むかしむかし、2CVをベルジャムからテキサスへ送った際、代理店が保険かけますか?と聞かれ考えたんですが、車両価格が余りにも安い古い車両だったので一応断ってはおいたんですが、車両運搬船の ”事件” はこの業界では結構聞くハナシで、友人がこれまた古いパナードを送った際、保険をかけていなくて、そのPL型載せた運搬船は何と出航後、海に出る前にアントワープ港の灣内に沈んでしまったと言う悲劇
幸いウチの2CVは無事にテキサス州はギャルヴェストン港まで届きましたけど。
無事にギャルヴェストン港で受領した我が2CV。
最近でこの手の事故は2008年に起きた商船三井のクーガーエース号が有名です。アジアから太平洋を渡って北米に渡る際、アリューシャン列島、アラスカ州エイダックの南で、積んできたバラストの水を一旦捨てて、新しい水に乗せ替えないといけない規則があるそうで(環境上の理由らしい)事件はその最中に起き、この時、船が沈没すれば話は簡単だったんですが、バランスを失った船体は左に60度傾いたままになっちゃったんです。
何とか北米まで移動させたのはいいのですが、載っていた数千台の車両、破損が少なかった車両も結構あったそうですが、何せ傾いたまま揺れに揺られて2ヶ月半も経過したので品質保証が出来ないとの事で、全車、スクラップになっちゃいました。その際、オレゴン州ポートランドで陸揚げされた車両等、たった一台でも(それが単品の部品であっても)市場に出るとあらゆる理由で非常にマズい事になるので、製造元の指示で全車、完全に廃棄処分され、タイヤには穴を開け、エヤバッグは専用に開発された装置で発火展開させ、スクラップ処理で最終的には鉄屑となり、ぼくの昔働いていたオレゴン州ヤムヒル郡のマクミンヴィルにある製鉄工場、カスケード・ステイール社で溶かされインゴットにされた話でした。
3年ほど前にも日本発ハワイ行きのローローヴェッセル(RoRo Vessel, Roll-on、Roll-off 要するに自走行して乗船し、自走行して下船する車両運搬船)シンセリテイー・エース号から出火し乗務員退避して、船は太平洋上をさ迷い、結局日本へ曳航されたのが記憶に新しいですが、今週は同じく商船三井、フェリシテイー・エース号が大西洋で出火し、乗務員が退避・下船、現在大西洋を彷徨っているニュウスが出ています。今回はポーシャやらヴォルクスワーゲン車を積んでたらしいです。
ぼくを可愛がってもらった夫婦の奥さんが末期癌になった時、最後の楽しみとして、欧州車には以前選べた欧州工場納車プログラムを利用して、トランジット・プレート下げた新車のポーシャ911で欧州を駆け巡り、旅を終えた後港で業者に手渡し北米に送る際、何と輸送船が故障してスペインにダイヴァートして修理いつになるかわからないと言う状態に。送られてこない新車のポーシャでも月賦の支払いをしなきゃならないし、私の命も限られているのよ、とポーシャに抗議したら、じゃ、その間、新車のアウデイ回しますから使っていてくださいと、A6だったかな、代車が来てました。
昔の独国トランジット・プレートは懐かしい楕円でしたねえ。。。。
以前キャデラックが大西洋を空輸で往復させ製造していたアランテ(製造がデトロイトで架装がイタリヤはピニン・ファリーナ)。旧型の747、専用のULDを使い一度に56台!を搭載してましたが、総生産台数が24,000くらいだったので、単純計算で片道、約428回大西洋を横断した計算になります。なぜ船輸送にしなかったんでしょうかね、その空輸経費がどのように販売価格に取り入れられてたのか。非常に興味あります。。。。
先週のカイルーア。多分近所の軍属、若いハオーレ兵隊さん二人。波乗り板と小型ボートを屋根に載せ颯爽と乗り付けてきた自動車は何と中古の警察パトロールカー、フォード・ポリース・インターセプター・セダーン。多分軍警察の払い下げ。多分例のV6ツインターボ。多分常時四輪駆動。非常にセンスの良い若者たちですな〜。ああ、欲しい。
カイルーアの砂は相変わらず白く粉のように細かいので家に帰ると掃除がナンギ。
昨日の朝は満月。
ホノルル今日の珍客、アズバジャンからやってきたシルクウェイ航空のB748F。燃料補給と乗務員交代だけでそそくさ出て行きました。ぼくが最後にアズバジャンの首都、バークーに行ったのは2011年。
バークーでの宿は空港宿。自分の部屋から自分のヒコーキが見えるのはなんか安心

Posted at 2022/02/18 16:50:11 | |
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