純正OP大型ルーフスポイラーの不具合対策の実際
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今から1年と少し前の昨年4月後半に純正OP大型リアスポイラーの不具合についての記事をブログに記載して、結構巷の話題となりました。
私自身その時は純正OP大型ルーフスポイラーをパーツとして注文していましたが、部品を受け取る寸前に不具合発生の為にメーカーの出荷ストップ要請で結局購入出来ずに…
あれから早1年が過ぎ、ちょっとしたラッキーな経緯で、問題の純正OP大型ルーフスポイラーを再度部品として入手する事となりました。
今では普通に注文して購入出来るようになった純正OP大型ルーフスポイラー。あの時のメーカーの出荷ストップになった不具合はどう対策されているのでしょうか?
届いたパーツの箱を開けるとそこにはルーフスポイラーと数種類の取り付け部品の袋と共に同じような“取付・取扱説明書”が2通同梱されており、よく見るとその一つの表紙には【追補版】との記載がありました。 更にその【追補版】には“大型ルーフスポイラーの取付・取扱にはこの【追補版】の通りに作業を行って下さい”との記載がありました。
という事は、この【追補版】が去年の不具合の対策って事ですね!
さて、どこがどう違っているのか?
今回はその取付・取扱説明書【追補版】と対策前の取付・取扱説明書の両方を紹介して、既に純正OP大型ルーフスポイラーを取り付けていっらしゃる方々や、今後購入予定の方の参考になればと思いこの整備手帳を公開しました。
昨年私が記載した“純正OP大型ルーフスポイラーの不具合について”の回答が1年の時を経て今遂に明かされる!(ちょっと大袈裟かも?)
各コメント欄に紹介した画像は左が【追補版】で右が対策前の物です。
みんカラのファイルアップの関係で表示画像が小さく記載の文字まで読めないようなので、各コメント欄の下段のURLのリンク先に判読可能なファイルをアップしましたので御興味の有る方はそちらも併せて御覧頂けると詳細が判ります。
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まず表紙裏最初のページを見ると、同梱の構成部品の数が【追補版】の方が多いのが判ります。使用しない同梱の構成部品に付いての指示が書いて有るのが何やら対策の匂いがしますね。
使用工具の案内では工具数も2点程多いですが、こんな事まで記載しなくても良いような気がするのは私だけでしょうか?
因みに大型ルーフスポイラー自体とそれを車体に取り付ける為の2種類のブラケットのパーツは対策前の物とは同じ物の様です。
詳細画像はこちら↓
http://www1.cncm.ne.jp/~michpon/sp/sp182.JPG 3
次のページでは標準ルーフスポイラーの取り外しと、その取り付け穴開けの位置に付いての説明が有ります。
【追補版】では取り外しに於ける注意事項が対策前に比べて少々細かく指示があります。それと大型ルーフスポイラーの取り付け準備に関して、対策前には標準ルーフスポイラーに大型ルーフスポイラーを両面テープで貼付けていたのを、不具合対策として貼付けない(両面テープの保護紙は剥がさない)との指示となっているのが判ります。
詳細画像はこちら↓
http://www1.cncm.ne.jp/~michpon/sp/sp183.JPG 4
このページは車体から取り外した標準ルーフスポイラーに大型ルーフスポイラーを取り付ける具体的な手順が記載されていますが、対策前は標準ルーフスポイラーに大型ルーフスポイラーを両面テープで貼付けていたものを、クッション材だけを挟み込み、前後の取り付けボルトで接合するような指示が記載されています。ここでは最初のページにあった“使用しない同梱の構成部品に付いての指示”の意味が何だか朧げに判ってきます。
取り付けボルトに入れて使うスペーサーの厚みが1mm程厚くなっており(4mm→5mm)、これにより標準ルーフスポイラーに対して大型ルーフスポイラーを強固に固定しないような方法としています。
詳細画像はこちら↓
http://www1.cncm.ne.jp/~michpon/sp/sp184.JPG 5
このページでは標準ルーフスポイラーに大型ルーフスポイラーを取り付けた後、車体に再度取り付ける手順について書かれています。
標準ルーフスポイラーのボディーとの取り付けに使われているクリップを対策前には指示が無かった前側の3個を新品に替えるように指示があります。
これはクリップを再利用する事で起こる接合力の低下に対する対策のように思われます。
ボディー側の左右端部に貼るクッション材の位置にも細かい指示の記載が有りますし、標準ルーフスポイラーをボディーに取り付けるボルトの遊びなどについての記載もあります。これらはルーフスポイラー部材の熱膨張などで起こる変形に対する適正な取り付け位置をより正確にする為と、部材の熱膨張を逃がす為の適度な遊びを持たせる為のの対策のようです。
詳細画像はこちら↓
http://www1.cncm.ne.jp/~michpon/sp/sp185.JPG 6
最後のページでは前のページの続きで標準ルーフスポイラー裏面にあるブラケットの細かな指示があります。これらは前項同様に熱膨張などで起こる変形に対する適正な取り付け位置をより正確にする為と、
部材の熱膨張を逃がす為の適度な遊びを持たせる為のの対策のようです。
最後のこのページに“車両(既存)のナットを規定トルク以上に締め付けますと車両ルーフスポイラーの熱伸縮機能が阻害する為、変形等を起こす恐れがありますので、規定トルクは遵守願います”との記載が有ります。
結論として、昨年の不具合はやはりこの大型ルーフスポイラーと標準ルーフスポイラーとの熱伸縮による微妙なずれによって起こる変形だったようで、その対策として大型ルーフスポイラーの取り付けを対策前より熱膨張によって起こる部材の変形を若干ルーズな接合方法にすることで逃げを持たせて各パーツの変形を防いでいる事が判ります。
詳細画像はこちら↓
http://www1.cncm.ne.jp/~michpon/sp/sp186.JPG 7
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