サニー(勝手に改名)の件を好き勝手書いておいてなんですが、
今回も個人の主観で好き勝手書かせていただきます。
ここ最近モータショウは、メーカーの完成車輌の展示に魅力
を感じてなくて、専ら裏方である処の部品サプライヤーさま、
工具メーカーさまのブースをくまなく廻るようにしてました。
そんななか、私の目に留まったのはココ。
サンデン株式会社さま。自動車分野では空調、熱交換器系の
サプライヤーさまです。
こんな感じのブースなんですが、ココでの収穫は大きかった。
まず、コレ。設計担当の人と話に夢中になって、現物あったのに
写真を撮り忘れた。ので、パンフレットの取り込みで勘弁下さい。
今まで開発されてなかったのが不思議なくらい。
世界最軽量のACコンプレッサー。展示内容に記載がなかったから、
説明要員さん捕まえて聞いてみたら、それが設計担当者様だった。
設計想定はリッターカーから軽自動車程度の室内を充分冷やせる
レベルの吐出能力を持っていて、そしてその重量なんと2.5㎏!
な、なんですって。
セイコーの半分以下?俄然ヤル気が出たのでくいさがります。
コレをレース用エンジンに付けたいと相談したら許容回転12000
です。と返ってきた。ワンダフル。ただし、ハウジングが繊維混入
の樹脂なので、あまり熱いとこ(エキマニの隣)は難しいらしい。で、
そんな方面には1㎏重いがアルミハウジングの製品の用意があると。
勿論、早くプロダクションモデル出して頂戴とお願いしました。
んで、空調設備ですから、次はコレ。
薄型コンデンサー。現行品は16㎜だがこれは12㎜。薄い。とは
画面の文言の通り軽くなるし空いた隙間は他のユニットが食い
込める。エリーゼなどの、"かなり"軽量な車体を持つ車輌には
もってこい。…特注サイズコアは対応しますと言ってるし。
…だが、実際に冷えるかどうかはやってみなけりゃ判らない。
しかし、考えようによっては、カーボン製品てんこ盛りでなく、
比較的安価?に、機能を残したまま㎏オーダーの重量削減策が
できようとしているわけで、特にエアコンレスのSr.1持ちの私
のような人間からしてみれば、
"泥まみれの虎"ならぬ"汗まみれのブタ"
にならずに済む可能性が開けたとも言える。最低限の重量増で。
しかも、信頼性の高い国産品でシステム一式開発。最高だな。
…やってみようじゃないの。設計担当氏もかなりノリ気の様子。
序でにブロアもレジスタ制御やめちゃおうよ、燃えないように。
…約1時間後。イカれたおっさんとメーカー(の中の人)の対談の
結果は、
その昔は後付けカーエアコン(クーラー)がごくフツウでしたが、
"チューニングパーツとしてのエアコン"、"趣味車のエアコン"
という観点はサンデンさんとしても考えた事なかったようで、
これらを極少ロットで商品展開する企画はこれから社内で提案
してみるとの返答。
例えばの話オートサロンとかにブース構えて、エアコン全開の
Sr.1とか展示してたら…冬だからダメだな。伝わらないって。
競技車両にも搭載。とかの展示なら、シロウトにも伝わらない
だろうか?やっぱり無理かなぁ。
メーカー(企業)が小売レベルの小規模開発を"事業"としてやる
のはかなり無理があると思うけど、ある程度の需要を示せれ
ば…。
とにかく、今まで"絶対不可能"と思っていた事が"なんとか"でき
そうな気がする…とこまで来た。
サンデンさん、要チェック先なのです。早いとこ量産モデル出荷
してください。まず買って造って失敗してみるから。モニターは
喜んで協力しますよ。
追加:
私のようなエンスー係数が"1"に近づいてる人達は、"必ず"工具
マニア。お陰様で器用貧乏なことこの上なし。
今回も会場内で一目惚れしたのはTONEの工具箱。
"アイスグリーン"っていう塗色らしいんですが、なんと昨年の
限定色。何てこった、スルーしちまったよ。アクア(エクシージ)
の塗色に近い色合いじゃないの。
会場内では譲ってくれそうにないから、馴染みの工具屋さん
で不良在庫をあたってもらったら、全滅。ネットで調べたら
1件発見。いい時代になりました。