一見すると岩場だし、強風で雪も吹き飛んでて積雪は大したことないかも?って思いますよね?
いざアタック開始すると…ウソみたいに雪が無いので、こりゃ助かったわ!って安堵も束の間…
え?こんなに入り組んでたの??…意外と山頂までが遠く…とりあえず矢印を頼りに先へ…。
あかん!めっちゃ雪あるやん…ここで踏み抜いたら足が挟まって動けなくなるかも…(怖
というか、え?この目の前の岩が山頂じゃないのか!?どこまで進めば…!?
おぃおぃ、ウソだろ…ウソだと言ってよバーニィ(涙
まさかの崖を下るハメに…これ、フツーに失禁してもおかしくない恐怖レベル(涙
無我夢中で雪に覆われた巨岩の崖を下りて、そして再び別のピークを登っていくと…
つ、ついに鳥海山の最高峰、標高2236mの新山へ到着!無事登頂成功です!!(感涙
山頂はゴツゴツした岩がアンバランスに積み上げられてるような感じでとても狭い。
そして足下は恐ろしいほど切れたった崖。そりゃそうだ、これをたった今登ってきたんだから(汗
この足元周辺だけあまり積雪がなくて助かりました。積雪してたら崖っぷちがどこかわからず
足を踏み外して滑落していたかもしれないですしね…
まさか最後の最後にこんなエグい谷底を越えなきゃいけないとは…でもまぁいいか(笑
ガスが消え、新山ピークの奥にはこれから登る次のピーク…外輪山が見えてきました。
なんだか浅間山みたいな光景ですね。ってか今度はあそこへ登るのか…(汗
一瞬ガスが晴れて外輪山全体も見えてきました。
外輪山は七高山、行者岳、伏拝岳と、それぞれピークに名前もついています。
正面に見えるのが七高山で、右の方が行者岳。伏拝岳は右の方へ見切れてますね、きっと。
新山ピークを下りたら、今度は外輪山をよじ登って行って七高山から稜線を伝っていきます。
ただでさえ時間オーバーでロスしているので山頂へはあまり長く滞在していられません…
と言いつつ、ポケモンGOとかやっていたのはここだけの話(爆
名残惜しくも下山開始。開始直後からルートファインディングで一苦労します(涙
先程の登りとは違ってこちら側はさらに積雪量が多く、深いところでは1m近くも積もってました。
そして、大幅にロスした時間を取り戻すべく、とにかく必死に神社の方まで下っていきます。
もはやルートが正しいのかどうかもあやふやです。滑落の恐怖と不安と戦いながら一歩ずつ…
そして山頂直下まで下り切ったら今度は再び、外輪山…七高山直下から一気に登ります。
こちらはそこまで雪深くはなかったものの、チェンスパでは結構ギリギリなところでした(汗
何とか外輪山の方まで辿り着きました…さっきまでいた新山のピークがガスの中の彼方に…
外輪山はさすがにあまり積雪が無さそう…これなら多少時間も取り戻せるかも??
七高山から途中、行者岳を通って伏拝岳へ向かいます。距離にして1キロとあるんですが、
これが全然1キロとは思えないくらい遠く感じました、ええ(涙
再びガスに覆われ視界不良に…と思えば急に晴れたり。風は相変わらず強いです。
鳥海山の東側、秋田県由利本荘市側の百宅口ルートへの分岐点に出ました。
ここから東へ3時間ほど下っていくと大清水登山口。自分はまっすぐ稜線を進みます。
外輪山から新山直下の御堂を眺めます…今度訪れたらあそこに泊まりたいですね…
時折ガスが晴れて最高峰、新山の全景が見えてきます…
スマホズーム。時間があればまだ山頂にいたかった…(涙
外輪山はこのような尾根歩きがしばらく続きます。比較的緩いのでちょっと助かりました。
しかし!少し来を抜くと、とんでもない踏み抜きをして負傷します…股上まで沈みました(汗
これ、一歩間違うと這い出られないんですよね、2月の蔵王でも落ちて死にかけましたが。
緩やかとは言え、そこそこ切れ経ってます。落ちたらまず助からないでしょう。
踏み抜きそうになってバランス失って左へ倒れ込んだらアウトです。一歩一歩慎重に…
でも、こういうところをずっと登ったり下ったりしてると…感覚が狂ってきますね…。
唐突にハシゴが出てきました。ん?ここらへんが外輪山の1つ、行者岳なのかな?
行者岳から再び新山の方を振り返ります…なんだか爆風と雲に覆われて神々しい…
時間もあってもっと山頂に滞在していたらヤバかったのかも…(汗
新山の南側へと戻って行ってるので山頂直下の御堂が正面に見えてますね。
さらに日本海も少し見えてきました。あの平地は恐らく秋田県の由利本荘市あたり。
外輪山の稜線はまだまだ長そう…ガスに覆われて見えないし。う~ん、面倒くさい(爆
ようやく外輪山の真ん中あたりまで来ました。湯ノ台登山道への分岐点。
実は寸前までこちらの湯ノ台口ルートから登ろうか悩んでました。距離も時間も同じくらい。
最大メリットは、湯ノ台口までのアクセス道は通行規制が無いので早朝から登れる点。
しかし、前日の体調不良と疲労もあってこちら側まで移動する余力もなかったので断念。
少しでも睡眠時間を確保するべく、時間制限あるものの定番の象潟口ルートにしたワケです。
というワケで、外輪山3つ目のピーク、伏拝岳です。残すはあと1つ、文珠岳になりますね。
ここからは緩やかに下って行きます。次のピーク、文珠岳は標高2005mになります。
呆気なく到着しました、文珠岳。が、しかし…時間は気がつけば14時半。リミットが近い(汗
フラフラしながらもグイグイ先へ進みます…すると、往路でチェンスパを装着した場所が…!
あそこまで行けばチェンスパを脱いでフツーに歩ける!!(感涙
で、必死こいて下りていき…無事にチェーンスパイクを外しました。あ~、身軽。
というワケで、この七五三掛からは登山口までは標準CTだと130分となってますが、
タイムリミットまで残り90分しかないので…おじいちゃん、必死こいちゃいます(爆
下山とは言え、アップダウンが幾多にも渡るので…この御田ヶ原の登り返しはしんどい(涙
扇子森も越え、鳥海湖まで戻って来ましたが…小屋の横にあり得ないトラックの荷台が(爆
だいぶ日が陰って来ました…往路では朝日を受けてた稲倉山も今度は夕日を浴びてます。
賽の河原…御嶽山だったり立山だってり、至る所に存在しますが…大好きな光景です。
15時半くらいになりました、下山完了まで残すところあと30分。登山口出発まで約1時間。
おや、前方に小屋…これは登山口付近にあるTDK東雲荘かな?だとしたら近いぞ!
肩から鳥海山ブルーラインらしき道路も見えてきていよいよ生還も近くて元気が出ます(笑
登山口からすぐの展望台が見えてきました。そして夕日を浴びた稲倉山が目前に迫ります。
あか、もう日が沈みそうです…ほんと、11月にもなると早いね、特に東北地方だと。
ランダムにガスに覆われた夕日が日本海に反射したりして…何だか幻想的。
16時を回りました。さすがにもう登山口まではわずかなので間に合った!という安堵感。
なので、展望台に少し立ち寄って写真を撮ってました。今回ミラーレス全然使ってない(汗
展望台からは登山口の駐車場から日本海沿岸がよく見えてます。
望遠で愛車Nボックスと日本海を圧縮効果で撮る狙いでしたが…果たして!?
そして16時15分、何とか登山口駐車場まで戻ってくることが出来ました!ふ~、疲れた。
下山完了ってことで、山岳GPSアプリで無事下山報告してミッションクリアです。
休憩時間含めて往復7時間以内で積雪期の鳥海山を日帰り出来たのは奇跡ですね(爆
最後に、朝はガスって見られなかったので駐車場から鳥海山を臨んでみましたが…
山頂の方はガスが次から次へと覆っていて一瞬しか見えませんでした…残念。
駐車場出発リミット、16時半を過ぎてパトロールの人にも催促されたので下山します(汗
それにしても…なんだか気持ち悪いくらい爆焼けしてますね…(驚
山形県側のゲートまで20分ほどかかるようなので、軽く荷物を片付けたら即出発です。
しかし…夕日に照らされて山麓は紅葉の赤味が増し増しですな(笑
なんとか日没には間に合いました…日本海に落ちる夕日は何度見ても素晴らしい…
本当は十六羅漢岩に行きたかったんですが…残念ながら日没までには間に合わず、
吹浦漁港で暗くなるのを見届けた後…下山の儀を執り行うべくそのすぐお隣の温泉へ。
これまた地元民オススメの温泉、あぽん西浜。イマドキ銭湯よりも安い入湯料400円(爆
なかなか賑わってました、さすが人気の温泉。泉質も海沿いにしては想像以上に良くて
露天風呂と内風呂で源泉も違いました。湯温も41℃くらいとちょうど良かったです。
ちょっと早めの温泉でしたが、後はもう夕食にしたら移動して車中泊のみ!
しかし、鳥海山から翌日登頂予定の月山までが思ってたよりも遠く感じられたのと、
前日からの体調不良と山行による疲労もあり、さらに行こうとしていた店が尽く休業中…
さすが田舎あるあるですね。営業時間も短いし、他に飲食店もほとんど見かけなくて撃沈。
仕方がないのでこの日も地元グルメは諦めて非常食用のカレーメシで済ませました(汗
で、本当なら翌朝は姥沢登山口から登頂する予定でしたが、勘違いして8合目登山口を