
とうとうやっちまいました・・・
今日は日本から出張者が来るので彼らを空港へ迎えに行くべくI-85を快調に走っているとダウンタウンに差し掛かった頃から渋滞気味。前々車が車間距離を取らず急ブレーキ気味に停止、前の車も私も急ブレーキ、そして私の後ろの車はパニックブレーキ!もう少しでぶつけられるところでした。「ふ~っ、あっぶね~」と思いつつ嫌な雰囲気を感じながらまた走り始めたので車線変更しようと思ったのですが両脇とも車はいっぱい。暫く走るとまたしても前々車が急ブレーキ、その後ろも私も急ブレーキ!何とか停止したもののバックミラーを見ると後ろの車は既に時遅しの状態で次の瞬間「どかーん」と来ました。はずみで押し出されたM5は前の赤い車にぶつかって赤い車も押し出されて更に前の車にぶつかりました。追突の衝撃で握っていたシフトレバーも抜けて車内はひとり大騒ぎ!「おいおいカマ掘られたよ・・・」と思いながらとりあえず誰かを空港に迎えに行かせないと出張者が途方にくれてしまうので会社に電話し他の駐在員に行ってもらうことに。とりあえず後は事故処理だなと考えていたら前の赤い車は走り去ってしまった。「まじかよ・・・」と独り言を言いながら後ろの車に行くと運転手はヒスパニック系のお方。「ちょっとマズイな」と感じたので逃がさないようにナンバーをメモメモし運転手に話掛けるも彼は英語が話せない。何やらスパニッシュで話しているがまじピーマンですから!「おまいはポリスは呼んだのか?」って私の問いに彼は「○△※◇」こりゃあかん参ったな~って思っていると彼が私に電話を差し出した。電話の主は英語が喋れるらしい。「ポリスか?」って問いに彼は「&%$#!」まじかよ勘弁してくれ~。仕方が無いので電話に出たがどうやら彼の奥さんらしい。って言うかさ「嫁出してどうすんねん!」暫く話したがポリスでも何でも無い人と話しても仕方ないので電話を返し前の車に行くことにした。前車の運転手は白人で英語が話せた。私は英語が堪能でないがこんな状況で英語が話せない人と話すのはとにかく苦痛以外の何物でもない。その白人の英語で少し安心した。どうやら白人がポリスを呼んでくれたようだ。後ろのスパニッシュな彼にも「ポリスが来るよと伝えると」なんとなく分かってくれたようだ。暫くするとポリスではなくて道路公団みたいな車両が来てI-85を封鎖してくれ我々3台は路肩へようやく寄る事ができた。
余談ではあるが、その道路公団チックな人に私は感動した。彼は6車線もある高速道路に一人で立ち、片っ端から車を止めて見せた。手際の良く1車線づつ車を止めるのだが走ってる方だって日本の首都高よりスピードは出てるし下手をすれば二重事故のリスクだってあるのに・・・まあ言い換えればアメリカ的発想なのだから出来るのかもしれない。とにかく余計な事は考えずその仕事だけ全うする。そう考えると、なるほど納得であった(笑)
さて事故から路肩へ寄るまで20分くらい掛かっただろうか、その間抜かしていく車からかなりの罵声を浴びた。渋滞を作ったのは我々であって仕方はないのだが、放送禁止用語まで言っていたと思われ肩身の狭い思いをしたが事故から数分後の私は意外と冷静だった。とりあえず保険屋に電話し事故の状態を話すと相手の保険番号とライセンス番号を出来ればメモしてくと言われたが何しろ英語が通じない相手なので断念した。路肩に寄せてから何分待ってもポリスは来ず、そうこうしているうちに後続車が1台も来なくなった。何故だろうと後ろをよーく見てみると後方300mほどの場所で追突事故が起きていた。これには私も大爆笑である。暫くするとポリスが来たが後続の事故処理でこっちに来ない。お巡りさんも忙しいのね~ ってこっちのが先に事故してるんですけど・・・(苦笑)ポリスは見えるところにいるのになかなか来ない、そうこうしてるうちにヒスパニックなお方は仲間を呼んだらしくお友達が集合していた。笑ってる場合でない心細いしマジ怖い。拳銃で撃たれたりしたら日本の新聞やニュースで『アトランタで邦人殺害される』なんて載っちゃうだろうなと思っていたらようやくポリスが来てくれた。ポリスには「止まったら追突された。前の車にもぶつかったが、その赤い車は逃走した。」と伝え保険カードと免許証をポリスに渡し車内で待っているとようやく会社の同僚が駆けつけてくれました。
かなりの時間を車内で待っているとポリスがようやく来て何やら青いカードを渡してくれた。日本でよくある青キップではありません(笑) それには事故ナンバーとポリスのサインがあって、事故後5日したら相手の保険番号を教えてくれるとのこと。それまで車は一切直せないらしい。相手の保険屋が私の車を査定するのである。自分の保険を使って直せるけど事故「1」が付いて保険料も上がるし色々と面倒。不当な請求をされないようにするためだから相手にとっては有利だろうけど新品に変えたい部品を適当な板金塗装で見積もられたんじゃかなり損する。
青キップを貰ってから自走して会社に戻ったのですが、私に追突した車はエンジンが掛からなくなったらしく下回りを盛んに見ていた。ヒスパニックな彼には悪いがきっちり直させてもらいますよ。ところで分が悪いのは一番前の車。何故かって2番目の赤い車が逃げてしまったから直してくれる相手が居ないのである。私はと言うともし赤い車が逃げないでいたら赤い車の修理費を私の保険から捻出しなければならず言葉悪いがラッキーであった。しかし前途のように相手の保険屋の査定が悪かったらかなり損をする。とりあえず明日になったら日本人の経営する修理工場にもって行き見積してもらうことにしよう。
さて肝心の車ですが、バンパーが押されて割れてます。ボディーも凹んでるのでトランクが開きません。トランクも相手の塗装が付いているので歪んでいるのでしょう。マフラーも押されたようでチップに傷があり・・・
問題はフェンダーの歪み。これは痛いな・・・
フロントはキドニー部分が押されてグリルが収まらない。
アメリカに来て色々と経験したいけど事故は経験したくなかったな。アメリカの高速はとにかく追突事故が多い。同じ道を毎日走ってるけど毎日ってくらい事故を見る。私も巻き添えを食らうのは嫌だな~と思っていたらこれだもんな~。今日は事故をするためにダウンタウンまで行ったようなものです。
ドアミラーの傷くらいは気にしないけど、ここまで壊れるといささか気にします(爆)
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M5 | クルマ
Posted at
2008/11/18 12:26:21