SJフォレスター・エアバッグ取り外し・ステアリング巻替

SJGフォレスターのステアリングの表面が部分的に剥がれてきていたので、本革のステアリングカバーを編み込みました。その際、エアバッグを取り外さないときれいに編み込めないので躊躇していましたが思い切ってやってみました。本記事はその手順の備忘録のようなものです。

作業にかかる前にエアバッグの爆発と不用意にホーンが鳴るのを防ぐためにSRSエアバッグシステムのフューズ（ダッシュボード右下）とホーンのフューズ（エンジンルーム左）を外しました。バッテリーを外せば完全かもしれませんがハンドルを回したかったため、必要な回路のみシャットダウンしました。
画像はエアバッグを取り外した状態です。実際はハンドル裏のサービスホールから先の細いマイナスドライバーなどでピンをステアリング軸方向に押すとパコッと浮くのですが、いろんな記事を調べて挑戦したのですが手探り状態で30分ぐらい暑い車内で格闘しました。
一度できてしまえばなんてことない作業ですが、初めてやると手強い作業でした。やってみて分かったことを書き留めておきます。

実際にはハンドル裏からサービスホール（ピンクの○）を覗き込みながらの作業になります。
①のピンを外すのが一番難しいかもしれません。③のピンは分かってしまえばとても簡単です。他の記事にあるように①②③の順に外していくのが順当だと思います。私の場合は①がなかなか外れず②と③が外れて浮いたエアバックを動かしていたら①も外れた感じでした。

②のサービスホールから覗くとパドルを止めているポスト④の下にピンの頭があります。（取り外してから撮影しているので、実際はこんなに鮮明には見えません。）これを赤矢印のようにドライバーなどで押してハンドルポスト側にずらすとパコッと浮いてきます。

サービスホールからピンにアクセスするには、ハンドルポストに対して45度より少し大きい角度で、開き角度はハンドルの縫い目より少し下ぐらいの感じで、ドライバーの先でパドルを止めているポストをなぞるように入れていくとヒットします。

ポストとピンの頭の間にドライバーの先が入っていくかどうかがカギです。
先がピンに当たるのを感じたら、ドライバーを押しながら少し開く方向に力を加えると、軽い力で外れます。

①、助手席側もこの角度でアクセスします。
マルチファンクションディスプレイ操作スイッチの陰でやりにくいですが、ハンドルの縫い目の下ぐらいの角度から、前方から自分の方に45度ぐらいの角度で挿し込んでドライバーの先でピンの頭を捉えます。

外した状態で撮っているので、実際にはこんなに明るく見えませんが、赤矢印のように侵入して、ピンの頭を捉えたらハンドルポスト側に押します。（ポストを支点にしてこじる感じ）

下側は簡単です。下側からほぼハンドルと平行に挿し入れてピンの頭をハンドルポスト側に押します。
このときはマイナスドライバーよりも3㎜ぐらいのHEXドライバーのほうが押しやすいと思います。
画像では、赤線に沿ってHEXドライバーで押しています。

ここはサービスホールから真っすぐに光を入れればピンが見えると思います。

少しだけ向こうから手前側に傾ける感じで、サービスホールから真っすぐ上に行く感じで入れればヒットします。
ここまでくればエアバッグが外れて浮くので真ん中のコネクターの黄色い部分を持ち上げて外し、灰色のリードの先のコネクターを抜けばエアバッグは切り離せます。（灰色のコネクターは力任せに引っ張っても駄目です。よく見ると爪がありますから、これを押しながら引くと簡単に外れます。）

あとは、普通のハンドル外しと同じ手順でナットを緩めハンドルを引いて緩め、ナットを抜いてコネクター類を外したらハンドルを取り外して、じっくりと巻き替え作業をします。
取り外しまでは、初回だと30分以上かかると思いますが、一度経験してしまえばサクッとできると思います。