サス検討#1_車高調スペック比較
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
30分以内 |
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GR86の車高調が出揃ってきましたので、GWの暇な時間で各社のスペック比較をしてみました。ついでに、バネレートとレバー比、トレッドの諸元からロール剛性比を算出して、ZN6と比較してみました。
こうやって見てみると、ZN6のときは各社とも似たような前後バランスになってましたが、ZN8では各社個性を出してきていて、全体的には前後ロール剛性比を中立に寄せてきている印象です。
ちなみに、ロール剛性比の算出方法はMotor Fan illustratedのVol.186を参考にしています。
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さらにMotor Fanでは横Gに対するタイヤ荷重変化量を算出していたので、同じことをやってみました。
図に示すのが今回の計算に使う前提諸元と計算式です。厳密にはロールによる重心点移動の影響もタイヤ荷重に影響しますが、今回の条件では微小なので無視します。(というかロールセンターの値が分からないから計算できません)
※この手の話は下記サイトが分かり易いので参考にさせていただいています。
http://www.carphys.net/sus/
また今回は前後Gは無視して横Gのみを考慮するので、想定している車両走行状態としては谷口信輝さん流に言う「3の舵」を当ててる状況ですね。コーナーのクリップ付近でブレーキ離して微小アクセルを入れ始め、舵角が最大になるときの4輪荷重を計算するイメージです。このときRrの接地荷重が足りないと、スロットルをさらに開け始めたときに内輪空転⇒ブレーキLSD介入となります。
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これがGR86諸元で横Gに対するタイヤ荷重変化を計算した結果です。前後ロール剛性比を60:40までFr寄りにすると1G以上でFrとRrの内輪タイヤ荷重が逆転するという結果でした。
また一方でGR86の場合は前後重量配分が比較的50:50に近いので、ロール剛性比が50:50であってもRr内輪タイヤ荷重が0Nを下回ることは無いので、インリフトはしないよう思えます。が、ここが難しいところで、サスが伸びようとするのに対してサス自身のフリクションやスタビなどの抵抗勢力もありますし、Fr内輪が縁石に乗る場合もあります。
各社の車高調スペックを踏まえて考えると、上級者用の車高調ほどハイグリップタイヤで高い横Gがかかることを想定するのでロール剛性比を60:40あたりで設定し、ストリート系など高い横Gを想定しないサスほど純正に近い中立寄りの設定になっています。この観点で想像すると、想定される横G入力に対して1000NあたりのRr内輪タイヤ荷重を確保することを目安に前後のバネレートを設定しているように見えなくもないような…気がします。
ちなみに私は以前ZN6でSPIRITのSPEC N+を使っていました。バネレートはFr6k/Rr8kでロール剛性比はほぼ中立、Rrサスにヘルパーも無い仕様でしたが、タイヤを純正サイズのZⅢで固定していたこともあり、サーキット走行でも特にRr内輪が浮いて困ることはありませんでした。
どのタイヤでどこを走るか次第で選ぶ車高調が決まる、ということですね。GR86ではタイヤ幅を1~2サイズ上げる可能性もあるので、この点は要考慮です。
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今のところの候補はHKSのHIPERMAX SかMAX Ⅳ SPのどちらか?かと思います。いずれもヘルパーが入った仕様ですが、自分自身いままでヘルパーを使った経験が無いので、次回は実際の車高調スペックを基にヘルパーを含めた荷重たわみ線図を書いてみて理解を深めたいと思います。
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