
長崎放浪記2日目昼の部のブログは市内を流れる『中島川』からスタートします。
静かな川の流れに浮かぶ『眼鏡橋』
昨夜の青いライトアップはこの橋にはあまり似合っていないように感じた。
レトロな石橋の姿を撮って次の目的地に移動します🚃
本日は観光バスを利用し定番の市内観光コースを周って行き長崎の歴史と文化に探索してみます🚌
まず最初はこちらの展示館からスタートします。
入場すると『1945 . 8 . 9』の文字
『皆様この日は何の日か御存知でしょうか?』
時計の針は『11時2分』を指し時が止まっていて……🕰
館内は見るも無残な展示物の数々(・_・;
大きな鉄塔はグニャリと曲がっていた。
こちらは浦上天主堂の側壁と聖像だが一部黒く焼け焦げていた。

こちらは当時の状況を模擬した物のようです
1945年8月9日 11時2分 長崎市に原爆が投下された💣
投下された原爆は広島市に投下された『ウラン型』とは異なり『プルトリウム型』であることが紹介されていた。
当時の長崎市の人口は24万人だったが、一瞬にして多くの命が奪われた。
当初米軍は国内主要都市の中から何箇所か候補地を絞っていて……
最終的な候補地は『横浜市』『京都市』『広島市』『北九州市』となったことが紹介されていた。
北九州市には当時『八幡製鉄所』がありターゲットになったのは容易に推測できる。
初めて聞く話だったが音声ガイドの内容を要約すると以下の通り。
・当日の北九州市上空には厚い雲がかかっていた。
・このため急遽長崎市にターゲットが変更となった。
・当初長崎港の三菱製鋼の兵器工場がターゲットであったが、長崎市上空も多少雲があり爆発点は500m程ずれた。
そして被爆地中心となったここ原爆記念館あたりは一瞬にして焼け野原となった。
爆発時は瞬間的に3000度にも達したと紹介されていたが、建物の破壊状況を見ると被害の甚大さを察することができる。
建物の屋上から市内を一望できて……

現在は緑多き公園で春になると桜も咲くようだが……
被爆当時の写真を見ると胸にこみ上げてくる物がある。
長崎市在住の親戚の叔母様も被爆者であるが、去年95歳でお亡くなりになられた。
幼い頃に『原爆の恐ろしさ』『当時の街の姿』はこの地で何度も聞かされていて、今も遠い記憶として残っている。
30年前にお会いしたがその後疎遠になってしまった。
この地で人類の平和を祈ると共に……
『謹んでお悔やみ申し上げます』
次の目的地に移動します。
右手を天に向け高く上げ、左手は水平に伸ばした銅像は……
平和の象徴として建てられた『平和祈念像』である🕊
高さは約10mの銅像であるが天を指した右手は『原爆の脅威』そして水平に伸ばした左手は『平和』への祈りを現しているそうです。
みんカラ定番のソフトクリームを食べて次の目的地に移動します🍦
途中車窓から見えたのは原爆の爆風により吹き飛ばされた『山王神社の一本柱鳥居』
長閑な川沿いの奥にレトロな建物が建ち並んでいるが……
国指定の史跡『出島』である。
出島は江戸幕府が鎖国していた時代に、唯一ヨーロッパに開かれた貿易の窓口となった人工の島である。
それでは入場してみます🎫
現在16の建物が復元されているが、時代がタイムスリップしたような光景が広がっていた。
中の建物は『和洋折衷』で特に多くのオランダ人が暮らした緑色を使用した窓枠が印象的でした🇳🇱
文明開化を感じるレトロな街並みに着物姿の尾根遺産も良く似合っています👘
中の展示物を少し紹介すると……
オランダに輸出された『古伊万里』と『有田焼』
そしてオランダから輸入された地球儀や時計🌍🕰
こちらの倉庫には土嚢のような麻袋が山積みされているが……
中身は全て『砂糖』

長崎はカステラをはじめ多くの和菓子が生まれた街である🧇🍪
最後に紹介するのは『オランダ製の陶製の門柱』

当時架かっていた橋の袂の『親柱』
そして2017年に架けられた『表門橋』を渡り次の目的地に移動します🚌
次は中国文化を肌で感じる『孔子廟』
孔子の遺品を納め祀ったのが始まりとされている。
色鮮やかな中国様式の建築は目を見はるものがあるが、こちらが本堂になる。
本堂を囲むように石像がずらりと並んでいるが、全て孔子の弟子になる方々で『72賢人石像』と呼ばれている。
次の目的地に移動します🚌
本日最後の目的地は『グラバー園』
今日は昨日に比べると観光客が多く本来の賑やかさを取り戻しているように感じた。
少し坂を登ると見える白い建物は『大浦天主堂』
1865年に健立され日本に現在するキリスト教会では最古であり、2018年に世界遺産に登録された。
そしてここがグラバー園の入り口
グラバー園は開港後トーマス・グラバー氏をはじめ数々の貿易商人が来日しているが……
その時に居住していた洋館を移設し『歴史的建造物』として公開した場所である。
長崎は坂の多い街として知られているが、修学旅行で来た時はこんな石畳の坂をいくつも登ったと記憶している。

現在はエレベーターで最上部まで登れるようになっていた。
園内に点在する洋館は屋根に着目すると、いずれも日本風の屋根瓦で覆われていて独特の景観である。
こちらは『リンガー邸』の居間と応接室

フレデリック・リンガー氏はイングランド出身の事業家だが長崎ちゃんぽんの『リンガーハット』とは何のつながりもないそうです。
室内には世界遺産に登録された『ジャイアント・カンチレバークレーン🏗』の写真と建設当時の写真が並べて飾られていた。
ここリンガー邸から見る景色が良く……

三菱重工造船所のクレーンが数多く見えている🏗
ジャイアント・カンチレバークレーンを探してみると……
色が緑色なのですぐに見つけることができた。
東の方は遠くに昨夜登ったばかりの稲佐山が見えているが……

今日はPM2.5も少なく山頂が綺麗に見えていた。
そして最後の洋館は『グラバー邸』
こちらが『トーマス・グラバー氏』
世界遺産にも登録されている歴史的建造物であるが……
現在大規模な補修工事が行われていて中に入ることができなかった。残念(◞‸◟)
最後はお土産コーナー
長崎の銘菓といえばやはり『カステラ』
市内には200程の店舗があり特に『文明堂』と『福砂屋』が全国的に有名‼️
バスガイドさんの一推しは『松翁軒』
こちらの詰め合わせを買ってみました。
あっという間の2日間だったが生まれ故郷の長崎の旅を満喫できました。
今回は高速バスを利用したがJRに比べるとリーズナブルでしかもノンストップ🚌
いつの日かまたこの地に戻ってきます。