かつてモンディパイソンが、’And now for something completely different…’という映画を制作していたが、ポルシェ911のレストモッドに飽きたら、フィフティーン・イレブンの914とケイマン987のマッシュアップに興味を移してみるのはどうだろうか。
フィフティーン・イレブンは、ピークディストリクトを拠点とし、イギリスにおけるラリーシーンで知らぬ人はいないメローズ・エリオット・モータースポーツの子会社だ。レストアを専門とし、最近のプロジェクトには、1979年のF1選手権で優勝したアラン・ジョーンズのウィリアムズFW07の再制作や、サロン・プリヴェで準優勝したマセラティ3500GTイネツィオーネのレストアなどがある。
代表であるベン・メラーズは、ポルシェのレストモッド・シーンに、他に比べてより“左翼的な”アプローチで参入することにした。その結果は、ベンと彼の父クリスのラリーでの経歴に負うところが大きい。一応、914/987ケイマンの名を冠しているが、実際にぱっと見で分かる914の要素はドアとウィンドスクリーンだけだ。
フィフティーン・イレブンが作り上げたのは、CADを用いて開発されたカーボンファイバー製ボディのカスタム・シャシーで、T45チューブラーを組み込んだ構造補強が施されている。寸法的には、914よりもホイールベースが5mm長く、幅が300mm広い。
サスペンションの取り付けポイントは、987ケイマンのフロントとリアのサブフレーム、そしてランニングギアを搭載できるように設計されている。ケイマン標準のスプリングとダンパーは、オランダ製のライガー3ウェイ調整式コイルオーバーで代用された。
気になるエンジンとギアボックスはというと、3.8リッターのケイマンに搭載されていたエンジンだが、鍛造ピストンとスチールロッド、カスタムエキゾースト、点火と燃料供給用のライフレーシングECUを備え、かなり改造されている。パワーは400馬力近い。1000kgの車重を考えれば十分だろう。
エクステリアカラーはレトロモダンなポルシェ・ストーングレーで、前後のカーボンエプロンと後部の短いダックテールが対照的だ。ライトはポップアップの代わりにLEDが採用され、18インチのフックスホイールがワイドボディのスタンスを完成させている。
しかし、重要なのはその走りだ。UKロードにおける完璧なセットアップは、ターマック・ラリーカーのようなものであると仮定するならば、フィフティーン・イレブンはその理論が正しいと証明したことになる。結局のところ、ラリーとは荒れた路面を速く走ることだ。近年、改造された車のほとんどがサーキット向けのセッティングとなっているが、サーキットは現実の世界ではない。一方で、ダービーシャー・ピークディストリクトの荒れたターマック路はまさに現実の世界であり、ケイマンとライガーの足回りを持つこの超剛性914は、騒乱の中を駆け抜け、ハードな路面を誰よりも速く走っていく。
この車は最高のポルシェ・レストモッドのひとつなのだろうか?そこに疑いの余地はない。しかし、言えることはそれだけではない。フィフティーン・イレブンは、914にインスパイアされたミドシップ・スポーツカーを、ポルシェのパーツを使いながらシャシーから作り上げたのだ。
価格は30万ポンド以上と少々パンチが効いてはいるが、将来的にはすべて新品の部品を使用するため、ドナー車両は必要ない。実際、カスタマーカーも現在すでに製造過程に入っているそうだ。もし私がオーダーするなら、ヴァイパー・グリーンでお願いするとしよう。
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