バルセローナ。
僕は以前からこう発音する。
おかしいと思われるのだが、実は「正統派」だったりするのだ。
スペイン語ではバルセロナだが、カタルーニャ語では語尾を伸ばしてバルセローナ。
この地の公教育では第一言語はカタルーニャ語で、スペイン語は外国語扱いだというのだから、
これが「正しい」のである。
わかってくれる人に出会ったことはない。
そのバルセローナだが、いろんな施設で展示されているのが(なので重複観賞することになる)
バルセロナの都市形成の過程と、政治闘争史なのである。
古代ローマの植民市時代の地下遺跡に始まり、古代、中世、近世と三度に渡り拡幅された市域とそれを守るための城壁。
中世から残る城壁の外れの大規模な造船所(現在はそのまま海洋博物館として利用されている)
昔映画などで見たことのあるガレー船が展示してある。
それとフランコ政権にまつわる写真と動画がカタルーニャ歴史博物館だけでなく、グエル公園の建物内でも見られた。
1939年、ナチスとの関連のファシズムからフランコの死の75年までの暗い時代、国際的にも孤立した時代が描かれていた。
繰り返される内戦の模様もあり、郊外のモンジュイックの丘の城内には、民主主義のために戦った者たちの慰霊碑があった(当時その城はフランコに敵対する者たちの収容所となったからである。そしてまた、その慰霊碑まで足を運ぶものは非常に少ない)。
多くの日本人には、オリンピック開催都市、ガウディ建築の都市、としてのイメージしかなかろう。
また昨年後半のカタルーニャ独立運動すら知らないものも多い。
バルセローナが求めるカタルーニャの独立の精神。
それが政治的展示の所以のように思われる。
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park espanol | 日記
Posted at
2019/01/20 01:01:25