AMTECS社フロントキャンバー調整ボルト取り付け
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
私のGVBのフロントキャンバーは、アッパーマウント及びストラット下部の純正キャンバーアジャスティングボルトでもって出来る限りのネガティブに設定されています。
そのネガティンブキャンバー量は3度強~3.5度程度になっているわけですが、自分の走行シーンに対してはキャンバー不足を感じていました。
タイヤが6~7部山になる頃には、その外側のスリップサインマーク(△マーク)がキレイに消し飛んでタイヤの青地が見え始める一方、内側の△マークは傷一つ付かない状態だったりします。
そこで、ストラット下部のキャンバーアジャスティングボルトではない方の純正ボルトをAMTECS社のキャンバー調整ボルトに換装、4度強のネガティンブキャンバーに設定してやることにしました。
画像がそのAMTECS社のキャンバー調整ボルトになります。
尚、けっこうなキャンバー角変更に伴い大きくトーもずれてくる作業になりますし(最終的なアライメント調整が必要)、走行シーン・スタイルによっては過大なキャンバー設定となります。
以下の作業要領は単なる備忘録ですので、参照に際しては自己責任にてお願いします。
2
サスペンション廻りの作業に入りますので、ジャッキアップして馬をかけフロントタイヤを取り外してやります。
足廻りのボルト・ナットは高トルクで締め付けられていますし、キャンバー増に伴うタイヤとサスペンションの干渉チェックのために車両下部に入る必要も出てきますから必ず馬をかけてやります。
尚、今回はディスクローターの取付角度の変化を確認しながらキャンバー角度を大まかに調整してやることになりますので、ディスクローターが動かないようにホイールナット数個でがっちり固定しておいてやります。
3
ストラット下部ボルト2本のうち上方(緑○部、19mm、ナットの締付トルク 155N・m)が純正でキャンバー調整機能を持つボルトになります。
今回、この純正調整ボルトは調整対象ではありませんので(既にネガティブ最大に調整済)、マーキングして取付角度にズレが出ないか確認できるようにしておきます。
上方の純正調整ボルトは緩めないまま、下方(赤○部、19mm、ナットの締付トルク 155N・m)の調整機能の無いボルトをを取り外してやります。
尚、これらボルトを締めたり緩めたりする際、ブレーキラインや車速センサー(ABSセンサー)ラインが邪魔になる場合には固定ボルトを取り外してやります。
ただし、10~15cm程度のエクステンションソケットがあれば両ラインが邪魔になることはないかと。
4
ここでAMTECS社のキャンバー調整ボルトについて概説しておきます。
① カムボルト(ボルト頭は15mm)
② カムボルトのカム部(ボルト頭の△マークの頂点が一番カム山が高い位置(角度)を示しています)
③ ロックナット(19mm)
④ タブ付ワッシャー
単純なカムボルトではあるんですが、④のインナータブの利用の仕方が若干独特と思います。
画像中の④に描いた赤○と黄○の関係が、サスペンションストラット下部ボルト穴と①のカムボルトの関係になります。
前項で取り外した純正ボルトに換えて本ボルトを通す際には、④のインナータブ位置と②のカム山の一番高い位置とを合わせてやらないと挿入できないわけですが、インナータブが内側(車体側)になるようにセット・挿入してやれば、その後のボルトを回してのカム調整は、現状よりもネガティブキャンバーを増加させる方向の調整になってくれます。
逆にインナータブが外側になるようにボルトをセット・挿入してやれば、その後のボルトを回してのカム調整は、現状よりもポジティブキャンバーを増加させる方向の調整になるわけです。
ちなみに、インナータブと180度逆の位置にアウタータブがついているので、ボルト挿入時には、アウタータブの位置を確認することでインナータブ位置を認識できるシステムになっています。
(文章表現が稚拙で分かりにくいのはご容赦)
5
AMTECS社の調整ボルトを挿入するのに前後して、キャンバー角度の指示計をディスクローターにセットしてやります。
6
今回使用したキャンバー角度の指示計ですが、マグネット付なので金属にはガッチリ固定できます。
また、基準標示を微調整できるツマミがあるので、ある状態を基準としたキャンバー角度の増減を監視するのには重宝します。
(基準標示を微調整できてしまうが故に、絶対的な角度を確認するのには不向きですが…)
7
AMTECS社の調整ボルトをネガ側にセット・挿入して軽く締め込みます(何とかカムボルトを回せる程度に締め込んでおきます)。
次に緑○部の上方のボルト・ナットを僅かに緩めてやります(簡単には回らない程度に緩めます)。
この間、先にセットしたキャンバー角度の指示計の標示が変化しないように慎重に作業します。
さて、ここからはキャンバー角度の指示計とにらめっこしながら、ジンワリとAMTECS社のカムボルトを回していきます。
ねらった分だけネガ側の角度変化が確認されたら、その角度が変わらないように上下両ボルト・ナットを締め込んでやります。
ちなみに、AMETCS社の調整ボルトは純正ボルトよりも小径で締付トルクも132 N・mになります。
8
左右を概ね狙ったキャンバー角度に変更できた後、ショップさんでトー調整(0度に調整)と合わせて微調整も実施しました。
(AMTECS社調整ボルト適用前)
左 -03°34”( -3.57°)
右 -03°14”( -3.23°)
(AMTECS社調整ボルト適用後)
左 -04°10”( -4.17°)
右 -04°10”( -4.17°)
(装着前後のキャンバー変化量)
左 -00°36”( -0.60°)
右 -00°56”( -0.93°)
カムボルトを100~120度回転させることで上記調整ができています。
また、18 x 10.0J inset 40のホイールに285/30R18のDIREZZA ZII STARSPECを履かせた際の内部干渉チェックは画像の通りで特に問題は無いレベルでした。
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