2015年2月に私の元にやってきた中古のBMW Z4 23i。おおよそ4年間で日本列島津々浦々を走り回り、私が積み上げた走行距離は79,301kmとなりました。年平均に換算すると、16,825km/年 となりますが、直近の数ヶ月はあまり走っていなかったので、だいたい2万km弱のアベレージを毎年叩き出していたという事でしょう。
01 posted by
(C)per
ファイナルアンサー
そんなZ4ですが、
前回の車検整備でブレーキ回りの交換が迫っている事が明らかになり、その後はのらりくらりとやり過ごしていましたが、今年の点検で遂に限界を迎える事となりました。10万km間近ということもあり、やむを得ないと思っていたのですが、ブレーキディスク、キャリパー、パッド、果てはエンジンの点火系も渋い状況であることが判明し、見積もり総額を見て愕然。程度の良い軽自動車が買える程の値段であり、その日のうちに修理依頼を出そうと気楽に考えていたのが間違いでした。
走行距離としてはまだまだこれから本領発揮の域なのですが、購入価格に対する今回の修理費用の割合が予想以上に大きく、自宅に帰り再考。直列6気筒自然吸気エンジンを手放すのは非常に惜しいのですが、ここの所バイク比率が高まっていたので、乗ってナンボのオープンカーが駐車場に眠っているのも勿体なく、新たなオーナーに存分に乗ってもらった方が幸せだろうという事で、今回売却する事となりました。
2月末に査定を一式済ませましたが、想定以上の値段がついた事から、このモデルに対する需要もまだ高いと言えるでしょう。ディーラーには新型のZ4を強くお勧めされましたが、とても手が届く代物ではありませんでしたので、丁重にお断りさせて頂きました(汗)。
02 posted by
(C)per
03 posted by
(C)per
04 posted by
(C)per
いつものコース
Z4のラストランは、車でもバイクでも行き慣れた箱根ターンパイク。小春日和には程遠い寒さでしたが、頭寒足熱を味わうのにはうってつけであり、トランスフォームしたドイツ製カブリオレは、程よいトルクと共に外輪を駆け上がっていきます。各シリンダーが放つ6重奏が車内に流れ込み、右足の踏み込みにリニアに反応する快感に浸りながら、高速ワインディングを謳歌。ほとばしるドライビングプレジャーに充足感を覚えつつ、大観山のパーキングスペースでロングノーズ・ショートデッキの独特なスタイルを目に焼き付けました。背後に聳えるはずの名峰は殆ど見えませんでしたが、等高線をなぞるようにヒルトップから箱根新道側へとトラバースしていくと、雲のクラックから太陽が顔を覗かせ始めました。
05 posted by
(C)per
06 posted by
(C)per
07 posted by
(C)per
ドライビング・プレジャー
回頭性を維持しながらハンドルを切り、柔らかく降り注ぐ陽光に目を細めながら進んでいくうちに、やっぱりもう少し走っておこうと思い、急遽県道20号線へとノーズを旋回させ、伊豆スカイライン料金所をくぐります。放たれた矢の如く突き進むトヨタ・86に道を譲りつつ、オープンスタイルのGTカーでその軌道の妙を五感で満喫。西高東低の気圧配置により頬を撫でる風は極めて冷たいですが、そんな事はお構いなしにドライビング・ダイナミクス全開で伊豆の背骨を伝っていくのでありました。
亀石峠で舵を西へと切り、県道17号線で駿河湾を眺めながらのシーサイドランへと変更。山と海が近接しているので、切り替えがすぐ出来るのも伊豆半島の良いところ。荒れた路面に悶絶しつつ、断崖絶壁に張り巡らされたローカルラインをなぞっていきます。御浜岬からの景色はクリアではありませんでしたが、オープン・エアでの疾走感を味わえれば天気や景色は二の次であり、改めてオープンカーの醍醐味に酔いしれるのでありました。
国道136号線から西伊豆スカイラインの北側だけ拝借しつつ、渋滞が発生する前に伊豆縦貫自動車道~東名高速道路をミドルクルージングで自宅へと帰還。これまでのドライビングメモリーを反芻しつつ、ボードコンピュータの情報をリセットし、翌日買い取り業者への引き渡しを済ませました。
08 posted by
(C)per
09 posted by
(C)per
10 posted by
(C)per
11 posted by
(C)per
Grand Touring Car
Z4は手放すことになりましたが、また機会があれば屋根が開く車に是非乗りたいと考えていますので、今回は"一時休止"と言ったところかもしれません。潤沢な資金があれば夢の8輪生活が考えられましたが、しがないサラリーマンには土台無理な話。オープンエア・ライフは皆さんのブログで楽しむこととします。
12 posted by
(C)per
13 posted by
(C)per
カブリオレ歴は浅い私が言うのは説得力がありませんが、BMW Z4 23iはとてもバランスの取れた車だと思います。扱い切れる程々のパワーをリア駆動で推進力に変え、ボンネットから聞こえるのは直列6気筒自然吸気エンジンの咆哮。やたら細かいセッティング等はなく、Normal/Sports モードの区別はハッキリしており、ハンドリングの応答性は抑えめで巡航速度で進むのに適したNormalモード、コーナーで内側にノーズをグイグイと押し込む感覚を研ぎ澄ますSportsモードをスイッチ1つで楽しめるのは秀逸かと。そして何より、頭寒足熱から灼熱地獄まで感じる事が可能なオープンスタイルに約20秒のシークエンスで変身。ハードトップを開放した瞬間に車内に流れ込む四季折々の薫りを五感で味わう快感は、一度体験してしまうと病みつきになります。
今走らなければいつ走るの?週末になるとそんな顔をして待ってくれる相棒であり、ドライビングプレジャー満載のGTカーでした。
14 posted by
(C)per
ブログ一覧 |
BMW Z4 | 日記
Posted at
2019/05/20 07:11:56