
11月に入り山々の紅葉は終わりを迎え、そろそろ街が色付く季節🍁🍂
都内の紅葉の名所も色づき始め間も無く見頃を迎える頃である。
毎年都内の紅葉の名所を回っていて、去年は大名庭園として名高い『六義園』と『小石川後楽園』を見て回った。
⭐︎ 六義園
⭐︎小石川後楽園
さて今年のテーマは『銀杏並木と歴史的建造物』
銀杏並木で有名なのはやはり『神宮外苑』

見頃まではあと1週門程かかりそうなので今回は見送った。
都内で銀杏並木の名所の穴場と言えば『東京大学本郷キャンパス』
銀杏の葉は校章になっていて、キャンパス内はまるで『銀杏のジャングル』のような光景が広がっている。
2年前に一度訪れたことがあるが、その時は1時間程しか時間がなくてじっくりと回れなかった。
構内には歴史的な重要文化財にも指定されている歴史的建造物が立ち並ぶが、団体客以外は事前の申込みは必要は無く、7時~18時まで自由に見学できる。
キャンパスには計11箇所の門のどこからでも入ることができるが……
一番便利なのは地下鉄南北線の『東大前駅』

地下鉄駅の隣はもう東京大学の敷地である。
本郷通りを歩くとすぐにレトロな造りの門の前に着いたが……

こちらは弥生キャンパスの『農正門』
更に本郷通りを歩くと堂々とした門構えの『正門』
そしてその先にあるのが重要文化財に指定されている『赤門❓』

何と工事のため閉門となっていた🆖
2年前に撮った写真だが凛とした佇まいの朱色の門は風格がある。
さて今日は正門の方から入場しますが色鮮やかな銀杏並木が目の前に現れた。

前回来た時は警備員が鋭い眼光で目を光らせていたが、今日はその姿は確認できなかった。
今日は午後から都内の仕事なので11時に来てみたが、ちょうど陽が射す時間なので黄金色に輝く光景が美しい🆗
この銀杏並木は300m程続くが、こんなに綺麗に色付いているとは思っていなかった。
木漏れ日が射す並木道には少し落ち葉が敷き詰められていた。
茶褐色のレトロな造りの校舎に黄色く色付いた銀杏は良くマッチしている🆗
このあたりは銀杏並木を中心に左右対称に法学部の校舎が建ち並んでいる。
いずれの校舎も関東大震災後の大正末期から昭和初期に建設されたようだが……
ゴシック様式の建物の多くは国の有形文化財に指定されている。
どの建物も重厚感があり晩秋のヨーロッパにいるように感じる。
建物の前ではアマチュア画家の方々が写生に夢中👩🎨
キャンバス内のあちこちにあるアーチ状のアーケード
奥の方には隣の学部の同じようなアーケードが見えているが……

校舎間を移動できるようになっている。
中はトンネルのようになっていて灯りが無く真っ暗🌚

途中光を入れるとギリシャ風の彫刻が刻まれているのが見えている。
アーケードの出口には色付いた銀杏が顔を覗かせている。
銀杏並木は途中から青葉になりアクセントになっている🍂🍃
見上げると空が全く見えない程に黄色と緑が折り重なっていた。
更に銀杏並木をまっすぐ行くと隙間からまた茶褐色の建物が見えてきた。
この建物は赤門と共に東京大学のシンボルの一つである『安田講堂』
今から半世紀前の1969年に学生と機動隊が抗争を繰り返した場所であるが……

当時はまだ小学生だったが、赤軍派による浅間山荘事件はテレビ中継を見ていて記憶に残っているが、東京大学の抗争は殆ど記憶に残っていない。
先月松嶋菜々子さんがMCを務めるNHKアナザーヒストリーで、当時の抗争に参加した学生や警察官が出演し、生々しい画像を元に解説していたが……

その凄まじい光景は想像を絶するシーンの連続であった。
日本全国から支援の学生達が安田講堂の前に集合する映像は、今の平和な世の中からは考えられない。
入り口付近は少し黒くなった部分が見受けられるが、これは火炎瓶の炎で焼けた痕跡だろうか?

入り口付近には警備員の姿が見えるが中に入ることはできない🚷
時刻は12時🕛ここでランチタイム🍽🍜
安田講堂の地下に食堂があり一般人も入れるので潜入してみます。

近代的なホールのような造りだがお腹を空かした学生さん達で混雑していた。
若者向けメニューも数多くあり🥐🍔🍝
定食もリーズナブルな価格でメニューも豊富🆗
ここは名物メニューの『赤門拉麺🍜』

坦々麺と思っていたがあんかけラーメンだった🍜
次は工学部のキャンパスに行ってみます👣
このアーケードを抜けると工学部の敷地になる。
工学部の校舎は法学部と異なる造りだが……

尾根遺産が佇む校舎は工学部の1号館なので国の有形文化財に指定されている。
キャンパスの中央は広場になっていて樹齢200年を越える銀杏がある。

まだ青葉が多いがあと1週門もすると綺麗に色づくはず‼️
敷地内には二人の外国人講師の銅像が建てられていた。
ここの銀杏並木は少し幅が狭いが映画のロケにも使用できるような感じ🆗
時折風が吹くと一斉に銀杏の葉がひらひらと舞う光景は風情がある。
最後は農学部のある弥生キャンパスに行ってみます👣

弥生キャンパスは言問通りを挟みドーバー海峡大橋と名付けられた歩道橋を渡ります。
こちらが農学部の校舎🏫

屋根の上に宿った木が紅葉しているのが目についた。
農学部のキャンパスには銀杏並木は少なく入り口付近に5本あるだけ。
最後を飾るのはその銀杏並木のそばにあるわんこの銅像🐕
犬の名前は『ハチ』
日本で最も有名な犬『忠犬ハチ公』と同一人物ではなく『同一犬』である🐕

帰らぬ主人を出迎えるために渋谷駅に通い続けたという逸話は映画やドラマにもなりあまりにも有名だが……
その飼い主が東京大学農学部の上野教授である。
上野氏は講義中に突然、脳溢血で倒れ53歳という若さで亡くなってしまったのを知らずにハチは来る日も来る日も渋谷駅で待ち続け、それは今でも語り継がれているのはご存知のとおりです。
2015年に東大の農学部キャンパスに上野博士とハチの銅像が造られていた。

これは出張から帰ってきた上野氏をハチが迎えているところを再現したそうです。
主人との再会を喜んで飛びついているハチとそれを優しく受け止める上野氏の姿が良く表現されている
時刻は間も無く1時🕐農正門を後にして仕事に出かけます。