
そろそろ朝晩と冷え込むようになり、ラーメンが美味しい季節🍜
今回は博多屋台の伝統の味を継承するラーメン店のバトル🍜🍜
まず博多屋台について紹介します。
写真は3年前中洲の屋台に立ち寄った時の写真だが……

夜になると赤提灯を掲げた屋台が立ち並ぶのは博多名物の光景🏮
昭和40年代にはその数は400軒を超えていて、全国の屋台の40%を占め日本最大級の屋台街となった。

オフィスビルの前は夜は屋台に占領され仕事帰りのサラリーマンで賑わうのも当たり前の光景。
市内で屋台を営業するには許可が必要であり天神地区は昭和通りの天神北エリアが多い。
そして中洲地区は春吉橋エリアに集中し人気の店が多い。
5名程で満席の狭苦しい屋台はどのお店も夜遅くまで賑わっている。
今年7月の情報では屋台の数は102軒🏮
200軒以上はあると思っていたが、やはりコロナの影響で客足が遠のき廃業に追い込まれた店が多いようだ。
屋台で提供されるラーメンの特徴を紹介します🍜

いずれも白濁色の豚骨スープがベースになっているのは一目瞭然だが……
着目してもらいたいのは具材の少なさ?
関東では当たり前の『味玉』や『メンマ』が見当たらない🥚
これらは基本的にトッピングのメニューにも無いお店が多い。
『無駄な具材を入れず麺とスープの味を堪能するのが博多屋台ラーメンの伝統である』
更にもう一点補足すると飲んだ後の〆はラーメンが博多では定番である🍜
あっさりとした豚骨スープはアルコール分を分解する役割があり健康にも良いようだ🍻
前置きが長くなってしまったがここからバトル開始‼️
第1ラウンドは『濱田屋』

店長とは何度か話したことがあるが……
親子二代で長浜の屋台を営業していた筋金入りのラーメン職人🏮
場所は北千住西口から徒歩3分程の路地裏にある。

このお店は2014年の食べログでランキング1位になったこともあり、7、8年程前から都内で午後から仕事がある時は途中下車して通っているお店である。
駅を降りるとマルイとルミネが建ち並んでいるが……
駅の裏側は細い路地を挟んで飲食店が密集している🍶🍣🍜
『博多屋台とんこつ』の赤い看板が目印
細い路地裏は昭和のノスタルジックな光景が色濃く残る場所(・_・;
11時半開店だが少し早く着きすぎた。
まず目についたのが『替玉無料』の案内

以前はランチタイムのみだったが、フルタイム無料になったのは良心的。
ベースは680円の博多ラーメン🍜
ランチタイムは明太付きご飯がサービスとなるのでコスパは抜群に良い🍚
テーブル席と椅子席のこじんまりとした店内に一番乗り。

コロナ対策のため椅子席は間隔を空けて座るようになっている。
麺の硬さを注文時に選ぶのはお約束だが、一番左側の生(粉落とし)はどんな食感なのだろうか?
すぐに美味しそうなラーメンが着丼🍜
こちらがサービスの明太ご飯🍚
具材はチャーシュー2枚とキクラゲのみとシンプル。

ネギはラーメン本来の味や香りが変化するので基本入れない。
バラ肉の大きめのチャーシューは見るからに美味しそう🥩
濃厚な感じのスープだが、さらっとして豚骨の旨味を十分に感じることができる。
麺は小麦の香りがしてしっかりと芯のある細麺🍜
あっという間に完食( ̄^ ̄)
ここで替玉を投入。かなりお腹も膨れていたので半替玉です。
ここで定番のトッピング『紅ショウガ・ゴマ・辛し高菜』を投入し味の変化を楽しみます。
☆紅しょうがは濃厚な豚骨スープがさっぱりとした味に変わります。
☆辛子高菜はごま油の風味と唐辛子のピリ辛で味にアクセントがつきます。
☆ゴマは香りと風味がスープに広がり、スープが一層引き立ちます。
こってりとした味わいながらあっという間に完食できるのが博多ラーメンの不思議なところ……
濱田屋さんご馳走様でした。
第2ラウンドは『博多長浜屋台 やまちゃん』

食べログ等のネットの評価は高いお店である
このお店は博多出身の兄弟で営業しているが、博多にも3店舗あり都内は銀座に店舗がある。
東銀座駅から徒歩1分の場所にあるはずだが……
右を見ても左を見てもビルばかりなので、田舎者には場所がわからない💢
歌舞伎座の裏側にあるはずだが……
ビルの谷間にそれらしきお店を発見した。
正面は真っ赤な『屋台』の暖簾がかけてあり…
提灯を挟み裏側には『長浜』の暖簾
店頭には行列はなかったが店内は満席(・_・;
メニューはベースのラーメンは700円🍜ランチタイムのみ替玉は無料である。
カウンター席が空いたので麺の硬さは普通で注文🍜

このお店はカップ麺も販売しているようだが、上のお面は昔懐かしい博多の銘菓『にわかせんべい』です。
3名でお店を切り盛りしているが……
手際良いオペレーションで麺を茹でた後の『湯切り』は見事。
席に着くとすぐに見るからに屋台で提供されるラーメンが目の前に運ばれてきた🍜
具材はチャーシュー2枚のみで本当にシンプル🥩
少し色が濃いがまずはスープをひと口🥄
口の中に豚骨スープの旨味が広がり後から何か別の隠し味があるように感じた。

厨房が目の前なので醤油ベースの秘伝のタレを最初に入れていたのが見えた。
麺は極細麺のストレートでスープとの相性も良い。
あっという間に完食しもちろん替玉を投入
ここで定番のトッピング『紅ショウガ・ゴマ・辛し高菜』を投入‼️
辛し高菜が思ったより激辛で、スープを全て飲み干すことができなかった(゚o゚;;
やまちゃんご馳走様でした(ᵔᴥᵔ)
さてジャッジはいかに‼️
☆濱田屋は立地条件が悪い場所でもお昼時は行列ができる人気店。
会社内でも九州出身のリピーターが多く、良くお店で鉢合わせになることが多いが、麺・スープ共に完成度が高い。
ランチタイムにご飯のサービスはどのお店もやっているが『明太ご飯』が特に嬉しいサービス😊
☆やまちゃんはお昼時は客足が耐えないお店。銀座という一等地で固定客がいるようで、麺・スープ共に完成度が高い。
特に阿吽の呼吸のオペレーションで席に着くとすぐに注文の品が運ばれてくる所が素晴らしい。
どちらのお店も伝統の屋台の味をしっかり受け継がれていて、甲乙付けがたいのでこのバトルは『ドロー』
『ここからは延長戦に突入します』
最後を飾るのは上京当時博多屋台のラーメンの味が恋しくなると良く訪れていたお店です。
1990年代はまだ一風堂は関東に進出していなくて、都内で本格的な博多ラーメンのお店は皆無であった。
ただし『博多ラーメン』や『長浜ラーメン』の看板を出して営業するお店は徐々に増えていた。
入店してみると麺は太麺に豚骨スープに醤油をブレンドした世にも奇妙なラーメンが運ばれてきたのには驚いた(・・?)
東京生まれの博多ラーメン店が『博多天神』

渋谷駅南口から徒歩5分程の場所にお店がある。
『博多』と『天神』という地名を店名にしているのは驚いたが……
値段の割には正統派の味を堪能できるお店であった。
相変わらず渋谷のスクランブル交差点は人が多いが……
近年渋谷一帯は新しいビルの建て替えが進んでいる。

左側のビルは京王井の頭線が発着する『マークシティ』
ほぼ20年ぶりなのでお店の場所の記憶が薄れている。

このガード下をくぐるとラブホテル街だったはずだが🏩
色鮮やかな黄色い看板のお店の前に無事到着した。

テーブル席がほぼ路上というのが屋台の雰囲気を味わうことができる。
客の回転が良くすぐにカウンター席に座ることができた。
メニューはベースが500円で替玉は無料。

トッピングを色々追加すると料金は上がる。
席に着くと間髪入れずにラーメンが着丼
具材は多めのキクラゲとチャーシュー。海苔があるのは珍しい。
スープは少し薄めであっさりとしたクリーミィな味だがとても奥深く感じる。
麺は博多から空輸しているようで本格的な極細麺。
あっという間に完食したので替玉とトッピングを投入。
博多天神さんご馳走様でした( ̄^ ̄)
渋谷の一等地でワンコインで替玉まで食べられる貴重な存在のお店🍜
『博多屋台ラーメンの原点を見た』
THE END