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2018年05月14日 イイね!

大人4人で、コンパクトカーでツーリングは可能なのか?

大人4人で、コンパクトカーでツーリングは可能なのか?
大人4人で一泊二日の旅行に行くことになった。
もともと、2人でいくつもりであったから、どのクルマでもいいかと思っていたのだが、結果的に4人で旅行に行くことになった。家族の誰もが4人で旅行するなどということは考えてもいなかったから、うちには都合4台のクルマがあれども、いずれも大人4人が乗って旅行に行くのに向いたクルマではない。

■デミオで行くしかない
 私は、長距離旅行は鉄道や飛行機で行く主義なのだが、そもそも今回の発着地は広島である。2人しか乗れないロードスターを持ち込んでも意味がないし、別のもう一台は、ドアこそ4枚ついてるものの、脚まで固めたオタク向けの青いスポーツカーで、こんなので旅行したらリアシートの住人が死んでしまう。レンタカーという手もあるが、一泊二日の旅行のために、わざわざレンタカーを借りるのはどうかとも思う。

 こんな時にアテンザがあれば、何の悩みもないのだが、「ファミリーカーはもういらないか」と手放したわけで、無いものねだりをしてもしょうがない。更なる一台は10分以上は乗る気にならないトヨタのコンパクトカーなので、もうデミオでいくしかないという結論に至った。 XDなら余裕のトルクで大人4人が乗っても動力性能に不足はないだろうが、デミオは量産型の13Sで、エンジンはSKYACTIVE-Gのガソリン1.3である。このデミオは車両紹介にもあるように、短距離移動には一切使われない、旅行スペシャルではあるのだが、通常、乗員は1名~2名で、リアシートはお犬様専用である。



 デミオ13S(デミオのオーナーは、免許取得後1年以内)

 私は飛行機で広島に移動して、今回は島根県の津和野と、山口県の萩、青海島、角島を目指すことにした。 宿泊は歴史の町の萩で、GW中のとんでもない値段の有名旅館ではなく、築100年と言われる、歴史のあるアフォーダブルな宿をとることにした。


■島根県から山口県へ
 広島から津和野にかけては、いつくかの山を越えながら国道187号線を進む。道はそれほど狭くなく、ドライブには適した道路だが、コーナーが厳しいため、平均車速はやや低くなると思う。わずか72馬力のSKYACTIVE-Gだが、決して軽量ではない4人と荷物を載せても、制限速度程度で山道を登るには何の力不足も感じない。下りでエンブレが効くように、トランスミッションの設定をSPORTにしているが、コンパクトカーには贅沢なSKYACTIVE-Driveは、適切なギアチェンジを行ってくれる。エンジンブレーキが必要なところで不要なシフトアップをすることもない。この区間の燃費はさすがに16km/L程度と下がったが、下りセクションに入ればまた燃費も回復していくだろう。

 旅行記ではないから、各所を詳しく紹介はしないが、津和野は以前訪れた時よりも、魅力が減っているように感じた。森鴎外の博物館と、新しい道の駅の温泉は良いと思うし、D51型蒸気機関車が引くやまぐち号も風情があると思うのだが、「グルメ不足」は残念である。名物のうずめ飯も今一歩だし、津和野そばも、もっとおいしい物が世の中にたくさんある。その中で何か一つ選ぶとしたら、蕗飯だろうか。(素朴でおいしいが、写真からもわかるように、人に勧めるほどの名物でもない)


 
 津和野の蕗飯

 やまぐち号の蒸気機関車はもともとC57型であったが、1両では整備が難しいのでC56型も加わった。残念ながらフレームがもう寿命らしくC56型は今年で引退だそうである。代わりとなるD51型は旅客・貨物の両用の主力機関車で、今回はD51型がけん引していた。蒸気機関車の運転は、基本設計が19世紀だから、それはもう気が遠くなるくらいに難しい。21世紀の現在でも、D51の運転方法は変わっていないそうだから、石炭の質がいかによくなっても、津和野まで登ってくるのは至難の業だろうなと思う。



 津和野駅に停車中のD51


 津和野から萩にかけては、ご機嫌な高速ワインディングロードが続く。中国山地は、山の高さがあまり高くないので、それほど急坂にならず、山越えがつらくない。分水嶺を超えるとデミオは淡々とワインディングを進み、萩へと向かう道を進む。 途中で、日本三大猫寺と言われる、「雲林寺」に立ち寄る。 私は特に猫好きではないので感心することはないけれど、猫好きな訪問客がひっきりなしに訪れていた。 拝観料は無料であるし、本堂の中にある様々な猫関連の置物の見学も無料である。 お茶もいただけるので、何もお金を使わないのは申し訳なく感じる。 同行者の一人が猫好きで、様々な猫グッズを買っていたからそれでよしとしよう。なお、リアル猫も4匹ほど飼われているようである。



 猫寺(雲林寺)


 萩は歴史の町であり、高杉晋作をはじめてして、明治維新に活躍した志士の町でもある。当時をしのばせる街並みや、史跡があるほか、萩反射炉のような、金属加工の遺跡など、明治維新以外の遺跡もあるので、じっくり時間を取るといいだろう。 萩にある大きなホテルに「萩本陣」というホテルがあり、ここの温泉は数も多く快適なので、日帰り入浴でも良いので近くに来たら立ち寄ることをお勧めする。 GW期間とお盆期間は料金が非常に高いので、それ以外の時期に来るといいと思う。 さて、山口県の萩と言えば、烏賊(須佐男命(みこと)いか)を食べねばなるまい。烏賊は夏が盛りのシーズンだけれど、西日本のこのあたりでは、そろそろシーズン開始の時期だ。 烏賊から受けるイメージほど、値段は安くないが(一人あたりの予算は5000円くらい)、思い切って食べてみても後悔はしないと思う。生で食べられない箇所はてんぷらにして出してくれる。 最盛期は7月とのことなので、また食べに行こうと思う。



 「須佐男命いか」の生き造り


 100年の歴史?のある宿は、それはもう、端から端まで昭和で統一というか変化がなくて、部屋にあるテレビは、液晶ではなくブラウン管+地デジチューナである。細かくは書かないが、どこにも21世紀感がない。クレジットカードやWIFIなぞ、何それおいしいの状態だ。 この宿は夕食の提供はなく、朝食(何のひねりもない旅館の朝食だがおいしい)のみであるし、温泉は3人くらいでいっぱいだけれど、この旅館が、「ボロい」にも関わらず、多くの人に高く評価されるのは、非常にリーズナブルな値段だけではなく、この昭和感もあるのだと思う。私ももう一度泊まっても良いと思った。



 萩の旅館(芳和荘)


 翌日は国道191号線を青海島方面へと進む。 青海島は、長らく新たな道の駅「センザキッチン」の建設が進んでいたが、この4月20日についに完成した。仙崎駅からも近く、朝から多くの観光客が訪れていて、朝10時にはもうメインの駐車場は満車(道の駅なのに!)で、隣の漁業用のスペースにクルマを停めることになった。 遊覧船の他、様々な海の幸を食べることができるし、地元の野菜や魚介類も買うことができるので、これからも人気を集めるように思う。



 道の駅センザキッチン


 帰路によった、千畳敷展望台では、二種類の青を楽しむことになった。一つは、日本海の青い海だが、広い駐車場には、青がスポーツカーのイメージになっているメーカーのクルマのオフ会が開かれていた。多分、WRXが主体のオフ会だと思われるが、BRZやレボーグなどの姿もある。写真にあるように、青色のクルマが多いのは自然の流れなのかもしれない。 


 スバルオフ会



 美しい日本海


■ボディのメンテナンス
写真中のデミオは途中で泥をかぶったこともあり、あまり綺麗な状態ではないが、このクルマは、ワコーズの「バリアスコート」でメンテナンスされているので、帰宅後の洗車で簡単に汚れが落ちたことも、合わせて紹介しておく。 バリアスコートは、洗浄能力もあるので、水洗いの後、少々の汚れであれば、コーティングと共に汚れ落としもできる。 ボディの美しさに拘る人にお勧めするものではないが、このデミオのオーナーのように、超ものぐさな人にとって、3か月に一度くらいのメンテナンスで一定の艶を維持できるので、お勧めのお手軽コーティング剤である。 なお、バリアスコートは、撥水力の維持性はあまり高くない。(1か月もつか持たないかのレベル) 撥水力も重視する人は、他の製品をお勧めする。


■ツーリング全体を通してみて
 全体を通して、走行距離374km、燃料消費が19.5Lだったので、平均燃費は19.2km/Lと、大人4人乗車の燃費としては良いものであった。都会に比べると、交通量と信号が少ない山口県を中心に走ったとはいえ、全行程の2/3は一般道だし、山陽→山陰→山陽と往復の山越えをしているのだから、SKYACTIVE-Gの実燃費の良さがわかるだろう。ちなみに、1名乗車で70km/hくらいでたんたんと走ると、25km/L以上も走るから、カタログ燃費以上の燃費を出すこともできる。 ガソリンのデミオで長距離走行をしてみた結果、狭さが懸念されたリアシートも、それほど苦痛ではないことがわかったし、前席は相変わらず快適だった。 走行中の騒音もコンパクトカーとしては小さく、直進性もホイールベースの長さからくる安定性が効いていて、文句はなかった。 その上で素直なハンドリングで、ワインディングも楽しませてくれる。



 デミオ13S


 多人数で旅行するならば、アルファードのようなミニバンをレンタルした方がきっと快適だろうけれど、4人までならば、コンパクトカーでも十分に旅行に行くことができる。クルマがコンパクトなだけに、田舎にありがちな、細い道に迷い込んでも簡単に転回できるし、宿の駐車場が狭くても簡単に駐車できるし、サイズ的にも初心者でも、ベテランでも誰でも運転できるだけに、ドライバーを選ばない。何より、運転することが楽しいクルマだから、ドライバーチェンジに揉めない(逆に、「いや、変わらなくていいよ」と言われる)ことも自動車旅行に向いている要素だと言えるだろう。 長距離はディーゼルじゃないとダメだということはなく、ガソリンでも十分走ることが実証されたと思う。


Posted at 2018/05/14 11:25:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行/地域

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