
以前にも書きましたが、北米はキャナダに豊田さんが到来したのは(最初の売り出し)は一応1965年となっています。最初に持ってきたのはクラウンと、初期型パブリカ、その名もトヨータ700UP10。合衆国ではトヨペット・クラウンとしてましたが、キャナダでは豊田・クラウンだったのか、トヨペットだったのか知りませんが、パブリカって言うのも驚きです。なにせクラウンでも大陸では非力で話にならなかったと言われていたのにあの広大なキャナダでパブリカですよ。空冷の。ヒーターは注文装備って言われてましたけど、当然燃焼ヒーターの事だったんですよね、あの寒さなら。。
初年度にキャナダで売られたトヨータ総販売台数は755台。1966年から改良されUP20になったパブリカは輸入されず、その代わり合衆国より一年早くカローラが1967年から輸入開始されますから(合衆国のカローラは1968年から)、キャナダではカローラが出るまでの廉価車としてパブリカが売られた様子です。
ここで興味深いのはこの頃からキャナダでは小型廉価車が何時も品揃えされていたと言う事実。合衆国ではパブリカも初期型サニーも売られませんでしたが、お隣の合衆国以上に自然の厳しいキャナダではパブリカ、サニー、近来ではこれも合衆国では売られなかった日産マーチも揃えてありました。因みにメルセデス・ベンツのスマートカーは合衆国の販売以前からキャナダでは買えましたし、現在でもメルセデスのBクラスはキャナダでは売られていますが、合衆国にはありません (2015に電動駆動版のBクラスが数千台合衆国で売られた以外は)
その豊田さんの末っ子の血筋を引いたのがスターレット、今で言うヤリスですね。
第二次石油ショックの後、どの会社も経済車に力を入れて、トヨータはそのスターレットP60を4年間だけ合衆国に持ってきます。初めての前輪駆動車、カローラ・ターセルもほぼ同時期に輸入開始されます。両車、廉価車としての性格を全面に押し出しターセルはカローラの派生車的性格で名称がカローラ・ターセルで、結果として初期型両者はターセルが80年から82年、スターレットは81年から84年までと後者の方が販売期間長かった上、ラジエータグリルが改良された燃料噴射装置の付いた後期型まで持ってきていたのに、販売台数は圧倒的にターセルの方が多かったと記憶しています。まあ、本家のカローラ・セダーンに比べば微々たる程度でしたが。
何故か自分はこのP60スターレットには縁があり、後輪駆動で狭い室内、良くない乗り心地など、基本的に世代前の古い車両なのですが、走らせてみるとこれが非常に素直で気持ち良く、トヨータ車の常で、特に座席は廉価車になればなる程優れていて、のちのヤリスも低いグレードのヴァイナル・シートはアンコがみっちり詰まっていて車両価格不相応にデキが良いのを覚えてます。
個人的には小型車ではヤリス、日本のヴィッツですね。。。初期型と二世代目は素晴らしい小型車だったと解釈しています。頗る小回りが効き抜群の燃費と、二世代目の連続可変変速機がよろしく、レンタカアで散々堪能しました。
それが故に現行版のヴィッツが出た時の落胆は激しかったです。。。。コストダウンが行き過ぎて数分走っただけで悲しくなりました。。あの頃は鳴り物入りで登場したiQが全くハナシにならない商品として出たりして、トヨータの小型車部門はどうなっちゃったのと言う時期だったと記憶しています。iQは好きに ”なりたかった” 自動車で散々乗ったのですが、運転すればする程、一体連中何を考えて開発したんだ、と言う考えばかりが湧き落胆一途でした。。。
今、期待しているのは小型で上品で、そこそこ良い走りで、目立たないが上質、うわべだけでなく機構的にも。。好燃費の経済車。。。誰か作ってくれないかしらと。。昔のダイハツ五平米カー。もう誰も覚えてないかな。。あの位の寸法でね。
小型車の話ばかりの反動かしら、先週仕事で乗ってたフォードF150。こ奴は二輪駆動下ろしたての2019型。どうもエンジンが優れません。あとでフッドを開けたら点火栓が8本!久しぶりのV8でしたが、例のツインターボのV6の方が圧倒的に良かったですね。
アリゾナ州ツーソンでまたもや見かけたメキヒコから越境してきたハイエース。
コロラドで目撃したいとも珍しいクライスラー・ニューヨーカーのストレッチリムジン。アームブラスター・ステージウェイ・コーチ (Armbruster/Stageway Coach) と言うプロフェッショナルカーを製造する架装会社の製品(だと思ふ)
Posted at 2019/05/25 09:43:00 | |
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