実は三菱デリカミニを購入する以前、実質的に前身となったekクロスを見て、
あ、デリカの軽自動車版を出したんやな?と思って少し気になっていました。
今の三菱は日産と提携してるので日産の技術も入ってるからプロパイロットとか
諸々のスペックにも期待出来たし、何より山へ出かける自分にとってはSUV的
と言えば、三菱かスバルしかイメージ出来なかったから。

で、実際チラッと見たけど…まぁ名前こそekだけど、どう見てもデリカJrの方が良くね?って感じ。
パジェロでもそうだけど、パジェロもジュニアとかミニだとかって派生していきましたもんね。
デザイン的にもフルモデルチェンジしたデリカD5を模してるのは明らか。しかし、名前はek。
そして結構売れそうじゃない?と思いきや…ビックリするほど売れなくて大失敗になったという(汗
三菱の人も、アレは見事な大失敗だったとフツーに言っちゃってます。(そんな言って大丈夫?)
そして、内装に至っては新しく発売されたデリカミニとソックリ…じゃない、果てしなく同じ。
パッと見でも安っぽさはないし、現行Nボックスの高級感と二分するな、と思ってました。
しかし、Nボックスオーナーからもほとんど見向きもされずに終わってしまいました(汗
そして兄弟車となる日産ルークスなんですが…日産エルグランドの小型版といったデザイン。
そういや昔は日産ってスズキのMRワゴンをモコという名で販売してましたよね?
我が家も嫁さんように日産モコを買って5年くらい前まで所有しておりましたが…
アレ?そうなると、日産デイズって何だったの?デイズルークスとかいう名前もあったよね??
なんかもう最近そこらへんの企業間のやりとりが色々あってますますワケわかりませんが(汗
因みにそんな日産ルークスも、内装は当然…全く同じ。色使いと素材がほんの一部違うだけ。
んでもって、全く売れなかったekクロスですが、なんちゃってクロカン仕様ってワケでもなく、
今回のデリカミニでも話題になっているヒルディセンドとかグリップ制御等の機能もあったそうで。
にも関わらず売れなかったのは今でもちょっと不可解。デリカミニって、名前こそブランドと化した
「デリカ」がついてるけど、ぶっちゃけ特別新しいって言うほど新しいモノなんて無いのにね(爆
一番の違いって言うと…「見た目」だけだもんな(爆
あと、日本人の若い層に刺さったのがまさかのデリカミニ公式キャラクター、デリ丸ってマジか。
まぁ実際キャラとしてはかわいいですよね、若いファミリー層にウケやすいだろうし。
でも、いくらキャラ大国日本とは言え、そんな理由で売れるなんて事あって良いでしょうかね(汗
しかし、いくら人気とは言え…メルカリ除くとどえらい勢いで転売されてて悲しい…。
ま、自分も成約したからデカいの頂く予定なんですが…転売はしませんよ、絶対に(汗
ま、そんなワケで、Nボックスより話題にはなっているデリカミニですが、まぁNボックスよりは
確実に売れないでしょう。純粋に高額すぎるのと、アウトドア要素不要な人の方が多いから。
それと、三菱っていうブランドが未だに黒い影を引きずってる点、販売店の少なさ…等々で。
そう、昨今の軽自動車はもはやどれが良くてどれが悪いとか言うこと自体ナンセンスかも?って
思うくらい機能的にはほとんど変わらないし、そもそも普通車と違って自主規制スペックがあるし、
サイズなんかも軽自動車枠めいっぱいで作ってるからせいぜい高さと地上高しか差がないですし。
そうなってくると当たり前だけど、広さがどうとか言うのもちゃんちゃらおかしいというかナンセンス。
後部座席がこんなに広いよー!とか言うても、それは軽ワゴンなんてみんな一緒じゃね?って(爆
だから、契約しちゃってからも紹介動画とか色々見てたけど…まぁ下らないのなんのって(汗
なので、毎回いつも淡々と機能とかありのままを紹介してるオーナーズアイが一番まともかも。
今回やたら売れてる要因の1つとしてデザインが「カッコカワイイ」というのがあるそうで…
まぁ確かにNボックスを購入時も散々自分も言うてましたが、男性的とか女性的という部分を
あまり見せてないところにあるかなぁ、と。Nボックスのオーナーは男女比率が結構近いですが、
タントなんかを見てると圧倒的に女性が多い。というか、そもそも主婦層に向けた車ですからね。
で、三菱のekクロスは、1人で釣りとか出かけるアラフィフのおじさんに舵を切ったらしい(笑
そのせいで若いファミリー層には刺さらず、結果的にモノは良くても売れなかった、としてます。
そこで今回は若いファミリー層にも向けて、さらに老若男女問わずな方向で開発していったそう。
結局ね、「お金が無いから軽自動車」とか、「免許取得したての初心者だから軽自動車」だとか、
「もう歳だから軽自動車で十分だし」」とかっていう発想は現代社会には無いんですよ、ええ。
まぁ未だに昭和を引きずってる時代に遅れまくりなジジババ世代には刺さらないだろうけどね(爆
Nボックスが売れる理由なんてド素人が見ても明らかですもんね。分析するまでもないっていう。
デリカミニの場合、Nボックスを別に追従するとかでなく、そもそも狭い軽自動車畑の中にあっても
全然畑が違うので、そもそも比較するのはナンセンスかもしれないです。一応SUV路線ですしね。
さて、デリカミニでも自分的に絶対外せないのが前回も触れた車中泊です。
そもそも軽自動車って広い広いとは言うても所詮軽自動車なので、普通車と比べたら当然狭い。
そうした制約がある分、ありとあらゆる工夫がされまくってるのが軽自動車。
まず、もはやどんな軽自動車でも展開可能であろうリラックスモードなこちら。
普通車でもこのように出来る車種はあって、実際こんな感じで寝てる人も少なくないハズ。
しかし、実際これで休めるか?と言ったらギモンで…自分はまぁこのスタイルにした試しがない(笑
ヘッドレスト外して前席を最前に出して後席をリクライニングして…って準備がそもそも面倒だし。
ちょっと休憩したいな、って思ったらほとんどの人は運転席でシート倒しておしまいでしょう。
勿論、この角度ではとてもじゃないけど安眠は出来るハズもなく。至って中途半端な姿勢です。
しかし、女性の場合だと…例えば身長160センチ程度であれば、このように寝ることは可能です。
なんとなーくシートをフラット化すると、だいたい150センチ前後の長さを確保出来るからです。
このサイズは恐らく他の軽自動車でもほとんど同じじゃないですかね、規格が一緒だから。
ただ、160センチ以上の人だと膝下が完全に浮いてしまうのでオットマンでも無いと不可能です。
170センチ以上ある人に至っては…論外ですね。170センチでギリギリかな、って印象です。
180センチくらいの人だとこんな感じになるようですが…やっぱ論外ですね(汗
あと、一番多いかもしれないし、自分もやってるんですが…インフレーターの導入。
例えばこちらはかなり重厚な?インフレーターですね。もはや完全にマットです(笑
パッと見だと快適そうですが…実際快適だと思います。凸凹がなければ無いほど快眠になります。
それでもよく見ると少し浮いてる部分もあります。これはインフレーターがデカすぎるからかも。
そう、このインフレーターがまたクセモノでして。自分もコールマンのインフレーターを使ってますが
厚みはこれより全然薄くて4センチくらい。それくらいあれば十分にマットレスの効果を発揮します。
因みに自分はベッドキットによって完全にフラット化されて、さらに中綿クッションが施工された上に
先述のインフレーターを敷いているので寝心地は自宅と1ミリも変わらないので超快眠可能です(笑
写真にある臙脂色のものがインフレーターです。
それでも見ての通り…寝てる際は良いんですが、移動時は?寝ない時は?となると…問題です。
空気の出し入れで比較的コンパクトに出来るとは言うても実際全然コンパクトじゃないんですよね。
で、その空気の出し入れも超絶面倒なので自分は基本空気を入れっぱなし、敷きっぱなしです。
因みに現Nボックスで車中泊する際、こんな感じです。移動中でこの状態。即寝られる状態(笑
以前も何度か書いてますが…車中泊で重要なのは、「如何にして早く就寝出来るか?」です。
もうのんびりとカーキャンプするだけであればまだ良いのですが、自分のように険しい山を登ったり
かと思えば写真を撮りに僻地へ行ったり…とアクティブだと、いつ何が起こるかわかりません。
天候不順で急遽予定や計画を変更せざるを得ない可能性が常にあります。
となると、車中泊場所も急遽変更になるかもしれないし、それだけ移動も長くて1人で運転してると
いつ睡魔が襲ってくるかもわかりません。だからこそ、車中泊ではこちらを鉄則としてます。
「いつでもすぐに横になって寝られる」
「いつでも車を移動させられる」
これがやれるのは基本的に、ガチなキャンピングカーだけなんですよね、実際。
でも、それを軽自動車で何としてもやりたい、っていうのがあるので物凄く考えてます(汗
ちょっとしたキャンピングカー…いわゆる軽キャンだと、すぐに寝られなかったりするんですよね。
いちいち座面を組み立てたり移動させたりしてベッドメイクして布団敷いて…って、とにかく手間。
例えばそこでせっかく眠気が来ていてもその労働のおかげで眠気が冷めてしまって本末転倒。
やはり、眠くなったらそのまま寝るのが一番安眠。自分みたいな睡眠障害者なら尚更です(笑
…話が広がりすぎましたね、戻ります(汗
因みに三菱デリカミニの場合、こんな強引なフラット化も一応構造上は出来るんですよね(笑
助手席はヘッドレストを外して最前位置にして背面を最下部まで倒すまではよくあるパターンで、
そこから今度は後席背面を前面に倒して荷室とつなげるという荒業…一応接続は出来ます(汗
これだと理論上は身長2m15センチくらいまでの人なら寝れてしまう計算になるのですが…
フラット化と言っても明らかに凸凹してるので安眠なんか到底出来るワケもなく(爆
ただ、この程度の凸凹だと、自分も以前使ってた隙間クッションなどを利用すれば実現しそうです。
とは言え、残念ながら昨今の軽自動車はラゲッジスペースが完全にフラット化することはまず皆無。
ワゴンRなんかは限りなく荷室をフラットに出来るみたいですが…それでも凸凹は解消出来ず。
それにわずかだけど、どうしても斜度がついてしまう。とは言え、かなり美しいフラット化ですよね。
それじゃ三菱デリカミニはどうなんだ?…というと、こんな具合。
はい、Nボックスを始めとする多くの軽ハイトワゴン同様に、後席を大きくして荷室を広げた分、
そこに段差が生じてしまい、荷物を載せるにしても正直この斜度のせいでストレスを感じます。
実際こういう場面で何度も荷物を載せたりしてましたが、思ってる以上にこれ、ストレスです。
いわゆる商用の軽バンみたいに完全にフラットなら良いですが、これだけ高低差や斜度があると
荷物の形状によっては荷物の出し入れが全くスムーズに行かず、無駄に労力を費やすばかり。
結局この辺は見た感じ「ほら、大空間でしょ?」と誇示したいが為だけの設計なんだと気づきます。
なので、結論としては…やはり別途ベッドキットを作って2段式にしてやった方が現実的ですね。
そもそもデリカミニは超ハイトワゴンです。自身の身長よりもはるかに背が高いんです(汗
例えばこれだけのボリュームの荷物をラゲッジにブチ込んでもまだまだ高さに余裕があるほど。
というか、これだけの高さがあるので逆に余裕ブッこいて高く積み込むのは危険ですよね…
だからこそ、この高さを利用してベッドキットを組んで2段式にした方が良いな、と改めて。
先のオートサロンで出ていた車中泊仕様車でもやはり同じように考えられてる車が多くて
まぁそりゃそうだよな、って感じでした。やはり如何に空間をうまく利用するかですよね。
もうそれ以上にスペース確保ってなると、こういうルーフ跳ね上げ式のキャンピングカーとか…
結局、ハイエースとかタウンエースみたいな普通車にするしか無いですもんね…本末転倒。
でも、これだけのサイズだったら相当余裕でしょうね。その分山道ではストレスだけど(汗
そこで、今度の車中泊カーとしては、人生初のルーフキャリアを設置しようかな、と。
見た目だけで言えば圧倒的にこのコールマンのコンセプトカー?みたいなのが好みですが、
実際にルーフにこんなボックスだと空気抵抗やら防犯上やら耐久性やら問題だらけなので(汗
フツーに巷でよくありがちなルーフボックスを設置する予定です。300Lも要らないくらい。
以前までハイトワゴンとかにこんなの載せて高さが増したらまともに走れないじゃん!って
本気で思ってましたが実際はそうでもないようですね。実際車種にもよるみたいですが(汗
いつも山に行く際、そもそも収まりの悪いザックが邪魔で仕方がなかったんですよね。
で下山後は下山後で今度は着替えとか…洗濯物とか帰宅するまで本当に邪魔。あとゴミも。
意外と空のペットボトルとかスペースを奪うので邪魔すぎる。そういうのは全部屋根上に、と(笑
おまけに車載冷凍冷蔵庫を導入したんで、これ以上荷物増えたら狭いだろうな、と(汗
そうなってくると、ただでさえおデブなデリカミニ…4WDターボは1060キロあります(爆
なかなか走らないだろうなぁ、別に自分は飛ばさないからいいんだけど(笑
ってなところで、相変わらずまとまり悪いですが思ってた事を深く考えず綴ってみました(汗
車中泊ってツイッター(現・X)でも頻繁に話題になるし、結構やってる人も多いんだけど、
自動車メーカーって車中泊ユーザーについてはろくに調べたりとかしないんですよね。
もうそろそろアウトドアやキャンプブームなんだし、そういう方面も考えたらどうでしょうかね??
最後に、車中泊って言うとアウトドアなんかを全くしない人から「安い宿にでも泊まれば?」と
言われることが結構あるんですが…いや~、全く自然とかアウトドアをわかってないですね!
確かに安上がりだから車中泊してるっていうのも多少ありますが、実際はそんな理由ではなく、
先述した通り、いつでもどこでも寝られるストレスフリー環境が欲しいから!ってのが正解デス。
あと、趣味で自然撮影とかキャンプとか登山をやってる人なら確実に共感すると思いますが…
24時間で一番ドラマチックな時間帯っていうのは、太陽が昇る時と沈む時なんです、マストです。
ですが、一般的なホテルや旅館に宿泊したら、その一番大事な時間はほぼお食事タイムです。
一番ドラマチックな時間を一番ドラマチックではない事に費やすなんて、勿体なさすぎます。
まぁホテルの食事は食事である意味ドラマチックではあるんですけどね、ええ(汗
なので、この1日のうちで一番自然が美しい時間を活かすにはテント泊や車中泊しか無いんです。
例えば先日北アルプスの奥穂高岳で見た朝焼けとか…
その下山後の帰り道で臨む南アルプスに落ちる夕焼けとか…
気嵐の富山湾越しに臨む立山連峰から昇る朝日とか…
誰もが一生に一度は拝みたいであろう富士山頂からのご来光とか…
佐渡ヶ島の千畳敷で臨む夕陽にマジックアワーとか…
富士山の裾野から昇ってくる朝日も素晴らしい…
千里浜なぎさドライブウェイで沈みゆく太陽と共にサンセットドライブとか…
紅葉の石槌山から臨む滝雲の雲海から現る朝日ときたらもう…
佐渡ヶ島はどこからでも素晴らしい夕陽や朝陽が見られる…
太陽が昇って5分ほどしか見られない北アルプス白馬三山のモルゲンロートとか…
雲ひとつないオホーツク海の国後島から昇る朝陽とか…
滅多に見られない空一面に広がる羊雲と夕焼けもわずかな時間…
北アルプスから昇る朝陽に照らされるのは山だけでなく菜の花や桜、チューリップも。
また、ご来光タイムでは運が良いとこうした超貴重なだるま朝陽なんてのも拝めたり…
さらに貴重な逆さだるま朝陽なんていうのも拝めてしまうかもしれません…
高速なんか走ってたら決して拝むことが出来なかったであろう剱岳からのご来光の瞬間…
こういった貴重な光景を何百回と拝められたのは、まさに車中泊や山旅のおかげと言えよう。
どれだけお金があろうが、良いカメラがあろうが、自分の足で稼げなければ到底無理な話。