ヒヤッとするようなスリルを 自ら求めてしまうことって ありませんか?
同じことの繰り返しの毎日で、、、ん~、刺激が無さ過ぎるんですよね~
さかのぼること2ヶ月ちょい、5月の終わり…

静岡県 川根本町へ行ってきた話…
直線距離では たぶん50kmあるかないか程度だと思うんですが…
その間に立ちはだかる南アルプス…
ぐるっと大回りしなければならず 距離的にも 時間的にも 意外と遠い感覚…

ナビがですね、、、最短ルートを示してくれるのはいいのですが…
とんでもない山道へと導いてくれるわけですよ…
天空の茶畑? かなり標高高めな場所まで登らされました…
クルマがほとんど通らないような林道を ひと山越え…

往来がないのをいいことに 橋のど真ん中で記念撮影…
このあと 渡り切るのですが 進んだ先が通行止め…
あえなく引き返すという…
もう林道はこりごりということで 遠回りでもいいから幹線道路を選んで進む…

川幅が広い 天竜川に架かる橋…
規模が大きい立派な橋ですが…

歩行者専用ということで…
対岸に何か 施設でもあるのかな、渡っている人はいませんでしたが。
どうもナビは 人を山奥へ、山奥へと誘い込みたいらしく…
案内通りに進んでいくと 気付けばまたまた林道…
落石だらけの 林業関係者しか来ないようなところを走らされます…

下りカーブの立ち上がりに 盛大なトラップ ありましたがな…
突っ込むっちゅ~ねん、いや、マジで。
前日洗車したばかりなのに…

リア周りが 枯葉やら小石やらで ちょっとした地層ができそうな勢い…
「もう、林道はやめて~!!」
シビアな操作の繰り返しで 早々に襲ってくる疲労感…
結局 どのくらい山道を走ったのか、ようやく麓にたどり着き 川沿いを走り 目的地到着…

分かりにくいですが、、、吊り橋です(塩郷の吊り橋)
さっそく渡ってみようとバイクを降り 橋に向かうタイミングで 電車が通過…

すかさず撮り鉄、大井川鉄道です…
残念ながら SLではなかったのですが 橋の直下を走ってます
橋のたもと、民家の屋根の上を越え 線路、川を眼下に見ながら渡ります

なんせ 造りが超簡素…
足場は板が二枚並べられているだけ…
真ん中へんに すれ違えるように待避場所はあるものの 人ひとり分の幅のみ…
手すり代わりのワイヤーは 張ってあるんですが…

「バイク乗りのバランス感覚、なめんなよ~!」と言わんばかりに つかまることなく進みます
平然を装ってはみましたが…
これがね、、、思ってた以上に揺れるのよね…
ヘタな絶叫マシンより スリルあるんちゃいますか? まさに冷や汗モノ…
自分が一歩一歩踏み出すことで発生する上下動が ワンテンポ遅れて跳ね返ってくる感じで 安定感をつかみにくいのなんの、確実にフラつきます
ゆるゆるのサスセッティングをしてあるバイクに乗り 高速道路でギャップを踏んだ時の あの「ぼよよ~ん」て弾む感じの あとから遅れてくる突き返し、とでも言いましょうか…
まあ、とにかく 怖いというか、逆にクセになるというか…
ムズムズ、ゾクゾクしますわ。
せっかくなので 2往復。

慣れると 揺れのリズムに合わせて ふわふわと空中遊泳しているかのようで なぜか半笑いになります
対岸には…

のどかな茶畑が広がってました…
大井川には 似たような吊り橋がいくつかあるらしく…
どうせなら もっとスリルがある、目がくらむような体験をしたいわけですよ…
調べてみると さらに奥まった山の方にある吊り橋がHIT…
大間ダムまで駆け上がります
ワインディングを快走して 目的地を目指したのですが…

乗り入れ規制がかかってます、だいぶ手前で。
きちんと下調べしてから来ない自分自身に やや呆れながらも 今さら引き返してなるものか…
温泉地の駐車場に停車、案内によると 徒歩で30分くらいとのこと…

自分の他にも その橋を目指す観光客は そこそこいて…
怪しい雰囲気の隧道も 静まり返ることなく ワイワイ、ガヤガヤ…
程なくすると 見下ろす川の流れに架かる橋、発見…

登ってきた分 下る感じで 川岸へ下っていきます
ダムの管理棟ですかね…

電力会社の建物の脇の階段を すれ違う人たちと軽くあいさつを交わしながら…
やってきました、第二弾…
先ほどと同じような いかにも揺れそうな吊り橋…(夢の吊り橋)
画ヅラは似たような印象ですが 下を流れる川の流れが早いのと…

より高さもあって これまた半笑い…
絶妙な恐怖感と言いますか…

自分以外にも渡っている人がいたためか 不規則な揺れに 足元フラフラ…
渡った先には 舗装された歩道が続いていて…

何やら 展望台へと行けるらしい…
「ここまで来たら 行くしかないでしょ。」
急な山肌の斜面を 登りだしたのはいいのですが…

途中から 全然腿が上がらず 体力の無さを再確認、息は切れるわ、アゴはあがるわ 情けないったらありゃしない…
仮設の階段とかあったりして…

一部崩れかけたような細い道を上がり切ると…
展望台到着~

まあまあしんどかったっス。
その昔 活躍してたのが伺えるトロッコ…

何とも物憂げな佇まい…
のどがカラッカラ…
「ラッキー、こんな山奥に自販機ありますがな、気が利いてるよね。」

で、、、サイフ開けたら 万札1枚と 5円玉1枚、1円玉3枚…
「あははは、、、買えねぇじゃん!」
仕方ないので 飲み物無しで しばし腰かけクールダウン…
見渡す景色は 一面新緑に覆われ…

先ほど通過してきた 管理棟が 谷の向こうに小さく…
ひと休みして 息も整ったところで 来た道を戻ります…

遥か下の方に 先ほどの吊り橋…
行きでは気付かなかった 小さな滝を発見したりして…

・・・癒しのひとときも得られました
小一時間の散策を終え バイクのもとへ戻り 帰路へ…

周囲に人の気配がないベンツさんのライトが点きっ放し…
一応 駐車場の管理人さんに 声をかけてはおきましたが…
バッテリー上がることなく帰れたか ちょっと気がかり…
帰りは もう分かりやすい道をのんびり帰ろうと 国道1号まで出て かなりの大回りルート…
途中から スマホの調子が悪くなり ナビが機能せず…
ダメもとで立ち寄ったケータイショップで あっさり不調の原因をつきとめてくれて無事復活、店員さん マジ 天使に見えました…
自宅までは まだまだ距離のある場所で日も暮れ始め…

帰着時は 完全に夜になってましたが ナイトランの機会も少ないので…
これまた スリルを味わいながら ちょっとペースアップして県境の山越え…
総括…
「吊り橋は キャーキャー言ってくれる女の子と渡ろう」
決して オッサンがひとりで渡るものではないのであ~る