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病原性大腸菌はベロ毒素という毒物を排出するので、それが原因で食中毒を起こします。今回のＯ－１１１食中毒は生肉に存在したわけですが、この手の大腸菌はいたるところにあるので、完全に消毒するには加熱処理しないといけません。

それでは生で食べることはでいないですね。
昔の人は対応法もちゃんと考えていたのです。
お魚を生で食べる文化がある日本ですが、わさびを一緒に食べるのも抗菌作用があるから。しょうがやしそ、梅ぼしなんかもそうして食されてきました。

今回の件も、大腸菌の活動を抑える乳酸菌の摂取が同時に行われていれば大事にならなかった可能性があります。韓国で生肉料理ユッケを食べても食中毒事件がおきないのは発酵食品のキムチを食べているから。（キムチエキスにつけただけのなんちゃってキムチでは意味ないですよ）

乳酸菌が出す乳酸が大腸菌の活動を抑制するというのは研究結果が出ています。
また、納豆の納豆菌も抗菌物質をつくりだし、ある実験ではＯ１１１やＯ１１７を死滅させたそうです。

納豆百科事典「納豆菌はO-157などの病原菌にも有効」
http://www.710.or.jp/hyakka/ped_tyoju04.html

まぁ焼肉店で納豆はあまり食べる例はないですが、本格キムチならあるはず。
またヨーグルトに含まれる乳酸菌も効果があるので、「生もの」を食べるときには同時に摂取るといいかもしれません。

ちなみに
私は納豆会社に勤務する兄がいるので納豆びいきです（笑）
応援する球団がヤクルトなのでヤクルト（乳酸菌飲料）も応援してます。