
緊急事態宣言の発令により1月は都内勤務もなくなり休業していた『ラーメンバトル🍜』
2月から都内勤務も少しずつ復活したので再開します。
今回は『新春スペシャル企画』として準備していたバトルを実行しました。
内容は日本一のグルメサイトとして名高い『食べログ』で全国1位と2位の超豪華なバトル‼️
まずはお店の方を先に紹介します。
1位:中華蕎麦 とみ田:千葉県松戸市
2位:手打式超多加水麺ののくら:東京都葛飾区亀有
どちらも通勤ルートである常磐線沿線の『松戸駅』と『亀有駅』の近くのお店であり、アクセスも非常に容易である。
なおランキングは企画した今年1月時点の物で現在は変動しています。
まずはランキング2位の『ののくら』🍜
ののくらは開店当時から人気店となり行列が絶えないお店のようだ。
更に驚くべきは開業の翌年から2年連続でミシュラン・ビブグルマンでコスパの高いお店に選出されている。
このお店は『九段斑鳩』で7年間修業した店主が独立し、この地で営業を始めたのが3年前である。
斑鳩と言えば物凄く懐かしいお店🍜🍜
自身がラーメンの食べ歩きの世界に足を踏み入れるきっかけとなったお店である。
2000年頃ラーメン界には『東京ラーメン』と『九州ラーメン』をブレンドした『豚骨魚介系ラーメン』という新しいジャンルが生まれた。
斑鳩も青葉と共にその先がけとなった歴史ある名店である。
当時近くにオフィスがあったので、1時間以上行列に並んだのは懐かしい思い出である。
先週近くで会議があったので久しぶりに訪れてみた。

開業当時は九段下にあったが現在は市ヶ谷駅近くの靖国通り沿いに移転していて、最近は行列ができることはなくなった。
この日は特製らー麺(970円)を注文したが…
盛り付けもどことなく青葉に似ている。
味も青葉の中華そばを濃厚にしたような感じ🍜
最近豚骨魚介系ラーメンは食べていなかったので、久しぶりに名店の味を堪能できました。
前置きが長くなってしまったがここからは『ののくら』のお話し。
亀有駅に着いたのはちょうど12時🕛
亀有と言えばアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』があまりにも有名👮♀️🚔
駅のそばにはモデルとなった派出所がちゃんとある👮♀️🚔
そして駅周辺の至るところに、主人公の両さんをはじめキャラクターをモチーフにした銅像が計15体立てられている。
亀有駅は普段下車することがまずないので少し街を歩いてみます。
駅のロータリーのそばには片手を上げて微笑む両さん👮♀️
派出所の裏手にある亀有公園に行くと……
入り口で両さんがWピースで出迎えてくれて✌️✌️
公園のベンチにはくつろぐ両さん👮♀️
あっという間に子供達が集まり揉みくちゃにされてしまった。
そして駅の南口そばに立つ3体のカラー銅像は『両さん・中川・麗子』
更にバス停のベンチに座っているのは?
やっぱり両さん👮♀️
極めつけは金色に輝く法被を身につけた両さん👮♀️
両さんは亀有の街になくてはならない存在のようです。
両さん一色の駅周辺だが『ののくら』は南口のバス通り沿いの小さなビルの1階に軒を構えている。
駅から5分程歩いた場所に行列ができていた
数えてみると12名👫👯♀️👨👩👧👧👰👨🏿⚖️

休日は20名以上行列ができるようで、平日の午後なのでかなり少なめである。
店構えはそれほど綺麗な感じではない。
30分程並んだところで接客の尾根遺産から食券を先に買うように案内された。
ベースの中華そばが850円🍜煮玉子やワンタンを追加すると100円位アップする値段設定である🥚
今日は朝食を食べていないので、チャーシューてんこ盛りで具材が全て盛られた特製中華そば🍜🥩

そして看板メニューの醤油の方を注文することにした。
1時間程経過したところであと3人👯♀️🕵️♂️

店内は客席が7席しかないようで客の回転はあまり良くない。
店頭に立つと香ばしい醤油の香りが漂ってきて食欲をそそる。
列に並んで1時間15分後。やっと入店すると右側には広い『製麺室』があった。

店主の自家製麺に対するこだわりを感じることができる。
店名にもなっている『手打式超多加水麺』とはどんな麺なのか?
ネットで調べてみた内容を要約すると以下の通り。
麺を作る際に小麦に対してどれくらいの水(塩水)を加えるかの割合のことを加水率という。
通常麺の加水率は40〜50%くらいだが、『ののくら』の麺は通常より高く53〜57%にしているそうです。
このためラーメンの製麺機では打つことができない超多加水麺を実現するため、そば用の製麺機を併用しているそうです。
店内に入るとイケメンの店主『 白岩氏』が一心不乱に調理する姿が目に入ってきた。

厨房には店主と接客担当の尾根遺産の二人だけで、実質店主一人で切り盛りしているようだ。
カウンター席の一番端に案内されたので、残念ながら調理風景は殆ど見えない。
10分程で注文した『特製中華そば』が運ばれてきた🍜
麺が見えない程にぎっしりと盛られた分厚くて大きなチャーシューにいきなり度肝を抜かれた。
まずはウイスキーのような琥珀色に輝くスープをひと口🥃
スープは鶏ベースのスープに煮干し・鰹節・昆布などの魚介から取ったスープを合わせたもののようだ。

醤油ラーメンは得てして煮干しの味を強く出すお店が多いが、甘めの醤油と魚介系のスープのバランスが絶妙である。
こちらが主役の『手打式超多加水麺』
少し太くて縮れた外観は沖縄のソーキそばのように見えるが……
コシが強くプリプリ・モチモチとした食感はまるで『讃岐うどん』
『これはうま〜い(ᵔᴥᵔ)』
分厚くカットされたチャーシューは低温調理されたもので、柔らかくローストビーフのような食感🥩

脂っこさはなくシンプルな味付けのため、肉の甘みや旨みが口いっぱいに広がり『これもうま〜い(ᵔᴥᵔ)』
こちらは鶏チャーシューでこの後ろ側にワンタンが控えています。
近年ラーメンはどこで食べても800円前後の値段設定‼️
更にトッピングを追加するとすぐに1000円位になってしまう。
1200円の値段設定は最初高いと思ったが、この豪華な肉の大群は値段以上の価値が充分にある🥩🍖🍗
ののくらさんご馳走様でした( ◠‿◠ )☆
そしてランキング1位の『とみ田』
2006年の開業後つけめんが大人気となり、業界最高権威TRYラーメン大賞や大つけめん博等数々の賞を受賞し今や『日本一のつけめん』という称号を得ている。
厳つい顔のおっさんが店主の『富田氏』

3年前に自伝映画に出演された時のポスターだが……
最近ではテレビのグルメ番組にも出演しているのを良く見かけ、松戸市のふるさと応援大使にも選任されている。

今や元松戸市長で薬のマツモトキヨシの創業者『松本清氏』よりも有名かもしれない?
富田氏は大勝軒の山岸氏を師と仰ぎ……
当時山岸氏の弟子であった田代氏が暖簾分けの独立に伴い、茨城県の『佐貫大勝軒』と『牛久大勝軒』で修業を重ねたようだ。

この牛久大勝軒は近くのテニスクラブに通っていたので、開業当時よく訪れたお店である。
若き日の富田氏が働いていたのを微かに覚えている。
その後2006年に松戸に本店を創業したが、現在系列店10店を運営する社長でもある。
いつの間にか1店舗増えているが、東京駅そばのKITTEに新しいお店がオープンしていた。

これまで東京進出を頑なに拒否していたが、ついに重い腰を上げたようだ。
ラーメン界では向かうところ敵無しの富田氏だったが……
『コロナ』には勝てなかったようだ。
一ファンとして更にブログ作成のためにも営業再開が気になりHPの書き込みを気にしていたが、2月18日から営業が再開された。

恩と義を大切にし律儀な富田氏らしく山岸氏の墓前にも報告されたようだ。
松戸に10年間住んでいて何度も出かけてみたが、長い行列ができていて2時間以上待ちは当たり前‼️
すぐ近くに系列店の『富田食堂』があり、店内は広く行列もできないのでこちらのお店で妥協してしまっていた。
最近では整理券を平日は朝8時に休日は朝7時に配布するようになった。

但しこの整理券を入手するための競争も激しく、早朝の5時から並ぶ方もいるそうです。
今回は予約料が別途必要になるが、最近始まったネット予約で開店直後の11時の予約が確保出来ていた。
予約時間の30分前に現地に到着したが、久しぶりに降りる松戸駅の光景は全く変わっていなかった。
店舗は東口から徒歩5分程の場所にある。
細い一方通行の道を少し歩くと🚶♂️
こちらがとみ田の発祥の地で本店だが、3年前にお店を改装した。
以前は昭和の小汚いラーメン屋のようなお店だったが随分綺麗になった。
このリニューアルを機にこれまでの『濃厚豚骨魚介系』から味を変えたという情報がネットでは広がっていた。
店頭に貼ってあるメニューを見ると……
ベースのラーメンの種類は『つけめん』と『らぁめん』の2種類のみ🍜

『TOKYO-X 純粋豚骨』が新しい味のキーワードなのかなぁ?
つけめんは健康上の理由により最近控えていて、バトルの組み合わせ的にも『らぁめん一択』
店内の木目の美しいカウンターは高級な料亭のような造りで席は9席しかない。
完全入れ替え制で『美味しい物を食べてゆっくりとくつろいで下さい』というのがこのお店のスタイルのようだ。
丸い氷が浮かぶお冷が運ばれてきたが、一人一人コップのデザインが異なりお店のこだわりを感じた。
厨房では店主の富田氏がまずスープを作り始めた。

厨房の中には他に弟子の方2名いたが、厨房に立ち続け調理は全て富田氏が行うのがスタイル。
客一人一人との触れ合いを大事にすることが山岸氏の教えのようです。
人気店では客の回転を良くするため分業制をとるが、富田氏は妥協を許さないようで、その光景を間近で見れるのもこのお店の魅力の一つである。

目の当たりにすると一つ一つの仕事がとにかく丁寧で、一流の寿司職人が心を込めて寿司を握るのと同じような光景である。
その分時間もかかり入店して15 分後に注文の品が運ばれてきた。
周りを見るとなんとらぁめんを注文したのは私一人で他の方は全員が『つけめん』
しかも全員がサイドメニューのチャーシュー盛り合わせを注文していた🥓🥩🍖
このチャーシューはHPの案内では幻の豚肉(TOKYO-X)を使用しているようだが、見るからに美味しそう(*☻-☻*)
チャーシューの盛り合わせは1000円で、らぁめんと合わせると2200円になり、いくらなんでも『高すぎる』と疑念を抱いたが……
らぁめんに盛られた薄紅色のしっとりとしたチャーシューを一口食べた瞬間その疑念はあっさり解消された。
それはマグロのトロのように口の中でとろけるような美味しさ( ◠‿◠ )

『これはすご〜い』と思わず感嘆の声が出そうになった(^◇^;)
そして少し泡立ったスープの味は……?
『これもすご〜い』思わずレンゲを5回も高速回転させてしまったが……
口の中に豚骨全開の旨味と甘味が一瞬にして広がって行く。

スープを合わせる時に強く混ぜていたようなのでこの食感は理解できる。
濃厚だがマイルドでクリーミィな味で、これまでの富田の豚骨魚介系のスープとは全く異なる『新しい味』
お店の改装時に長らく休業していたが、ついに刺激的な新しいスープを完成させたようだ。
麺は意外に太麺ではなく中細ストレート麺
濃厚なスープに良くからみ滑らかな食感
そして最後の締めはつけめんだけだと思っていたが『スープ割り』

煮干しと柚子の香りがほのかに漂い、最後の最後まで美味しく頂けました(^_^)v
味はもちろんのこと店の雰囲気や接客も完璧‼️たっぷり45分程至福の時間を過ごすことができた。
席を立つと入店時には気付かなかったが、出口付近の神棚のような場所に数々のトロフィーと優しく微笑む山岸氏の写真が飾ってあった🏆😇
いつも弟子の活躍を天国から見守っているのかもしれない。
今回は超ハイレベルの白熱したバトル😡
『斑鳩VS大勝軒』の対戦構図もできていて判定も非常に難しいところ🤔
ラーメンはファッションの流行と同じように次々に新しい味そして新しいお店が生まれている。
どちらのお店も店主の努力の成果により、全く新しい麺とスープを独自に生み出したことは本当に素晴らしい。
たとえ待ち時間が長くてもまた食べに行きたいお店である。
今回のバトルの判定は全国1位と2位のお店に対して甲乙つけるのは、やはりお店に対しても店主に対しても失礼‼️
よって今回はドローではなくて両店共に『勝利🏅🏆』
最後になりますが現在のランキングは『ののくら』が4.13点で見事1位
とみ田はやはり2週間程休業していた影響で5位までランクを下げている。