キャンバー&ストロークアップアダプター取り付け(3/3)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
アダプターを仮装着したリアラテラルリンクを車両に装着しなおしてやります。
画像はラテラルリンク端部をリアサブフレームに仮装着した状態です(黄○部、17mm、締付トルク 80N・m)。
この状態からサスペンション(ダンパー)下端(赤矢印、17mm、締付トルク 80N・m)、ナックルハウジング(緑矢印、17mm、締付トルク 80N・m)の順に仮装着していきます。
また、スタビライザーリンクも仮接続、助手席側についてはヘッドライトレベライザーセンサーも接続してやります。
2
前述のサスペンション(ダンパー)下端を装着する際に利用するアダプターの穴位置ですが、今回は3つの内で最もキャンバーがつくもの(画像(A)部の赤○部)にしました。
同様にナックルハウジングへ装着する際に利用するアダプターの穴位置ですが、こちらはキャンバーがつかない方のもの(画像(C)部の緑○部)にしています。
上記した穴位置の組み合わせにて、リアキャンバーは次の通り変化しましたので記録として残しておきます。
尚、下記の各キャンバー値はショップさんのテスターによって精密に計測されたものです。
また、同テスター計測をしながら全てのトーは0調整をされた後の状態です(※)。
(アダプター装着前)
左 -01°36”( -1.60°)
右 -01°17”( -1.28°)
(アダプター装着後)
左 -02°11”( -2.18°)
右 -01°43”( -1.72°
(装着前後のキャンバー変化量)
左 -00°35”( -0.58°)
右 -00°26”( -0.43°)
平均して約 0.5°程度のネガティブキャンバー増になりました。
(※) キャンバーを変化させると顕著にトー変化が起こりますし、そのトーを更に調整する過程でキャンバーも僅かに変化します。
3
アダプター装着に際しては、ボルト・ナットの着脱の容易さを考慮、車両後方よりボルトを挿入、前方をナットとして組み付けました。
4
緑○部、及びピンク○部については、ボルトを車両前方から挿入しようとするとナックルハウジングと干渉します。
また、六角レンチをボルトヘッドに掛けるには窮屈過ぎるため、ナットを車両前方側としました。
5
アダプターの適用前後でサスペンション(ダンパー)下端がどれらくい変化したのかを模式的に表してみました。
ダンパー下端位置は下がりましたからサスペンションスプリングの設定次第ではダンパーストローク量を増加させられることになりましたが、ラテラルリンク両端の位置関係はキャンバー増加分に相等する水平距離分しか変化していませんからリアのロール軸は殆ど変化しないことになります。
6
車高調整もバッチリ完了したら、最後に1G状態にて規定トルクで各部を本締めして作業完了です。
尚、本アダプター装着に際してはヘッドライドレベライザーセンサーの取付状態も大きく変化してきます。
ですから、厳密には以下の要領にてレベライザーの再初期化が必要になります。
1. 車両の前後進を繰り返してサスペンションを馴染ませる。
2. 運転席に乗車。
3. イグニッションをONにして、1.5秒以上10秒以内にヘッドライトスイッチのOFF→ONを5回以上繰り返す。
4. ヘッドライトの光軸が一度下がった後、元に戻ることを確認する。
5. 上記4.を確認後、30秒間以内にイグニッションスイッチをOFFにする。
6. 再度イグニッションスイッチをONにし、1.5秒以上10秒以内にヘッドライトスイッチのOFF→ONを5回以上繰り返す。
7. メーター内のインジケーターが3回点滅し、その後消灯することを確認する。この時、ヘッドライトの光軸が一度下がった後、元に戻る。
(厳密にはこの後にヘッドイライトの光軸調整を行います)
7
「おまけ」的な画像ですが…
本アダプター装着によりラテラルリンク下端位置がけっこう下がってしまう一方、ホイールとのクリアランスは確保される必要があります。
ただし、18インチホイールで画像程度のクリアランスが確保されていますので、17インチホイールであっても全く問題は無さそうでした。
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