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2020年11月25日 イイね!

収穫感謝祭 メルセデスとチャーリーブラウン

収穫感謝祭 メルセデスとチャーリーブラウン















明日は収穫感謝祭、米合衆国で一番賑やかな祝日で、一年の内で一番、人々が旅をする日です。世界で人口が沢山移動する行事、イスラム教の巡礼のハッジが約2,500,000人、米収穫感謝祭は約50,000,000人、でも中國の春節の2,500,000,000人には遥かに及びません(この数字ホント?)。

サウジアラビアで行われる巡礼のハッジ。ぼくもお手伝いさせてもらいました。


以前は毎年帰っていた実家の香港は銅鑼灣、春節の夜市。懐かしい。。。。


全50州の文化はそれぞれ違うと書きましたが収穫感謝祭はほぼ共通で、皆、長旅を経て親や親戚の家に集まり、あのパサパサした美味しくもない七面鳥を焼いてグレイヴィーをかけ、他に定番のクランベリーの甘煮、スタッフィング、クール・ホイップを載せたパンプキン・パイなどをたらふく食べた後、電視で恒例のニュウヨウクはマンハッタンで開催される百貨店メイシーズ提供の大パレードを見たあと、フットボールの中継をみて、夜は毎年同じのチャーリーブラウンの収穫感謝祭特別番組を見るのがしきたりとなっています。

メイシーズのパレード。


アメリカン・フットボール試合の観戦。


そしてチャーリーブラウンの収穫感謝祭特集。友人らを誘っておばあちゃんの家に大ご馳走を食べに行く想定、もう何十年も変わりません。当時子供はステーションワゴンのサードシートに座らされるのが常でした。



チャーリーブラウンの原作者、チャールズMシュルツ氏、もう随分前に他界しましたが、北キャリフォーニアはサンフランシスコ郊外、ワインで有名なサンタローザに長い事お住みでした。



彼が1972年に欧州を訪れた際、メルセデス・ベンツは泣く子も黙る600の、それも長大なプルマン型を発注、それに真っ赤な色で!(長胴型プルマンで赤色はこれっきりだったそうです)直ぐに車両はレッド・バロンと命名。スヌーピーが第二次世界大戦の戦闘機のパイロットを演じいつも戦う敵相手、独國の名戦闘機乗りのあだ名ががレッド・バロンでそこから来ている訳です。(このプルマンも赤色、独國製)シュルツ氏はその車両で欧州を旅して周り、車両はキャリフォーニアに持ち帰り暫く乗るも、売りに出されます。次に買ったのはヒルトン・ホテル創業者、コンラッド・ヒルトンの息子のバロン・ヒルトン!(レッド・バロンが本当のバロンに売られると言うのが面白い、彼は去年他界)。その後、15年間、この赤いプルマンはラスヴェイガスのヒルトンホテルで、世界中の有名な宿泊客の送迎などに使われ、数回売られた後、2000年に本格的なレストアを受けたそうです。。。そう言えばメルセデス600型はトランクを閉じるのにも油圧を使ってるんですが、その閉じ様がバーンとまるでギロチンそっくりの勢いで作動し、あれに身体の一部を挟まれた人、何人いるのか、心配したくなります。




1970年代のメルセデスのラインアップ、我が国では未だ一般受けする高級車ではなく、機械的信頼性は低く、販売店の数は少なく、それに内装も殆どヴァイナルか硬く極めて無愛想な革張りで同時期の高級車の比較にならない程事務的、簡素で、その代わり販売のキャタログには延々と側窓の雨樋に工夫が凝らされていて豪雨走行時でも雨水が側窓に垂れず視界が保たれ高速走行が可能になるとか、後尾灯のレンズに深い溝が切ってありこれは走行時に気流を計算して設計されていて泥などが付着しても一定の輝光を保つので後方認知が何フィートまで認識できますとか、技術的な事を延々と解説されていて、そう言う事を理解できる人たちが顧客でした。今のメルセデスとは全く違う客層です。

オートバーンで事実上性能の限界は高馬力のエンジンやらではなく、もっと基本的なタイヤの性能、ウィンドシールドワイパーやら灯火類の性能で決ります。。。。。。でも最近のメルセデスは俗化一本槍で、流行やら欧州の営業企画が好む言葉、”ライフスタイル”、販売台数、シェア数、利益に株価の方が重要な企業になっちゃいました。。。まあメルセデスだけに限られませんが、近頃は。










極めて簡素な内装、これでも最高級の450SEL。やっとクルーズコントロールが装備されれば電気増幅器がぶっ壊れ、電動窓はモーターが壊れ、高価なベッカー製のラジオも壊れ、HVACの制御はサーヴォ弁にヒビが入り壊れ、座席裏のネットは緩んで垂れ下がり。。。でも車体設計は凄かったです。






そのメルセデス、600型の顧客の一人にフランシス・コッポラが居ました。あのゴッドファーザーを作った有名な映画監督です。制作前、パラマウント配給のゴッドファーザーはヒットするかしないか判らなかったんですが、自信満々のコッポラ氏は、絶対商業成功する、そうしたらヴァチカンでポープの乗るような一番でっかいメルセデスを買ってくれと契約に入れてたとかで、勿論、ゴッドファーザーは大ヒットになりパラマウントはコッポラ氏にメルセデス600を献上したとか。そのコッポラ氏のメルセデスは、同氏監督の1974年、ジーン・ハックマン主演の作品、TheConversation に出てきます。

パラマウントから ”配給” されたコッポラ氏のメルセデス600。



ぼくの大好きな影視、東京を舞台にしたビル・マレーとスカーレット・ジョハンセン主演の Lost In Translation を作り出したのがフランシス・コッポラの娘さん、ソフィア・コッポラさんです。。。

Lost In Translation 最後の場面、西新宿でビル・マレーがジョハンセンの耳元で何を囁いたか。。。永遠の謎です。


同じ場所に立って見ました。笑。


スカーレット・ジョハンセンも既に結婚2回目。東京で撮影時彼女はまだ18だか19歳、飾りっ気の無いまだ無い、彼女の素の姿が素敵でした。


今日の掘り出し物。廃業した自動車屋から発掘された1976年型フォード・サンダーバード。走行距離14マイル。未登録。と言うか、未だ納車整備もされていない。。。こう言うのがたまーに出てくるの、面白いですね。因みにこのサンダーバード、ホーンボタンはステアリングのリム内側に走る細いゴム線を押すんです。日本で登録された時、当然運輸省は首を縦に振らなかったでしょうね。。。どう改善したか。。




おお、価値の判る御人!これは結構豪華仕様ですが、昔のメルセデスって豪華装備のカケラも付いていない、タクシー仕様より簡素な貧相なスタンダード型が一番面白かったんです。概して車両評価は装備が一番少なく、エンジンの一番非力なモデルで全ての判断がし易いのが経験から覚えました。


過給機の付いたモンテ・カーロも珍しいし、この形状の車輪も超希少ですが、一番珍しいのはコーナーリング・ライトを装備している事なんです。。。。
Posted at 2020/11/26 19:47:47 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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