2017年12月03日
R50世代のBMW MINIはラジエータファンが、水温105℃で低速、112℃で高速で動作する制御となっています。エアコンをつけると105℃にならなくても回るのですが、おそらくエアコンコンプレッサーを冷やす目的があるのかと思います。
問題は低速動作は抵抗を入れることによって実現していて、その抵抗が良く壊れて低速でまわらなくなってしまう。
またファンは低速状態では連続稼働が可能だが、高速状態では30秒程度しか連続で回せないということもどこかで見た気がする。すると112℃以下もキープできない真夏の渋滞などの状況では120℃に達してオーバーヒートになるかも。そこまでいかなくてもこれにってエンジンルーム自体が7℃前後高くなってしまい、部品の寿命が短くなることが考えられる。
1.エアコンコンプレッサーの故障
2.パワステポンプの故障
3.オルタネーターの故障
4.ゴムパッキンやハーネスの劣化
1はまさに温度上昇、エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチの温度ヒューズが切れるという記事をいくつか見た。しかし修理をするとASSY交換となり10万円を超える出費になってしまうらしい。
また壊れなくても温度が高くなることによりエアコンの効きがわるくなる可能性もたかい。
2はパワステーホースの劣化、パワステオイルが漏れてオイル量が減ってポンプが焼き付くというパターンが多いと想像しており、パワステホースがエキゾーストパイプの近くなので熱で劣化してしまうのが主原因かと思いますが、低速ファンが回っていれば劣化も低減できるかもしれません。
3は1,2より数がすくないと感じますが熱による影響はあるのかと想像します。
4ももともと問題のあったサーモスタットやクランクシャフトセンサーのパッキンはともかく、ヘッドカバーやオイルパンなども温度ですくなからず寿命が縮んでいるのではないかな。
渋滞の少ない郊外で走ることが多ければ走行による風で温度上昇を防げるのかもしれませんが、いつも渋滞が多い場所で使われる場合影響がかなりあるとお思います。
私の車も整備記録にあるように13万kmでやっと修理したのですが、一度ラジエータファン(ファンシュラウド)を交換したからか、朝や夜の走行が多かったせいか運よくエアコンコンプレッサーやパワステポンプが壊れることはありませんでした。(3年の保証期間中にエアコンコンプレッサーはクレームでパワステポンプは故障で交換しましたが、そこご12年以上は無交換です。)
結論をいうと。。。故障が多いといわれているBMW MINI R50系ですが、この低速ファン問題を解決しておくだけで結構多くのトラブルが避けられたのではないかということです。私のは5Fマニュアルですがクラッチのジャダーも無くなった気がしており、高温による影響は意外なところにも影響している可能性があります。2002年モデルだと15年を経過して個体数も減ってきてはいると思うのですが、まだ乗っていらっしゃる方はぜひチェックと対策をされるとよいかと思います。
同じことを記述されているBlogも拝見したことがあります。見つけ次第関連URLに入れます。
Posted at 2017/12/03 10:58:50 | |
トラックバック(0) | クルマ