
前回の予告編で告知していた通り『博多うどんグランプリ』を開催します。
準々決勝の組み合わせは以下の通りです。
第一戦
・博多うどん酒場 イチカバチカ(恵比寿)
VS
・九州豊前 うどん武膳(小川町)
第ニ戦
・博多うどん酒場 官兵衛(大門)
VS
・本格派博多うどん はし田たい吉(新橋)
第三戦
・うどん居酒屋 二〇加屋長介(大手町)
VS
・はせがわ酒店(日本橋)
第四戦
・大衆酒場博多どんたく(亀戸)
VS
・博多うどん ふくべ(木場)
上記の組み合わせで順番にバトルを行い勝ち上がった店舗の中で最後に残った『2店舗をグランプリとします』
再度今回のバトルの条件や実施方法を整理してみました。
・うどんのつゆは昆布ベースで煮干しやアゴの魚介系で出汁をとった薄味であること
・うどんの麺はこしのないフワフワな柔らかい食感であること
・ゴボ天うどん・丸天うどん・かしわめしの三品が必ずメニューにあること
(準々決勝はゴボ天うどん、準決勝は丸天うどんでバトルを行うので、メニューに丸天うどんが無い場合は勝ち進むことができない)
・価格がある程度リーズナブルでコスパが優れていること(かしわめしを入れて800円程度が理想)
記念すべきバトルの最初のお店は恵比寿にある『博多うどん酒場 イチカバチカ』
昼はうどん専門店で夜は焼き鳥等の博多料理を提供する居酒屋であり、グランプリの有力候補店である。
お店のHPを確認すると一風堂の創業者で、博多ラーメンを全国区にしたレジェンドでもある河原成美氏がプロデュースしたお店だった。
更に創業70余年の博多の老舗焼き鳥店『焼とりの八兵衛』とタッグを組んだお店だった。
夜は八兵衛名物の豚バラ串も食べられるお店である。
一風堂の『一』と八兵衛の『八』でイチカバチカが店名の由来だった。
まずは恵比寿駅西口からスタートします👣

駅前にロータリーがあるがお店まで徒歩2、3分の至近距離。
2018年頃は都内に3店舗あってここ恵比寿には別館があったようだが、コロナが残した爪痕は大きく閉店となり、現在は1店舗のみである。
駅裏のラブホテル街を歩くと目的のお店に到着したが……
ガ━(゚Д゚;)━ン!!ショック!!(゚д゚lll)

『店内には客の姿が見えないが、もしかして今日は休みかなぁ……?』
『良かった‼️入口はこの裏側だった』
こちらが入口です。
店内は木製のカウンター席やテーブル席を備えたシンプルな造り。

奥にもテーブル席があるようだが、入口付近のテーブル席に案内された。
店内を見渡すと懐かしい博多弁で綴られた張り紙が、天井や壁の至る所に貼られていた。
更に食べログ百名店を4年連続受賞したシールも貼られていた。
良く芸能人のサイン色紙が店内に掲示されているのを見かけるが、ここは壁に落書きのように書き散らしてあった。

おそらく博多華丸氏のサインかなぁ?
メニューを見るとゴボ天うどんは700円で少し高いが都内では標準的な値段だと思う。
ルールに従い『ゴボ天うどん』と思ったが……
名物の『肉ゴボ天うどん』が美味しそうだったのでこちらを注文した。
ランチタイムは無料でかしわ飯(通常100円)がつくので良心的である。
15分程待たされたが博多うどんは麺を茹でるのに時間がかかるので想定内。
うどんの丼にはあまり似合わない派手な朱色だが……
一風堂の赤丸の丼と同じ色なので違和感はない🆗
かき揚げ風なゴボ天が存在感バッチリ🆗
肉の方は甘口の醤油でトロトロになるまで牛バラ肉を煮込むのが博多うどんの特徴🎶
かしわ飯はボリュームがないが博多うどんのお供にはこれで充分🆗
まずはアゴの香りが漂う澄んだ出汁をひと口♫
『ばりうまかぁーーー」と叫んでしまいそうになるほど深い味わい( ͡° ͜ʖ ͡°)

注) ばりうまかぁ=とても美味しい
『ばり』の語源は諸説ありますが、英語の『very』が変化した説が有力です。
そして太めのうどん麺を一口食べてみると……

フワフワではなくフニャフニャとして口の中にまとわりつくような食感‼️
上手く表現できないがこの食感は食べ物と言うより飲み物‼️
ここでゴボ天を先に食べます。

カリカリ&サクサクの食感を久しぶりに堪能した。
ここで再度うどんの登場‼️

博多ラーメンは麺の固さをバリカタで注文し、途中丁度良い柔らかさになった麺を食べるのが通の食べ方🍜
博多うどんはあえて時間を置いて、麺に出汁をしっかり吸わせて食べるのが通の食べ方です。
出汁も最後の一滴まで飲み干すことができた。

『うどん=だしを味わうもの』だが、今回肉ゴボ天にしたので途中で肉の味が出汁に混じってしまい、本来の出汁の旨味を充分に味わえなかったのは反省点。
やはりゴボ天うどんは『博多ん者のソウルフード』でした。
久しぶりに本格的な博多うどんを堪能できたので撤収します。
二店目のお店は神田小川町の『武膳』
お店専用のHPもなく謎が多いお店であったが、博多では定番のゴボ天うどんの個性的な盛り付けが目に留まったお店である。
ネットの書き込みでは小倉を発祥とする『津田屋流 豊前裏打会』の流派のお店とのことだが……
豊前裏打会のお店と言えば福岡を中心に9店舗を展開する『大地のうどん』があまりにも有名‼️

実家のすぐ近くに本店があるので、帰省した時はタワーのごとく聳え立つ名物のゴボ天うどんを必ず食べに行くお店である。
武膳は加盟店には入っていないが、店主は総本家『津田屋官兵衛』の元で修行し東京の地で開業したお店であった。
まずはJR御茶ノ水駅の聖橋口からスタートします👣
聖橋から本郷通りを歩いて小川町に向かいます👣
途中国の重要文化財に指定されている『ニコライ堂』があった。

中に入ってみたかったが門は閉まっていた。
本郷通りを少し歩くと靖国通りに合流した。
目的のお店は靖国通りから一本入った路地にあった。
店頭には日本酒やワインの瓶がずらりと並んでいたが、夜はうどんだけではなくお酒も楽しめるお店のようだ🍶🍷

藍色の暖簾をかき分けて早速入店してみます。
店内は客の半分位が尾根遺産なのは高評価🆗
券売機のメニューを見ると創作うどんが多く、いずれも1000円以上と高い物が多かった。
こちらのパスタのような明太子クリームうどんが人気のようで、尾根遺産が多いのも分かるような気がする。
お目当てのゴボ天うどんは980円と信じられない程高かった🆖
しかもうどんのお供かしわ飯がメニューにない🆖
席に着いて10分程で巨大なゴボ天が盛られたうどんが目の前に運ばれてきた。
丼一杯のゴボ天は食べ応え満点💯
ゴボ天をかき分けて黄金色の出汁をひと口♫

鰹節・昆布で出汁をとっているようだが、あっさりとして口当たりが滑らか。これはなかなか美味しい🆗
細切りの麺は独特の弾力がありもっちりとした食感

裏打会の麺はもう少し透明でコシがあり固めの食感なので明らかに異なるが、これはこれで美味しい🆗
さてゴボ天はどこから食べようか?
ゴボ天はサクサクした食感を楽しむのも良いが、たっぷりと出汁に絡ませて食べるのも食べ方の一つである。
出汁も最後の一滴まで飲み干すことができた。
さて準々決勝第一戦のバトルの結果は如何に?
☆イチカバチカ
麺・出汁・トッピング全てにおいて完成度が高く博多うどんの真髄を極めたような逸品だった。
特に出汁はHPの情報によるといりこ、アゴ、昆布、鯖節、ホタテ貝柱など計7種類の食材を惜し気もなく使い絶品の美味しさだった。

価格的にもゴボ天うどん単品だとかしわ飯込みで700円と駅近くの立地条件を考慮すると比較的リーズナブル。
☆武膳
麺は博多うどんの源流からは少し外れてはいるが、もっちりとした食感と出汁のバランスは良くとれていた。
なんと言ってもゴボ天の見た目のインパクトとボリューム感は間違いなく他の店を凌駕している。
但し価格的には大地のうどんのゴボ天うどん480円に対して倍の値段960円はあまりにもコスパが悪すぎる🆖

更に準決勝は丸天うどんのバトルになるが、メニューに無かったのでこの時点で敗退は決定。
『よって今回の勝者はイチカバチカ🏆🏅』
最後に落ちがあるのでもう少しお付き合いください🙇♂️
茨城県にも今から7年前の2015年夏に本格的な博多うどんのお店がオープンした。

偶然にもお店の名前は『イチカバチカ』
定番の博多うどんはメニューも豊富でどれも美味しかった。
更に牛スジの入った北九州のご当地うどんもバリ美味かった。
オープンから週一回程通い続けて、中でも長崎から取り寄せていた巨大な丸天うどんがお気に入りだった。
博多出身の店主とはうどん談義で盛り上がることがあったが……
運悪く道路を挟んだ対面に『丸亀製麺』がオープンしてからは徐々に客足が遠のいてしまい、夜は閑古鳥が鳴くほど客はいなくなった。
そしてオープンから2年半で閉店となった。
今回のブログとこのお店が何の関係があるのだろうかと疑問に思う方が多いと思いますが?
ブログを作っていて気づいたのだが、一言で言ってしまえばこのお店と恵比寿のイチカバチカは同じお店だったようです。
閉店前に店主から東京の居酒屋に異動することは聞いていたが、うどんの種類はほぼ同じで特に黒うどんは恵比寿のイチカバチカと全く同じ。
更に店内にあったタモリの似顔絵も同じなので間違いはない。