
行ってまいりましたワシントンDC。日本から見るとアトランタからワシントンDCですので大した距離ではありません(笑) 片道11時間ですので子供がすぐに飽きてしまい兄弟喧嘩はするわ、あれよこせだこれ食べたいだで車内は11時間大騒ぎ。子供も興奮しているのであまり寝ないし。次は間違いなく飛行機で行くことにします。でも飛行機は飛行機で疲れるんですよね・・・。
さてワシントンとは何ぞや?そうワシントンは政治の街です。ニューヨークは経済の街ですから完全に機能が分かれております。分けると何がいいのか?それは私の専門分野ではありませんから皆さん勝手にWebで調べて下さい。
最初の写真ですがホテルの窓から見た国会議事堂なんですが運良くその向こうで花火が打ちあがってまして、綺麗に撮れたので掲載してみました。
ワシントンと言えばおなじみのホワイトハウスです。丁度ですね堆肥を芝に巻いたばかりで、しかもスプリンクラーが稼動中でしてちょっと刺激臭がしてました。
オバマさんが留守のホワイトハウスを見物する観光客。スプリンクラーがあらぬ方向に噴射するので観光客に水が掛かって皆さん大騒ぎでした。
次はリンカーン記念館。これの中に有名なリンカーン像があるんですね。
全然違うんですが思わず
コレとダブってしまいました(汗)
中に入るとリンカーンが座ってます。でか~って言うほどの大きさではありませんが、TVや映画で見たことのある像なので感動しました。
リンカーンの後頭部にはもうひとつ顔があります。誰の顔かと申しますと南軍のロバート リー将軍の顔だそうです。このリー将軍はジョージアですと
ストーンマウンテンに彫られてあるのですが、南北戦争で負けたのでワシントンではリンカーンの後頭部に彫られちゃってます。
そしてリンカーン記念館から東を見るとワシントン記念塔が見えます。これも映画などでよく見ますね。そしてワシントン記念塔とリンカーン記念館の間にある池と言うかプールの水面にワシントン記念塔が写りこむのですが全部が写ったワシントン記念塔を見ることができるのは、リンカーン像の目の高さまで登らないと見えない設計になっているそうです。
次はテキサス州のダラスで暗殺されたケネディ大統領のお墓です。お墓が観光地になっているのも珍しいですね。
そうそう、観光地とは違いますが日本食材屋にも行ってきました。ガイドブックによると日本食材がこれでもかってくらいあるようなコメントでしたので妻は楽しみにしていたのですが、アトランタのとまとストアーと比べるとちょっと物足りない気がしました。でも隣のラーメン屋は良いです。北海道から直送の麺を使用したとんこつラーメンは真面目に旨かったです。もしワシントンDCに行かれる方がおりましたら是非行ってみてください。「ダルマレストラン」お勧めです。
そして私が最も行きたかったスミソニアン航空宇宙博物館(スティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター)です。何故かというと広島に原爆を投下したエノラ・ゲイが展示されているからです。そのほかにも貴重な日本の戦闘機も展示してあります。
先ずは
エノラ・ゲイです。皆さんご存知かと思いますが、広島に原爆を投下したB-29がエノラ・ゲイです。これをレストアし展示することに対してアメリカ内で騒動があったそうですが後世に悲劇を伝えるためにも展示は必要ではないかと思います。このエノラ・ゲイを見て何とも表現し難い気持ちに駆られました。
コクピットです。エノラ・ゲイのパイロットはこの窓からどんな気持ちで外を眺め日本の空を飛んだのでしょうか。
次に
紫電改です。松本零士さんの漫画ではこいつでB-29に体当たりしてましたっけ。実際にそのようなことは
雷電であったそうですが・・・。この紫電改は終戦末期に本土防衛で活躍した機体で優れた能力を持ちながらも日本の物資が乏しく性能を十分に発揮できなかったそうで、実際に米軍のテストではハイオクを使い良質なオイルを使用した紫電改は米軍機よりも最高速や能力が優れていたとあります。
次に
晴嵐です。これはとても珍しい機体ですが実戦に参加することはありませんでした。この晴嵐は
伊四〇〇型潜水艦と一緒に開発されています。伊四〇〇型潜水艦は晴嵐を3機搭載できる潜水艦でパナマ運河を搭載機で攻撃するという目的で設計されたそうです。当然潜水艦に搭載するため主翼をピン1本外すと折ることができるそうで、組み立てから3分で発進できるそうな・・・。
これは晴嵐のエンジンでアツタ31型エンジンです。V12の水冷で排気量は33930cc出力は1400hp@2800rpmです。1000ccあたり41.26hpですのでM5のS62エンジン(80hp/L)よりは低出力ですが(笑) でもスーパーチャージャーで過給しフューエルインジェクションと聞けば本当に戦時中のエンジンなの?と疑いたくなります。原型はダイムラーベンツ社のエンジンですが日本仕様にモディファイしているそうです。こんなエンジンを戦時中にライセンス生産とは言え日本が作っていたとは軍の命令とは凄いものです。ただ前戦においては物資の不足もさることながら整備員の知識不足もありこのエンジンは好まれていなかったようです。これと同じようなハ40と言うエンジンを陸軍も川崎航空機に作らせていたのですが互換性が全く無かったそうで、お互いが自分勝手な陸軍と海軍が協力していれば戦局は変わっていたのかもしれませんね。
これはアツタ31型の発電機(オルタネーターと言っていいのだろうか?)の銘板です。
これは同上エンジンの工具です。終戦末期でも今と変わらぬ工具を日本人は作っていたのですね。
次は
月光です。これも貴重な機体です。恐らく月光はここでしか見れないかもしれません。月光はレーダーを積んだ夜間戦闘機で本土を夜間爆撃するB-29に対し上向き斜銃を用いてB-29の腹下から弱点を20mm機銃で狙い一晩で5機撃墜した例もあるそうです。同じく夜戦に使われた
銀河もここスミソニアン博物館にあるそうですが展示はしてないようです。
これは
屠龍です。日本の空を守るために活躍した複座戦闘機ですが、これもB-29への体当たり攻撃として使われたそうです。B-29は火器管制装置の搭載により迎撃システムが優れていたため死角が無く敵迎撃機は近づくことさえ困難だったとされていますが、屠龍でB-29に体当たりするのはとても恐ろしかったことでしょう。展示されていた屠龍は主翼もエンジンもなくこれだけですが大きさで言えば月光と同じくらいだと思います。
そして最も日本人が悲しまなくてはならないのが
櫻花です。櫻花は特攻兵器であって実戦に投入された航空特攻兵器としては世界でこれだけです。どのように使われたのかと言うとご存知の方が多いと思いますから簡単に説明しますが、
一式陸攻の腹下にくくり付けられた櫻花は敵艦近くまで運ばれパイロットが乗り込み切り離された後はロケットを噴射して敵艦にパイロットと共に特攻する兵器です。この櫻花は実戦において大した成果をあげることなく母機の一式陸攻とともに空に散ってしまったようで、その様子をF6Fのガンカメラで見ることができます。このガンカメラ映像を見ると、とても辛く悲しくなります。
そのほかここにはX-35B
コルセア
スペースシャトルエンタープライズ
など等があってとても全て紹介しきれません。
あっそれから月の石にも触ってきました。皆が触ってテカテカですが(笑)
ということで後半は旧日本軍の紹介みたいになってしまいましたが、ワシントンDCはもう一度行ってみたいですね。他にも観光する場所がたくさんあってとても2日間でまわれるような場所ではありません。
Posted at 2009/09/11 08:23:49 | |
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