瞬間接着剤によるボディ剛性アップ
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
ホムセン等で購入できる瞬間接着剤(後述)を使用、ボディ剛性をアップしてやります。
対象はドア開口部です。
ドア開口部では2~3枚の鋼板がリベット接続されています。
純正リベットの間隔がけっこう広い事もあって、車体に作用する各応力に対し、ドア開口部では大きな変形が起こります(剛性が低い)。
今回の作業では、この鋼板の合わせ目(矢印部分)に瞬間接着剤を流し込み、鋼板間の接続を強めて車体剛性のアップを図ります。
ちなみに、何年も前から本作業については認識があったんですが…
塗装の上から接着剤で接合したところで剛性なんて上がるわけがない!って思っていました。
塗装を落とした上でパネルボンドやリベット増し(スポット増し)を適用しないと意味が無い!って思い込んでいたんですね。
先日、信頼できる方から確かに効果がある事を教えて頂き、早速、自分のGVBにも施工してみる事にしたわけです。
本当に効果があるならコスパ的には最高ですし、何より無視できるレベルの重量増にしかならない!ってのが素晴らしいですから。
なお、確かに本作業によって車体剛性はアップします。
サスペンションのバネレートが高い車両であれば、待ち乗りでも十分に体感できるレベルです。
段差やギャップを超えた時の車の動きがけっこう変わります。
ただ、接着剤を流し込むわけですから、一旦施工してしまうと基本的には後戻りができません。
いつか板金施工を受ける事になったとして、それがドア開口が絡むものであった場合には何らかの影響が出てくるかもしれません。
また、ボディ変形の「逃げ」を奪う施工になりますから、車体のライフは間違いなく短くなるはずです。
(昨シーズン、自分のGVBでは今までで最もハイグリップとなるADVAN A052を履いてアタックしていましたが、フロアの一部が軽く座屈してしまいました。乗用車のボディは脆いです。)
さらに、単に接着剤を流し込むだけですから、きれいに接合しない箇所も出てきます。ボディがきしむ際、けっこうな異音が出る様になったりします。
(異音が出なくなるまで、しつこく接着剤を流し込み続ける事もアリですが…)
とまれ、デメリットも多く発生する作業内容となりますので、参考にされる際には、その点を十分に留意してください。
あくまでも自己責任で行う施工内容です。
2
さて、先ずは鋼板の接合部分を剥き出しにします。
各ドア開口に装着されているウェザーストリップを取り外してやります。
説明の必要は無いと思いますが、引っ張るだけでウェザーストリップは取り外せます。
なお、接着剤を流し込む過程でタレも出るはずなので、スカッフプレートなんかも取り外しておいた方が無難です。
(若しくは、しっかりと養生してやりましょう)
3
ウェザーストリップを取り外した助手席のドア開口部です。
数cmピッチでリベット接合がされているのが分かると思います。
鋼板同士はピッチリと接合されていますが、流し込んだ接着剤は毛細管現象でもってけっこう浸み込んでくれます。
4
言わずもがなですが、作業の際には必ずゴーグルをかけます。
上向きに接着剤を流し込む事にもなるので、けっこう垂れてきます(目に入ったらシャレになりません)。
接着剤にもよると思いますが、今回使用したものはかなり発熱するものでした。
作業に際しては手袋必須ですが、軍手は厳禁です。
浸み込みながら高熱を出すので火傷します。
自分は誤って手に数滴をこぼしてしまいましたが、それだけで軽く火傷しました。
ニトリルゴムの手袋を使用しましたが、接着剤が付着すると簡単に破けるので、小まめに手袋を交換しながらの作業となりました。
なお、垂れた接着剤を拭き取る為にウエスも必要ですが、タオル地のものは浸み込みながら発熱して危険でした(煙も出ます)。
ペーパーウエスが(比較的)使いやすかったです。
5
今回、アロンアルファの耐衝撃・プロ用20gを使用しました。
ドア開口一箇所につき1本を使っています(ドア開口四箇所で4本を使用)。
毛細管現象を利用して接着剤を流し込む(浸み込ませる)ので、粘度が高いものはNGです。
使用した接着剤は「中粘度」となっていますが、感覚的には水みたいな粘度と思います。
また、上向きに接着剤を出す必要もあるので、あまり小サイズ(小容器)なものは不向きと思います。
なお、丁度良く上向きにチューっと接着剤が出せるのは最初の2~3割迄でした。
(それ以降は加減しながら上向きに接着剤を出せない)
各ドア開口への流し込みに際しては、先ずは上向きの作業(天井側への流し込み)から行うと良いです。
6
参考に鋼板の合わせ目の画像を貼っておきます。
画像はAピラー部分です。
分かり難いですが、2枚の鋼板がリベット接合されていて、僅かに隙間があるのが分かると思います。
7
画像はサイドシル部分です。
ここでは2~3枚の鋼板がリベット接合されています。
ちなみに、なるべくフラットな場所で作業する事をお勧めします。
アンジュレーションのある場所だと、車体(ドア開口)が変形した状態で接着施工してしまう事になりますから。
また、施工後は暫く車を動かさない方がベターです。
瞬間接着剤とはいっても、完全硬化には時間がかかりますので。
以上、作業内容自体は大したものではないのですが…
参考にされる場合には、くれぐれも自己責任にてお願い致します。
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