関東近郊の高速道路を牛耳るNEXCO中日本・東日本が「二輪車専用首都圏ツーリングプラン」なるものを販売しておりました。
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出典:全国オートバイ協同組合連合会
首都圏の高速道路を大きく4つのエリアに区分しており、事前に使うエリアを申請しておけば、2日間エリア内のICが乗り降り自由で2,500円という太っ腹企画!エリアを跨いだ利用は出来ないので、目的地・経由地によっては恩恵を受けにくい事もありますが、私のような週末をふらふら適当に走り回るような者にとっては打ってつけです。
このプランの良い点は当日申込みOK&キャンセル不要なところ。こういったパッケージプランは今までたくさん見てきましたが、制約が多い上に前もって予約をしなければならないものが多く、予定がキッチリ決まっていないと活用しにくいのが難点でした。今回は何ならICに乗る直前でのスマートフォンでの申込みも可能であり、ホームページでの申請もそれほど時間がかからないのも高ポイントです。
という事で、中央自動車道・東名高速道路を使いたい放題プランを申込み、5時半過ぎに自宅を出発。前日の夕方に4,500km先のロシア出張から帰国し、まだ時差ボケが残る週末でしたが、談合坂SAで眠気覚ましのコーヒーを注入しつつ、諏訪ICのETCゲートをくぐりました。なお、中央自動車道は韮崎ICまで定額範囲ですのでその先は別料金がかかりますが、都心から韮崎までの往復だけでも元は取れていると思います。
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一望千里の美ヶ原
国道19合線で混雑する松本市内を抜け、林道美ヶ原線「美ヶ原スカイライン」へとスイッチし、ぐいぐいと標高を稼いでいきます。路面は荒れている箇所もあり注意が必要ですが、2車線幅が確保されているので余裕を持って走る事が可能。登山客と思われる車両も多く要所でパスさせてもらいながら進んでいくと、稜線に出たところで一気に景色が開けました。王ヶ頭に設置された各局の電波送信アンテナが見え始め、そこへ至る丘陵地に描かれたストリーム形状の道は見た目も中身もエモーショナル。言わずもがなライディング・プレジャーが炸裂です。
終点の美ヶ原自然保護センターの駐車スペースにVFRを停めて、王ヶ頭まで軽くトレッキング。と思いきや予想外にガレた散策路で30分ほどかけてヒルトップへ到着です。王ヶ頭ホテル付近は結構な賑わいを見せており、標高2,000mの風が下界の蒸し暑さをあっという間に忘れさせてくれました。あまりソフトでないソフトクリームで甘味を補給し、緑の絨毯に覆われた稜線を暫し眺めて小休止。今日は1日ここに居ても良いかなと戯言を浮かべてしまう程気持ちの良い時間が流れておりました。
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ハイラインのはしご
来た道を少し戻り、分岐点で県道62号線霧ヶ峰方面へ。狭隘な林間路を抜けた後は、県道464号線・460号線をアプローチに扉峠を目指してスロットルを開けていきます。等高線をなぞるように描かれたアップダウンのあるワインディングはビーナスラインの中でも随一。先週も同じような事を呟きながら走った気がするなと思いつつ、40km近くに及ぶ魅惑のハイラインをノンストップで走破しました。
霧の駅で小休止を挟んだ後は、県道192号線で蓼科方面へ回り込みつつ、国道299号線・麦草峠ルートを選択。メルヘン街道という可愛らしい呼び名とは裏腹に、ショートストレートと鋭いヘアピンカーブが断続的に現れるなかなかタフな道であります。路面もそこそこ荒れているので、トラクションを一定にキープしながら標高2,120mのヒルトップへと駆け上がりました。
峠を越えてレストハウスふるさとにピットイン。パーキングスペースの一部は何やら工事中でしたが、お店はちゃんと営業しており、霞んだ空気の先に見えるアルプスの山並みは広大無辺であり、実に目の保養になります。
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牧場便り
色鮮やかなスバルブルーに染まったインプレッサのテールランプを追いかけながら、県道480号線で小海方面へとダウンヒル。白樺に囲まれたこの道も適度に中低速コーナーが織り交ぜられたツアラーラインであり、スローイン・ファストアウトで白いセンターラインを追いかけていきます。標高が下がるにつれて如実に体感温度の上昇を感じられるのはオープンカーとバイクの共通点。しかし、バイクは為す術もなくひたすら我慢するしかないのですな。
国道141号線で八ヶ岳高原線とクロスラインを描きながら南下し、お尻が痛くなってきたのでどこかで休憩したいなと思っていた矢先、清泉寮の看板が目に入ります。丁度この日の
Zen4さんの何シテル?を思い出し、案内板に導かれるようにハンドルを切り寄り道してみる事に。既に350km以上走ってきた事もあり、凝り固まった両手と背筋をほぐし、売店で本日2つ目のソフトクリームに食らいつきました。
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As Time Goes By
夕刻の時間帯に入り、勿忘草色の空が徐々に色合いを変え始めたので、帰路へと向かいましょう。スマートフォンのJARTICを見ると、中央自動車道は既に小仏トンネル付近が真っ赤となっており、渋滞予測ではさらにその距離は増す模様。今から帰宅するなんて飛んで火に入る夏の虫です。
奇しくも朝に申し込んだツーリングプランは2日間有効であり、そう考えると何だか帰るのが面倒くさくなってきたので、ダメもとでじゃらんで宿を検索するとあるではありませんか(驚)。ということで急遽諏訪市内のビジネスホテルを予約し、リゾーム状に張り巡らされた八ヶ岳南麓の県道を駆け抜け暗くなる前にチェックイン。大浴場で1日の疲れを流した後は、スマートフォンに今日のツーリング行程を記録しつつ、ビール片手に明日のルートを妄想するのでありました。
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木曽街道
AM7時起床。やや雲が残る空模様でしたが、テレビの中のお天気お姉さんはポジティブな予報を伝えてくれました。ホテルの朝食で腹ごしらえを済ませ、VFRのイグニッションを捻りV4エンジンに息吹を吹き込みます。暖機がてらのんびり諏訪市内を散歩した後は、国道19号線で奈良井へ向かうことに。交通量は多くスピードアップは図れませんが、木曽町で国道361号線へスイッチすると前走車は数えるほどに減少。しかもその道は緩やかな曲率で描かれた高速ツアラーロードとなれば、ヘルメットの中は終始ご機嫌状態です。
トンネルを潜り抜けると空気は一気に冷涼となり、あっという間に木曽馬の里に到着。標高3,067mの御嶽山の全貌を拝むことは叶いませんが、雲の隙間から見え隠れする独立峰を眺めながら、売店で購入した桃サイダーで喉を潤しました。
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蕎麦&温泉
脇道を辿りつつ国道361号線で先を進み、蕎麦ののぼりを見つけて高原食堂にピットイン。店前には本日終了の立て看板が添えられていましたが、1名ならいいよという事で遠慮なく入店しました。普通盛りで2枚のざる蕎麦は細切りで、個人的には喉越しのある更科系が好みですが、これはこれで美味。私が注文を待っている間も続々とお客さんがやってきたので、お昼ご飯にありつけてラッキーでした。
店内にいる間に通り雨が来ましたが、食べ終えた頃には雨も止み日差しが差し込み始め、ここからはノーズを南へと向けていくことに。アプローチに選んだ県道20号線は交通量ゼロの2車線幅・快走コース。日差しが少ない分暑さは和らぎ、心地良い風を纏いながらミドルクルージングを謳歌しました。
国道19号線を経由した後は、国道256号線沿いにあるあららぎ温泉へと足を運びます。ぬめり気のあるアルカリ性の湯に浸かり、魂を抜かれたかのように全身をほぐし、休憩室でうとうと。湯船は小さく質実剛健といった装いですが、こんなこじんまりとした雰囲気もまた良いものです。
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Homeward
国道256号線を快走し、三遠南信自動車道を拝借しつつ、道の駅信濃路下篠に寄り道。閉店間際の売店に駆け込みお土産を買いこんだ後は、飯田ICより中央自動車道にライドオン。スマートフォンでJARTICを見ると既に八王子手前で真っ赤だったので、PA/SAで休憩を挟みつつ一路東京方面へ。小仏トンネル出口で30分ほど渋滞に引っかかったものの、その先は比較的順調に進み、日付を跨いだ辺りで無事に自宅に到着しました。
今回活用した二輪車専用首都圏ツーリングプランは、11月30日まで実施されているようで、今後も関東近郊のツーリングの大きな一助となりそうです。
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VFR800 | 日記
Posted at
2017/07/27 19:37:10