
夏の風物詩巡りのブログですがマンネリ化してきたので、新しいテーマ『ホタル』に挑戦してみます。
闇夜で光る幻想的な姿は夏の風物詩にぴったりだが……

幼い頃田んぼや小川で見たその姿は環境汚染や住宅地の開発等によって、近年観賞できる場所は少なくなっている。
本格的な撮影を行うための予備知識として、まずホタルの種類について調べてみた。
日本に生息するホタルは約50種
その中で夜光るホタルで有名なのは『ゲンジボタル』『ヘイケボタル』『ヒメボタル』の3種である。
次にホタルが自生する場所について調べてみた。
・街灯の届かない暗く静かな場所
・水がきれいで水流が穏やかな清流や沢の近く(ゲンジボタル)
・湿地や水田や用水路の近く(ヘイケボタル)
・湿った柔らかい土でできた水辺があること
・幼虫の餌となるカワニナ(巻貝)がいること
最後にホタルが飛ぶ時期と条件について調べてみた。
☆ゲンジボタル・・・6月中旬から6月下旬
☆ヘイケボタル・・・6月下旬から7月初旬
・気温20度以上
・強い雨は苦手で湿度が高く蒸し暑い夜
・風がない
・月明かりがない
・日没後PM19時〜21時の間
これで予習は完璧で満点💯
さてここからが一番重要なポイント。茨城県内の自生地や観賞地を調べてみた。

意外と多く場所によっては地域活動として春にホタルの幼虫を川に放流し、保護・育成している場所もあった。
数ある候補地の中から土地勘がある水戸市と笠間市からリストアップしてみた。
水戸市
①保和苑
②偕楽園公園 もみじ谷
③千波湖 西の谷 坂川緑地
④七ツ洞公園
笠間市
①北山公園
②南指原(なじわら)ホタルの里
③上郷ホタルの里
どこに行くかかなり迷ったが最初は水戸市郊外の『七ツ洞公園』
七ツ洞公園は水戸市の北西部に位置し、全体面積14.7haの広大な敷地内に大小5つの池とその池を支える4つのダムや周辺の森からなり、その自然環境を生かした英国式の庭園です。

秘密の花苑には薔薇園があり、南北のパビリオンを結ぶ森の園路を散策しながらダムの水の流れなどが楽しめます。
公園内には電話がなく『実際にどのあたりでホタルが観賞できるか?』市役所の公園担当に確認したが、全くの『塩対応🧂』で情報は入手出来なかった💢
『今のところホタルの情報は入っておらず、当公園は5時で閉園となり夜は街灯がなく真っ黒なので気をつけてお歩き下さい。』
こうなったら現地に早めに行ってロケハンするしかない‼️
ナビの案内で公園駐車場に到着したのは4時🕓
周りは見渡す限り御覧の通りの田園風景

遠くに常磐高速が見えていたのでおよその場所は把握できた。
入り口には西洋建築を模したクラシックな建物が建てられていた🕌

この建物がパビリオン?
七ツ洞公園は大きな農業用水池に四つのダムが築かれているが……

ダム近くの小川付近にゲンジボタルとヘイケボタル両方が夜遅くまで乱舞することまでは確認できている。
公園内を散策していれば必ず地元の方に遭遇できるはずなので、とりあえず池のそばの木道を歩いてみます。

池の中央に橋が架かっているが……
橋の上に立つと涼しげが風が通り抜けるので暑さは全く感じない。

橋の上からは湖面に映し出された新緑が美しい
どうもこの石橋がダムのようだ。

高さは3m程でダムというより『堰』
少し急な木の階段を登ると『秘密の花苑』

映画のロケ地になったことが紹介されていた。
円型のレンガで囲まれていて英国人技師の設計、英国建材を使用し、本格的な英国風景式庭園が忠実に再現されていた。
入り口付近にはライオンの像が鎮座していた🦁

もう少し早かったらおそらく綺麗な薔薇が沢山咲いていたはず。
庭園内には色鮮やかな夏の花の数々💐
黄色いユリの花は『ヘメロカリス』
見たことがない黄色い花が咲いていた。

ネットで調べてみると『ノコギリソウ(アキレア)』
それにしても全く人が歩いていない。ロケハンに来たのにこのままでは情報無しで撮影に望むことになる。

本当に静かな公園で聞こえてくるのは野鳥のさえずりと湧水が池に流れる音だけ。
この公園はコスプレ尾根遺産達の聖地になっているようで……
大洗のガルパン聖地巡礼ツアーとセットで来る尾根遺産が多く、かなり期待していたのだが……

『見事に期待を裏切られてしまって全くいない?m(_ _)m』
時刻は間も無く5時🕔池の中央に四阿があったので……

洒落たベンチに座って一服します。
四阿のそばには小さな池があったが、何となく夜になるとホタルが飛び交う光景が目に浮かんできた。

池のほとりには一羽のカモ🦆
『カモに尋ねても知らないカモ?』
『そしてついに待ち人来たる』
『ウォーキング中のご夫婦さんが四阿に来てくれた』
『当然地元の方なのでホタルが出現するポイントを詳しく教えて頂いた』
場所は最初に駐車した西駐車場とは全く逆側の半円駐車場🅿️

駐車場のすぐ下に小川が流れていてその周辺にかなりの数のホタルが自生しているとのこと。
ご夫婦さんありがとうございました🙇♂️🙇♀️
随分遠回りになってしまったが、ここからが本当のロケハン開始‼️

円型駐車場には丸いステージのような場所があった。
ステージ上から下を覗くと小川が流れていて、このあたりでもホタルが飛び交う姿を観賞できるようですが……

嫌な立て札があったので注意して歩かなければならない🐍
ステージの下には洋風の井戸があり、不気味な風の音が聞こえていた。

中には貞子が潜んでいそうだったので覗くのはやめた🆖
小川沿いを歩くと……

途中で流れが緩やかになる場所があった。
更に左手に森があり水が湧き出る音がして沢ができていた。

このあたりにはホタルが自生しているように感じた。
途中から木橋が細くなっていたが夜は歩くのに注意が必要。
更に奥に古代ローマの廃墟のような構造物があったが……

ここはコスプレ尾根遺産達が撮影に集まる場所のようだ。
この廃墟のような構造物は奥にアーチ状の構造物があり……

湧水が流れ出ていた。
水辺の方に目を向けると川の流れは通路のような石で堰き止められていて……

流れが緩やかになっていたのでホタルが自生するには良い環境かもしれない。
更に歩きやすそうな散策路が続いていたがここはホタルはいないように感じた。

これ以上奥に行くと戻ってくるのが大変そうなので、とりあえず公園内を2時間近く散策してロケハンは終了。
めぼしい撮影ポイントとしては沢があり奥に森があるこのエリア‼️
時刻は間も無く7時🕖西の空には陽が沈み始めて🌞

貞子が潜む井戸も怪しくライトアップされていた。
少し早いが暗くなる前に撮影ポイントでスタンバイします。
時刻は7時半🕢今日は夜景を撮るので明るい単焦点レンズを使ってみます。

左側はF1.7 15mm 右側はF1.8 45mm
暗闇の森の中に微かに光が見えてきたが✨

思わず歌いたくなるのは……
『ホ〜ホ〜ホタルこい♬こっちの水は甘いぞ♫』
草むらの中に怪しく光るのはおそらくメスのホタル♀

ホタルの光はオスとメスが出会うための合図で、メスの弱い光に対してオスが強い光を放ちプロポーズするようです。
1匹のホタルが近くを飛び回り始めた。
シャッターの開放時間を長くしてホタルの飛ぶ光跡を撮影してみます📸
ホタルの動きは予測不能でなかなか枠に入ってくれない
黄緑色の光を描きながら優雅に飛び交う光景は感動の瞬間‼️
何故か全く飛ばなくなってしまった?
観賞に来た方は殆どが廃墟の建造物に向かっていた。
そしてこの場所からは数えきれない程のホタルが暗闇に舞っていた。
モニタを見ていると一つ一つ星が輝いて時折流星のようにホタルが飛び交う姿を確認できる。
場所的にはこの遊歩道付近を飛び回っているようだ。
そして本日のクライマックスシーンが訪れた。
1匹のホタルが明るく大きな光を輝かせながらこちらに近づいてきた。
ホタルはフワリフワリと優雅に飛び回るが……
猛スピードで直線的に近づくのが見て取れた。
もしかして『カメラに向かって一直線?』
危ないぶつかると思った瞬間直前で華麗なコーナリングを披露して回避してくれた🆗
少し方向を変えて池の方にカメラを向けてみます📸
こちらも数えきれない程のホタルがいるが森の中の木にとまっているのかも知れない。
ピカピカと光る姿は神秘的
光跡が細いのでレンズを45mmに変えて撮ってみると、2匹のホタルがいい感じでシンクロして飛び回ってくれた✨✨
時刻は間も無く8時🕗あっという間に30分経過した。
名残り惜しいが次の撮影地に移動します🚘

イメージはホタルです💡
次の撮影地は笠間市の『北山公園』
続きは後日アップします。