
猛暑が続く中で開催中の博多うどんグランプリ🥵
準々決勝第ニ戦の組み合わせは以下の通り。
第ニ戦
・本格派博多うどん はし田たい吉(新橋)
VS
・博多うどん酒場 官兵衛(大門)
最初のお店は西新橋に2019年にオープンした『はし田たい吉』
元々は2012年に六本木ヒルズに本格派の博多うどんが愉しめる『はし田 本店』としてオープンし、惜しまれつつも2018年に閉店したお店だった。
九州の新鮮な食材を使用した料理の数々は秀逸で、ミシュランガイドブック ビブグルマンを3年連続獲得したお店であった。
六本木ヒルズ時代のお店はお酒も提供しコース料理もあるやや敷居の高い高級店だったようだが…
その後店主の橋田義尊さんは博多でうどん居酒屋『たい吉』を営む弟子の中川光雄さんとパートナーを組み、2019年に二人の屋号を合わせた店名でカウンターのみのうどん店を開店させた。
今回唯一のうどん専門店でありグランプリ候補のお店である。
コロナ前は夜も営業していたようだが、事前の調査ではおそらく3時には閉店するような状況である。

このお店は気軽に入れて庶民的な価格で食べられるお店になっているようです。
新橋駅に到着したのが12時半🕧

まずは烏丸口の宝くじ売り場でサマージャンボをGET✌︎('ω'✌︎ )
日本初の鉄道は明治3年『新橋・横浜間』に開通したことは広く知られているが……🚂

その当時の煉瓦造の高架橋も100年以上が経過しかなり老巧化しているが、歴史的建造物として保存されるようだ🧱🧱
SL広場には白いテントが立ち並んでいたが、ここはワクチン接種会場だった💉

こちらが主の蒸気機関車🚂今年5月にお色直しされたばかりなのでピカピカ🌟
さて目的のお店はここSL広場から路地を300m程歩いた場所にある。
すぐに赤い『うどん』の看板が見えてきたが…

ここは『はなまるうどん💮』だった🆖
交差点を渡ると今度は白い『うどん』の看板?

古びた雑居ビルの一階にお店があり、過去にミシュランビブグルマンを獲得したお店にしては小綺麗な感じはしない🆖
分かりにくいが白い暖簾には『はし田たい吉』の店名が記してあり……

店頭にはビブグルマンを獲得した味を受け継いだお店であることを記したパネルがあったので間違いない。
店頭のメニュー板を見ると定番のごぼ天うどんの他にかしわ天、ぶっかけ、カレー、天ざる等計30種類程ある。

いずれのうどんも1000円以下とリーズナブルで、ごぼ天うどんは600円だった。
早速尾根遺産に続いて入店します。
店内の券売機で食券を買おうと思ったが、メニューが多すぎて探すのに苦労した。
店内はカウンター席のみで僅か13席しかなかったが、奥に尾根遺産二人が座っているので、女性一人でも気軽に入れるお店のようだ。

コンパクトだが居心地は良さそうで、空いていたので奥のカウンター席に陣取った。
着席してから5分ほどでごぼ天うどんがやってきた。

もう少し時間がかかると思っていたが、ちょうどお昼休みも終わる時間だったので待たずにすんだ。
まずは本日のサイドメニューの紹介から……
『かしわおにぎり:100円』

一口サイズの小さなおにぎり2個だがこれで十分🆗
かなり大きめの『かしわ天:200円』

六本木ヒルズ時代はうどんの他に九州産の地鶏もメインメニューになっていたので、絶対に美味しいはず‼️
まずは透き通る黄金色の出汁をひと口♬
HPの案内では鹿児島枕崎の上質な鰹節と長崎のあご出汁をブレンドした物ということだが、意外とパンチが効いていて塩分を強く感じた👊

暑い夏なので塩っぱい方が美味しく感じた。
アゴだけで出汁をとると苦味や雑味が強くなるが、鰹節をブレンドすることで絶妙にバランスがとれているように感じた。
そして細めのうどんはまっすぐに整列するように黄金色の出汁の中に浮かんでいた。
博多うどんはフワフワもちもちの食感でコシがないことをこれまで紹介してきたが、箸でリフトしてみると柔らかすぎず適度なコシがある。
そしてひと口食べてみると……
今回は『バリ美味か〜尾根遺産登場‼️』
良い表現が見つからないが、シルクやカシミヤのような滑らかさで、舌にまとわりつくような官能的な食感?
とにかく口あたりと喉ごしが良く『ツルツル』と『もちもち』の両方が味わえる。
その秘密は福岡糸島産の良質な小麦粉を使用して

毎朝店内の自家製麺機でうっていること。
蕎麦屋では当たり前の光景だが……

やはり打ち立てのうどんは『バリうまかぁ‼️』
揚げたてで熱々のごぼ天は6枚別皿に盛られていた
テーブルには『ごぼう天うどんのおすすめの食べ方』が博多弁で紹介されていた。
紹介されている通りに食べてみます。
『まずは岩塩をちょっとかけて食べてみて‼️』

『サクサクの食感の中にごぼうの甘味ば感じるけん‼️』
『2本は温かいうどん出汁にダイブ‼️これが基本的な博多の食べ方やけん‼️』
いい感じに出汁が沁み渡ってきた。
『うどん出汁とごぼ天がバリ合うけん』

注)バリ合うけん=とても合います
なるほどごぼ天は別皿なので色々な食べ方ができる🆗
次は『かしわ天』鶏ムネ肉をサクサクしっとりに仕上げた逸品で、丼一杯に広がる姿は食べ応え満点💯

少し固めで歯応えがあるがうどんの出汁が沁みてくると食べやすく『バリバリうまかぁ』
出汁も最後の一滴まで飲み干すことができた。
はし田たい吉さんご馳走様でした。
二店目のお店は『博多うどん酒場 官兵衛』

場所的には増上寺大門のすぐ近くである。
2017年頃から前回紹介したイチカバチカをはじめ『博多うどん酒場』というジャンルの居酒屋が都内にも増えてきたが、このお店もその一つである。
既に博多ラーメンは一風堂や一蘭をはじめ多くのお店が都内に進出していて、市民権も得ていたが、博多うどんはなかなか関門海峡を越えることができなかった。
柳川出身の店長はイタリアンのシェフでもあったが、関東では博多うどんがまだメジャーではない中、本物の博多うどんを全国に広めたいとの思いから、いち早く2016年に九段下にこのお店をオープンさせ人気店となった。

当時はこの真向かいにある事務所に勤務していたので、開業時は良く通ったお店である。
当時は市ヶ谷、神田、そして今回の大門と3店舗あったが、コロナが残した爪痕は大きく2店舗は閉店となり、現在は大門の1店舗のみになっていた。
今日は午前中都内の会議に出席していたが、JRの浜松町駅からアクセスします🚉
浜松町駅前に建つ『世界貿易センタービル』
2000年から5年間このビルに勤務していた思い出深い場所だが、既に解体作業が進められていた👷♂️

当時はこのビルの30階に勤務していたが、もうそのエリアは解体されて残っていなかった。
既に南館のビルは完成してテナントも入居しているようだが、ビルのガラスに映る解体中の姿を見ると寂しさを感じる。
さて目的のお店は徒歩5分くらいの場所で東京タワーの方向を目指して行きます。

途中第三京浜の交差点を渡ると目的のお店はすぐ近く‼️
そして朱色の大きな門があるが……
ここが増上寺の大門である。
目的のお店は大門のすぐそばにあった。

店名の官兵衛は戦国時代豊臣秀吉に支え博多の街の復興に尽力した『黒田官兵衛』に由来しているのだろうか?
店頭には有吉弘行の番組でごぼ天うどんが紹介されたことを示すポスターが掲示されていた。
涼しげな白い暖簾をくぐり入店してみます。
店内はカウンター席とテーブル席が4つとそれほど広々とした感じではなかった。

時刻は2時を過ぎていたので客はいなくて、貸し切り状態のカウンター席に陣取った。
お昼はセットメニューがあり、ごぼ天うどん+かしわおむすびでちょうど800円と予算内‼️
カップ麺ではないが僅か3分で注文の品が運ばれてきた。

おそらく麺も半茹にしておき、ごぼ天も作り置きしておいたのは間違いない。
高さ20cm程のごぼ天が5本並ぶ盛り付けは、なかなかインパクトがあり食べ応え満点💯
まずは澄んだ出汁をひと口♫

店内にも出汁の特徴が案内してあったが、アゴ出汁ではなく昆布と鰹節でとったしっかりとした味だった。
おそらく関東風に濃いめの味付けにしていると思うが、関東の味付けにも慣れたので違和感はない🆗
麺は博多うどんらしく太くてフワフワでもちもちの食感🆗

ただし明らかに麺の量が少なかった🆖
さて聳え立つメインのごぼ天はどう食べようか?
手順に従い出汁に少し浸して食べてみます。
『ウ〜ン微妙な味』やはり揚げたてではないのでサクサク感は全くなく、ガムを噛んでいるような食感だった🆖
かしわおにぎりは鶏肉など具沢山で味付けがしっかりしていて美味しかった🆗
出汁は最後の一滴まで飲み干すことができた。
さて準々決勝第一戦のバトルの結果は如何に?
⭐︎はし田たい吉
源流の博多うどんを更に高いレベルで進化させた新しい味を提供してくれるお店だった。
少し濃厚で分かりやすく美味しい出汁、そして喉越しが最高でコシもあるつるもちうどん、ごぼ天やおにぎりなど食べたもの全てが美味しかった。
更にトッピングもかしわ天¥200、ごぼう天¥150、ちくわ天¥100と丸亀製麺と比べてもリーズナブルで、味のクオリティを考えるとすごくコスパ良しに思えた。
⭐︎博多うどん酒場 官兵衛
源流の博多うどんの味をそれなりに表現はしているが、出汁・麺・ごぼ天とどれも平凡で印象に残らなかった。
コロナの影響で経営が厳しい中営業を継続しているので応援したいお店である。
そして今回のバトルの勝者は『博多うどん酒場 官兵衛🏆』
番狂わせ的な結果であれっと思われる方が多いと推測していますが……
最初に定めていたルールは以下の通り。
・準々決勝はゴボ天うどん、準決勝は丸天うどんでバトルを行うので、メニューに丸天うどんが無い場合は勝ち進むことができない
これだけの種類のうどんやトッピングのメニューがあるのに『丸天』の2文字はいくら探しても見つからなかった🆖
六本木ヒルズ時代はメインメニューの一つとして提供していたようなので全くの想定外?
店主に念のため確認したところ得た回答は以下の通り
『丸天はどうしても冷凍品になるので現在のお店では提供していない』
確かに九州からの輸送コストも影響すると推測したが、食材に対するこだわりと料理人のプライドを強く感じとれた。
とは言っても名店であることは間違いないので、今度は冷たいうどんを食べに来てみようと思っています。