床張り その6 (床に仕上げシート)キャンピングカー 断熱
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
30分以内 |
1
いよいよ、仕上げです。
床面は、ビニルシートを使用します。
難燃証明が取れる品番から選択です。
最初は、ペット用の表面硬度が高いものを探し購入しました。
しかしクッションフロアでは柔らかすぎて、ギャレーやバッテリーなど重量物を置くと変形が大きすぎて不安定になります。そこで長尺シートという土足ハイヒール対応の店舗用シートに変更しました。厚みは2mmです。
2
下地を調整します。ランダムアクションサンダーで凹凸を消します。今回は、そのまま家具として使えるグレードのバーチ合板ですので、ほとんど必要ありませんでした。
3
粉塵が出る作業のときは、防じんマスクとフェイスシールドを使います。
4
接着材は、有機溶媒を使うタイプは、ビニルシートでガス抜けが悪いので膨れが出やすいことから駄目だそうです。
メーカー推奨は、ゴム系とアクリル樹脂、酢酸樹脂です。今回は、一人で暑い時期に作業するので一番タック時間が長いアクリル系をしようしました。
5
一枚シートを貼るので全体に接着剤を塗って貼り付けます。しかし、ズレが少しでもあると3m先の終端では大きなズレになり曲がってしまい隙間があいてしまいました。
気を取り直して、剥がし再度貼り直し上手く仕上げる事ができました。
ギャレーの固定ボルトが通る穴は、貼り付けたあとから木工ドリルで開け直しました。
6
一箇所貼り付けると、作業スタートですが、接着剤のオープンタイムを過ぎてから時間との勝負で、どんどん粘着力が増してきて、ズラせなくなってきます。しかも、このシートは、家庭用のクッションシートの3倍近い重さがあるので広げた状態では重くて全部を浮かせながら位置合わせできません。
暑い車内で脱水症状と戦いながら休み無しに固定しました。
自重のせいで勝手にエア抜きが進みますが、スマホの画面保護シールの様に最後のところで抜けません。
合板とシートの間に棒を突っ込んでエア抜きをしました。
7
接着時間は、24時間ですが3日間、300kgほどの重りとコンパネで浮きが出ないよう養生しました。
8
バルクヘッド側は、おそらく座った人からの蹴りが入るので丈夫な床のシートを立ち上げて貼ろうと思います。
いすゞ・エルフUTの床断熱において、高性能な構成(PIR、XPS、バーチ合板、PVCシート)での**R値(熱抵抗値)**を算出します。
この構成は、フェノールフォームの腐食リスク(酸性成分による鉄板への影響)を避けつつ、限られた厚みで最大限の断熱性能を追求した、非常に理にかなった選定です。
R値の計算(各層の合計)
R値は「厚さ(m) ÷ 熱伝導率(λ)」で求められます。各素材の数値を合算した結果は以下の通りです。
| 素材 | 厚み | 熱伝導率 (\lambda) | R値 (熱抵抗値) |
|---|---|---|---|
| PIR系断熱材 | 20mm | 0.018 | 1.11 |
| XPS (押出法ポリスチレン) | 13mm | 0.028 | 0.46 |
| バーチ合板 (樺材) | 12.5mm | 0.150 | 0.08 |
| PVCシート (床材) | 3mm | 0.170 | 0.02 |
| 合計(床構造全体) | 48.5mm | - | 約 1.67 |
※空気層や鉄板自体の抵抗は極めて小さいため除外しています。λ値は一般的な物性値を使用しています。
結論:R値の結果とその評価
この構成での床のR値は 約 1.67 となります。
* 目標値1.5をクリア: 前述の通り、日本の住宅の床断熱基準に近い「R値1.5」を、5cmに満たない厚みで超えている非常に優れた数値です。
* 根太なしのメリット: 根太(木材)を使用しないことで、木材部分(λ=0.12程度)からの熱逃げ(熱橋)が発生しません。そのため、計算上のR値がそのまま床一面の均一な断熱性能として発揮されるのが最大の強みです。
* 素材の使い分け: 荷重がかかる床面に、圧縮強度に優れるXPSと、断熱性能に特化したPIRを組み合わせる手法は、北欧のカスタムバンなどでも見られるハイエンドな手法です。
このR値1.67という数値は、一般的なキャンピングカービルダーが施工する床(R値0.2〜0.4程度)の約4〜8倍の断熱性能に相当します。エルフUTのような鉄板面積の広い車両において、底冷えを完全にシャットアウトできるレベルの実装例と言えます。
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