数年前の話です。
我が家のプリアス1号車は2006年の初夏に来た個体で、輸入元は言わずと知れたサーヴコハワイ社、創業1919年、オアフ島北海岸はワイルアで日系のピーター・フクナガさんが自動車修理工場を買い取って始めたのが最初。今じゃ大会社。余り知られてない事に、何故か電気ギターで有名なフェンダー社もサーヴコの子会社です。
ホンダ・エレメントと引き換えに来たプリアスですが、747を飛ばしていた時は殆ど家に居なかったので、プリアスは空港の従業員駐車場でカヴァーをかけて惰眠するばかり。よって距離は全く増えずの状態が、7年間くらい続きました。
これは3年くらい前のある日。カイルーアに行った帰りにハテと計器盤を見ると一部の表示が消えています。ちょっと怖いのでエンジン止めず、と言うか電源切らないで家まで帰ると今度は電源が切れません。電源ボタンを何回か押しているとやっと電源が切れました。また補助バッテリーが弱っているのかと一応交換してみたのですが症状は同じです。調べてみればどうやら、この型のプリアスにはよくある症状で、なんでも計器盤裏の基盤にあるキャパシタの一つが不具合になるそうで、どうしたものかいなと調べて行く内、本土の会社が計器盤修理専門でプリアスのもやってくれるらしく、デーラーに出せば部品・工賃で15万円くらいの所、ここなら15,000円プラス送料出やってくれるとの事。交換するキャパシタは改良された物で修繕された部品は永久保証。自分で計器盤バラして計器の基盤を速達で送り、戻ってくるまで1週間。修繕された部品で元に戻すとバッチリです。10何年使って不具合のあったのはこれが初めてでした。
勇気が入りますが、この型のプリアスは意外と簡単に計器盤の脱着ができて、樹脂製の保持ピンも壊れず、ここまでバラすのにものの20分もかかりません。
計器盤の基盤もエヤバッグもここに付いています。
流石、電気仕かけの自動車。配線が綺麗。
これはエヤバッグ。幸いにもリコールの対象にはなっていません。
これが問題の計器盤。
この中のキャパシタの一つが壊れるらしい。古いプリアスの共通の弱点。
郵送で帰ってきた部品を組み付け、元に戻せば、ハイ、終わり。
ついでにと、本当は10年おきにせねばならぬ冷却水の交換も。ご存じ、合衆国仕様のこのプリアスにはタイガー魔法瓶製の冷却水蓄熱器が左バンパ内にあり、エンジンの冷却水とは別に、ハイブリッド側の独立した冷却系統の空気抜きをしなければならないのですがこれが、結構厄介で、配線をいじって電動冷却水ポムプを強制作動させ、結構時間がかかりました。勿論、普通なら各冷却系統に真空を掛けそこから注入します。
出てくる冷却水の量を測り、同じ量を戻す。。。
ここの所、三ヶ月ほどこのプリアスは運転してなかったのですが、燃料タンクに入ったままのギャソリンが気になり、今週から再稼働しています。今でも通勤ではリッターで25.5キロ走りますから凄いです。
以前、香港で家に帰る際、乗合バスを待っていたら、白いプリアスが15分おきに回ってくるんです。変だなと思ったら案の定、試験車でした。
後窓に貼られた日本の車庫証明のステッカーやら、本来ならこの車の後部ライセンスプレートは横長なのにこれは正方形。
香港、九龍、油麻池でプリアスが2台。
ウチの車は空港の従業員用駐車場で長期滞在いつもしていましたが、面白い事に、空港近辺の車道にも長期滞在車が、結構な数でいや滞在と言うより、放置されているのを見受けられます。ハワイと言う場所柄、やはり皆、安易な感覚で来て生活しようとする人達が多く、半年もすると、物価高、家賃高、文化の違いに馴染めず本土に戻っていく人たちが、逃げて行く飛行機に乗る際、空港近所の車道に使っていた自動車を捨てていくんです。
駐車違反の切符が束になっています。その内レッカー移動されて、持ち主に連絡がつかない場合は行政のオークションに掛けられ売却されます。
空港での変な車と言えば、以前、独國はフランクフォート・ハーンで見かけたVWのルーポ。地元、バーンキャステル・ウィトリッチの登録ですが、ふと見ると、何故かステアリングホイールが右側の英国仕様。この空港、アイルランドの格安航空会社ライアン・エヤの本拠地の一つで、多分、アイルランドから持ってきた車両か。TUVに合格する為に、当然前照灯など右側通行用に変えてあるんでしょうね。。。
Posted at 2022/09/25 17:33:20 | |
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