グランド・ツーリング2日目の朝。2019年の初日の天気はすこぶる良好のようで、7時の日の出前に宿を抜け出し近傍の堤防へと向かいます。ちゃんと初日の出を見るのは随分と久し振りですが、日の出5分前に目的地に到着すると、既に地元の人や旅行者がそこそこいらっしゃいました。私もその輪の中にお邪魔させて頂き、既に温くなった缶コーヒーをすすりながらその時を待ちます。
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暁光
さざ波が響く海岸線で手を摩りながら暫し待っていると、東の海の境界線がおぼろげに明るみを帯びてきました。水平線を僅かに遮る雲の合間から徐々に太陽が顔を覗かせ始め、雪月風花の景色とともに新年がスタート。白波が立つ海岸線に浮かび上がる天使の梯子はとても綺麗であり、2019年早々目覚めの良い朝とありました。
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初詣
当初は暖かくなるまで宿で怠惰の時間を過ごそうかと思っていましたが、朝方の空気はそれほど冷え切っておらず、宿に戻り一服したのち荷物を纏めてVFRのイグニッションを捻ります。ディスプレイに水温が表示されるまで暖機し、まずは目の前を通っている広域農道でウォーミングアップ。乾いたエキゾーストノートとともに誰もいない農村路を快調に進んでいきます。
熊野と言えばご存じ那智大社ですが、朝早くとは言え初詣で激混みは必至ですので、新宮川沿いに位置する熊野速玉大社へ。紀伊山地の霊場と参詣道の一部として世界遺産に登録されておりますが、こちらは比較的空いておりこじんまりとした居心地も悪くありません。今年の抱負を祈願し、新年最初の運試しであるおみくじは末吉。厳しい御心のお言葉を頂戴し、我慢の年になるであろう2019年を生き抜く決意を静かに固めるのでありました。
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ポカポカ陽気
屋台から放たれるソースの香りに誘惑されつつも、市街地を抜けたイタリアンレッドのバイクは、無料のバイパスとなる那智勝浦新宮道路でペースアップ。紀伊本線とクロスラインを描きながら国道42号線をなぞっていきます。大寒波や暴風の予報が流れていた列島各地でしたが、紀伊半島の東側は実に穏やかであり雲一つなく冴え渡る空が出迎えてくれました。観光スポットである橋杭岩に立ち寄りしつつ、麗らかな陽射しの中シーサイドランを堪能。インナーを1枚脱いでも問題ないほどの陽気に思わず笑みがこぼれるのでありました。
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本州最南端
串本から県道41号線に左折し、紀伊半島の突端に位置する潮岬へと向かいます。本州最南端であることから初日の出スポットとしても名を馳せており、この日もお昼近くにも関わらず多くのテントが並んでいました。ここから先は半島の西側をトレースする旅となり、国道42号線でのんびりと北上を続けます。交通量は多いですがトラフィックのペースは悪くなく、やや単調ではありますがゆるりとした雰囲気の中流していくのも悪くありません。ただ、西海岸は東側に比べ風が強く、荷物満載のツアラーバイクは右に左に煽られながら進んでいくのでありました。
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青の世界
白いセンターラインをなぞっていき、県道34号線で白浜方面へ。お正月だと言うのに千畳敷は大変混雑しており、サクッと写真だけ撮ってお土産の買い込みに勤しみます。ここの千畳敷は広大な太平洋に面する立地ゆえ、日本の夕陽百選にも名を連ねているとのこと。是非夕暮れの姿も見てみたい所でしたが、今日の宿はもう少し先ですのでそれは次回のお楽しみに取っておくことにしましょう。
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御坊泊
県道33号線を伝い幹線道路に復帰した後は、再び国道42号線で海沿いをキープ。道中どこかで軽食を取ろうかと思いましたが、そこはお正月ということでどのお店も軒並み休業。仕方なく唯一営業していた牛丼屋さんで腹ごしらえを済ませます。
和歌山と言えば梅の名産地ですので、道中それっぽいお土産屋さんを巡りながら足の向くまま北上していき、御坊へと到着。地元のスーパーはお正月でも営業していたので夕飯を仕入れて、釣り人で賑わう海沿いの堤防で暮れなずむ海を眺めます。あまりゆっくり黄昏ていたらお腹が鳴ってしまったので、サンセットは待たずにホテルへとチェックイン。昨日食べ損ねた年越し蕎麦用のインスタント麺を食らいつつ、これから小豆島に渡るというライダーからの不穏な連絡とともに明日のルートを妄想するのでありました。
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VFR800 | 日記
Posted at
2019/02/11 21:31:33