Federal Bureau of Investigation 米連邦捜査局(FBI)が期日までに電話料の支払いを済ませなかったとして、米通信会社がFBIの国際通信傍受用の線を切断した。
10日に公表された政府監査に関する文書で明らかになった。
司法省の監察長官は、FBIのおとり捜査で使う資金処理に不備があり、窃盗などが起こりやすい状態だと指摘。
同文書によると、今回の切断によってテロに対する電子通信諜報活動や情報活動に関する外国諜報活偵察法(FISA)で定められた通信傍受用の回線に支障が出るという。
また「支払いの滞納により、通信会社はFISAで定められた情報傍受に使う線やFBIに調査結果を配信するための線を切り、結果としてFBIは証拠を消失した」としている。
一方、FBIのスポークスマンは「捜査に悪影響は出ていない」とコメントした。
アメリカ合衆国の連邦捜査局(れんぽうそうさきょく、Federal Bureau of Investigation、FBI)は司法省下の組織で、州を越える、または複数の州に渡る犯罪や、テロ・誘拐・スパイなど国家に対する重犯罪、連邦職員の犯罪の捜査を担当する機関(日本で言えば、公安警察の所轄に当たる。また全国の重犯罪について捜査を行なえる点では、地方検察庁特別捜査部・特別刑事部も同等)。通称“ビューロー”、“フェデュラル”。
なお、連邦検察局というのは誤訳で、検察は日本同様、連邦から各市・郡レベルまで別に存在する。
逮捕権のみで起訴権をもたない。職員を1万人以上かかえ、米国内で活動している(有力大使館にFBI駐在連絡官がいるが、国外活動は違法)。スクロール内のモットーは“信義・勇気・保全”。
本庁の所在地はワシントンD.C.のペンシルバニア通り1000番(ジョン・エドガー・フーヴァービルディング)。
2007年7月3日現在、FBIの人員は30646人であり12444人の特別捜査官と18202人の諜報分析官、言語専門家、科学者、情報技官などといった専門職員で構成されている。
FBIの使命
連邦捜査局の使命は、連邦刑法に抵触する犯罪の捜査を通じて治安を維持することにある。具体的には、外国の諜報機関およびテロリストの活動からアメリカ合衆国を守ること、連邦機関・州機関・地方機関および国際的機関に対する指揮力を発揮し法執行の援助を行うこと、公的要求に対してアメリカ合衆国憲法を遵守し責任を負うことである。(2005年11月、米国愛国者法に基づき“対テロ”に託けて市民団体を監視対象とし、情報収集を行なっている事が発覚した。これには「アメリカから自由は消えたのか?」と批判の声が上がっている。)
司法省傘下ではあるが半独立機関としてその捜査方針や捜査官に対する命令なども独自に行う。全国規模の広域事件、またテロ・スパイ絡みになると、着手したのが地方警察であっても捜査権を強制的に移管させ活動を行う場合も多く、“捜査の横取り”として地方警察の刑事達からは嫌われているという。誘拐の疑いのある失踪事案では、被害者の行方不明確認から24時間を経過すると、事案は州境を越えたものとして地方警察から移管される。
FBI捜査官や技官、その他の職員は全員が連邦公務員である。アメリカにも刑事が犯罪捜査を行うという形態は日本と変わらないが、FBI捜査官というのはいわゆる刑事ではない。アメリカでの刑事は地方警察の職名で、連邦捜査官は刑事や地方警官と違い、階級・組織も独自的なものとなっている。その為、連邦に属する刑事ではなく、連邦に採用された捜査官という役付きで、各州の刑事とは身分も役割も階級も異なる。
Gメン(Government men―役人の略)と通称されるが、これは武装した捜査官達がマシンガン・ケリーを包囲した際、ケリーが銃を向けられ「撃つなっ。Gメン!撃つなっ!」と叫んだ、と言われていることに由来する(実際にはケリーはメンフィスの警察に逮捕された)。この時捜査官達は、自分達がこのあだ名で呼ばれている事を初めて知ったという。
なお、組織としては、長官 (Director) 及び副長官 (Deputy Director) の下に、諜報 (Intelligence)、防テロ・防諜 (Counter-terrorism/Counter-intelligence)、犯罪捜査 (Criminal Investigation)、法執行 (Law Enforcement Services)、総務 (Administration)の各部を担当する次官 (Executive Assistant Director) が配置されている。
2005年6月、国内活動が違法であるCIAの役割を担わせる機関として、NSB(連邦捜査局国家保安部)が傘下に設置された。
沿革
1908年7月26日、セオドア・ルーズベルト政権当時に数人の規模で、BOI(Bureau of Investigation:捜査局)が司法省内に設立された。当時は身分章バッジもなく、制定され支給されたのは1915年の事である。また武装も許可がなくて出来なかった。
1933年8月10日DOI(Division of Investigation:捜査部)に改名。現在のFBIに改名したのは1935年7月1日である。
1924年5月10日にジョン・エドガー・フーヴァーが29歳の若さで長官となり、以後48年間、1930年代のギャング狩り、第二次世界大戦中のスパイ摘発、冷戦期以降の政治活動家の調査(マッカーシズム による、所謂“赤狩り”)など、時代の要請に応じて様々な活動を指揮した。現在ワシントンD.C.にある本部は彼の名にちなんで、J・エドガー・フーヴァー・ビルと名付けられている(内務の人間関係の複雑さから別名“パズル・パレス”とも揶揄される)。
よくある誤解:アル・カポネと闘ったエリオット・ネスとFBIは何の関係もない。ネスは酒類取締局(現BATFE―アルコール・煙草・火器・爆発物取締局)の捜査官で、兄がジョンソン連邦地方検事に頼んで、独立した捜査権限をもらった。
FBIの特殊部隊
FBIにはHRT(Hostage Rescue Team 人質対応部隊、通称FBI-HRT)と呼ばれる特殊部隊が存在する。HRTは1984年に創設された部隊で、国内でのテロ警戒や鎮圧などを任務とし、特に危険な状況やデリケートな問題を抱えている等、地元警察のSWATでは対処できない場合に投入される。まず交渉から入り、それでも無理だった場合に突入する。ほとんどの州ではパートタイムでSWATも配備されているためよほどのことが起こらなければ出動はしないと言われている。
FBIが出てくる作品
映画
連邦警察 (1959) ジェームズ・スチュワート主演
マドンナ★コップ (1988)
羊たちの沈黙 (1991)
ザ・ロック (1996)
フェイス/オフ (1997)
マーキュリー・ライジング (1998)
ラッシュアワー (映画) (1998)
デンジャラス・ビューティ (2001)
ハンニバル (2001)
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002)
レッド・ドラゴン (2002)
レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード (2003)
パニッシャー (2004)
マイアミ・バイス (映画) (2006)
ダイ・ハード4.0(2007)
ドラマ
FBIアメリカ連邦警察 (1965-1974)
アメリカン・ヒーロー (1981-1983)
FBI特別捜査官 (1989-1990)
ツインピークス (1990-1991)
Xファイル (1993-2002)
FBI失踪者を追え (2002-)
F.B.EYE!! 相棒犬リーと女性捜査官スーの感動!事件簿 (2002-)
ミッシング -サイキック捜査官- (2003-)
BONES (2005-)
プリズン・ブレイク シーズン2 (2006-)
クリミナルマインド (2006-)
マンガ
DEATH NOTE
名探偵コナン
作中にて日本に派遣されたFBI捜査官が登場するが、国外での活動は法律で禁じられている。
大相撲刑事
ゲーム
Grand Theft Auto (手配レベル5以上で登場)
パーフェクトダーク (2000)
マックスペイン MAX PAYNE MAX PAYNE2
Posted at 2008/01/11 12:30:59 | |
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