エンジン　腰上オーバーホール（知人のアドレスです）

2021年の年末仕事納めの夜から知人のアドレスv125のエンジン腰上のオーバーホールです。走行約22,000km
私がアドレスを乗る切っ掛けになった車両です。

アドレスの多走行車の持病的なエンジンオイルの減少はオイル下り（吸排気バルブのシールからのオイル異常など）やオイル上がり（ピストンリングなどの摩耗）なので
今回はピストンリング交換、バルブスプリング、バルブスプリングリテーナ、バルブステムシール、バルブスプリングシート、腰上関係ガスケット類、
ワコーズのエンジンコンデショナーを使ってカーボン除去してます。

センタースタンドとステップボード下辺りにジャッキアップしてリアサスのボルトを外していれば車体からエンジンを降ろさなくてもジャッキの上下調整だけでエンジン腰上の分解は可能です。
アドレスv125のエンジンオーバーホールはこれで3基目なので1時間ほどで分解してます。

それなりにカーボンの蓄積が有ります。
普段からワコーズのフューエル1などを使用しているとのことでピストンのカーボンは軽度でしたが排気バルブ周囲のカーボンは凄いです。

ワコーズのエンジンコンディショナーと柔らかめの真鍮ブラシを使ってカーボン除去作業。

ピストン本体は問題無くバルブも使用可能内でした。
慎重にカーボン除去作業をしていたのでカーボン除去に2時間ほどかかりました。
カーボン以外に張り付いたガスケットも取っているので2時間は妥当の範囲かな？

組み立ても慣れたものでサービスマニュアルを手元に用意していてもほとんど見ないでサクサクと組んでいきます。

自分のアドレスはエンジンハンガーをロングにしているのでエンジンとフレームとの間は余裕があるのですがノーマルのエンジンスペースだと腰上を組むのに腹下のジャッキの上下微調整が大変でした。

オーバーホール前のエンジンオイルです。
前回交換から1,000kmほどとのことですが真っ黒です。
細いスラッジも確認できます。
念の為にフラッシングオイルです洗浄したらスラッジがさらに出てきました。

夜20時頃から1時間ほどでバラして温かい室内でカーボン除去して翌朝8時頃から再スタートして15時頃には組み上がったので延べ10時間ほどの作業です。
合間に休憩を何度かしているのでまだ作業時間を詰めることも可能でしたが年末休みになっているのでのんびりとやらせて頂きました。
　
オーナー談でセルモーターの周りが悪い時が有ると聞いていたのでセルモーターを外してカバーを開けてみたら中にオイルが侵入していたのでオイルシールの交換が必要となってしまいました。
純正部品だとカバーと一体型で¥3,000以上するのでオイルシールのサイズを測って内15mm×外25mm×厚5mmの物をAmazonで注文したら年内中の31日に届いたので休み中に交換できそうです。

今回の腰上オーバーホールで純正部品が約¥12,000、その他用品で¥4,000ほど。
バイクショップなどで同作業をすると＋工賃で5、6万円はするのかな？
個人作業なので保証無し、工賃は友人価格で飯程度です。