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ペリのブログ一覧

2016年12月27日 イイね!

支え合う、共に走る

支え合う、共に走る
冬枯れの装いとなった師走の朝。部屋の暖房のスイッチを入れ、十分温まった所で布団から脱出し、濃いめのコーヒーで目を覚まします。テレビから流れるウェザーニュースは、西高東低の気圧配置を示しており、冷え込みは厳しいものの爽やかな青空が期待できそう。顔を洗い歯を磨き、服を着替えていつものルーティンワークをこなし、グローブ、ヘルメット、そして書き替えを済ませた免許証を持って、自宅を出発。クリスマスや年末の行事を控えた休日は意外にも空いており、空席の目立つ電車に乗り込み、小一時間揺られるのでありました。

電車を乗り継ぎ都心部を抜け、車窓に流れる荒川をのんびりと眺めているうちに、最寄りの駅へと停車しました。駅前の小さな繁華街を抜けて幹線道路をしばらく歩くと、目的地である中古バイクショップに到着。お店の方と挨拶と書類の手続きを済ませた後、販売車両がずらっと並ぶパーキングスペースへと足を運びます。そこには、真紅の彩色を放つカウルを纏った1台のモーターバイクが主を待っていました。


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First Touch


イタリアンレッドに染まったそのバイクは、ホンダのVFR800 RC46型。総重量243kgの大きなボディの内側には、排気量781ccの水冷4ストロークDOHC4バルブV型4気筒エンジンが収められています。つい先月大型自動二輪免許を取得したばかりのバージンライダーは、店員さんの細かな説明を聞き漏らさぬよう覚え、慣れないヘルメットとグローブを装着。赤馬に跨りイグニッションを捻ると、メカニカルな始動音とともにシート下にレイアウトされたセンターアップマフラーから野太いエキゾーストノートが響き渡り、V4エンジンの鼓動がヒップから直に伝わってきます。
購入前に一度跨っているとは言え、全長2,120mm × 全幅735mm × 全高1,195mm のサイズ感は緊張感をもたらすものであり、サイドスタンドを払いギアをローに落とし、スロットルを開けながらクラッチを接続。思いのほか緩やかなスタートダッシュに安心しましたが、まずは人間慣らしのために近場の交通量の少ない道を走ってみることにしました。

臨海部の幹線道路に出ようとすると、東京ディズニーリゾートが見えてきたので、せっかくなのでぐるっと一周してみる事に。真冬にも関わらずソテツが立ち並ぶ様子はなかなかシュールですが、緩やかな曲率のカーブとロングストレートで構成された周回路は初心者にとってうってつけです。穏やかな顔を見せる東京湾の水面をバイザー越しに眺めながら、ぎこちなくスロットルを開放し、やや甘いブレーキで慎重に減速しコーナーへ進入。低速域である事をものともせず、240kgの巨体は思いのほか軽やかに姿勢を斜めに傾け、搭乗者は体を預け重心をずらし視線を先に向けるだけです。


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湾岸クルージング


時刻は既にお昼近くですが、抜けるような冬の青空を手前に最短ルートで帰宅するなどもってのほかです。ガソリンスタンドで給油を済ませた後は、国道357号線から湾岸方面へと舵を切り、若洲海浜公園に立ち寄ることに。ここは東京ゲートブリッジを一望出来るスポットであり、空気の澄んだクリアな視界には存在感のある巨大な構造物が映りこんできます。お店を出発してから1時間も経っていませんが、既に左手にはじんわりとした痺れが生じており、慣れるまでには当分時間がかかりそう。自動販売機にコインを投じ、缶コーヒー片手にベンチに座って小休止です。
眩しく輝くイタリアンレッドのVERを暫く眺めた後は、強風に晒された東京ゲートブリッジを渡り、羽田空港付近で環状8号線に合流。ここからは勝手知ったる道であり、フルカウルの巨体にしがみつきながら、何とか無事に自宅へと到着しました。


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Ride on Wind


僅か数十kmの走行だったにも関わらず、慣れないせいか体には疲労が蓄積されており、無理をせずこの日はカバーを掛けて休ませましたが、次の日は早朝に時間が出来たため、夜明け前に再び赤馬に跨ります。
暖機がてらのんびりと環状8号線を南下し、ガラガラの第一京浜へとスイッチ。合流の際にスロットルを多めに開いてみると、6,400rpmから放たれるホンダお家芸の4バルブ開放によるV-TEC機構のリニアな加速は、その恍惚なエンジンサウンドと相まって、エキゾチックな刺激が脳天に突き刺さります。急激な加速の変化が生じるわけではありませんが、V-TECゾーンに入った時はその危険な香りを放つサウンドに寄るものなのか、目に映る景色が一瞬違って見えるように感じました。
朝方の都心の気温は5℃であり、フルカウルとは言えハイウェイランの速度域になると、末端神経を削がれるような凍てつく寒さが身に染みます。しかし、一日三秋の想いで待った瞬間が訪れた事により放出されるアドレナリンにより、ハンドルを握る青二才ライダーは襲いかかる冬の寒気をものともせずアクセルを捻り続けるのでありました。

また、鈍感な私でもここで感じ取れたのは、速度域がある程度上がった時の優れた直進性です。4輪車に比べ風の影響を受けやすい性質である2輪車にとって横風は最たる敵ですが、重量がある分重心がずれるような事はなく、ハンドルに手を添えるだけで迷いなく前へ前へと進んでいくのには驚きでした。


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みなとみらい散策


体温がだいぶ奪われてきたので、保土ヶ谷料金所をくぐりPAにピットイン。迷子のニュートラル探しに時間を要したものの、バイクから降りてみると想像以上に身体全身が疲れているのがわかります。VFR800はツアラー寄りのため、前傾姿勢はスーパースポーツ程厳しいものではないので、腰やお尻の疲労はさほど溜まっていないのですが、走行中に風を受ける上半身や腰下はやんわりとした倦怠感に覆われており、走っている時には気付かないもの。ロングツーリングに行くまでには慣れが必要そうですが、ベンチに座りホットの缶コーヒー片手に心地良くも感じる気怠さを癒すのでありました。

三ツ沢ICで一般道へ下りた後は、仄かに明るさを取り戻し始めた彼は誰時の横浜の都心部を抜けて、みなとみらいにある日本丸を眺めてみる事に。80年以上前に造られた全長97mの帆船は総重量2,278tを誇り、みなとみらいのランドマークの1つとなっています。ちょうど水平線からは太陽が顔を出し始め、色彩を取り戻した日本丸は壮観であり、リアシートに括り付けたウォータープルーフバッグからカメラを取り出し写真撮影。先ほどまで寒さに震えていましたが、朝日が差し込み始めると共に和らぎ、清々しいサンライズを拝むのでありました。
赤レンガ倉庫まで回り込んでみると、多くの早朝ランナーが気持ち良さそうに走っており、水面に映る陽射しが眩く煌めいています。ヘルメットを脱ぎ東京湾を眺めていると、微かな海風が頬を擦り、異国情緒溢れる街並みに囲まれていると、そこはまるでヨーロッパの雰囲気。頭上を旋回するカモメに誘われるように、赤レンガ倉庫の周囲を軽く散歩し、清爽なスロータイムを堪能するのでありました。


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Fun to Ride


そろそろタイムリミットが近づいてきたので、ここからは帰宅の路へと転換することにします。首都高湾岸線に乗り込みベイブリッジからの景色を楽しみながら大黒PAへ。鳥の囀りが聞こえる時間帯ゆえ、パーキングスペースは思いのほか閑古鳥状態でしたが、イタリアンレッドのVFR800がちょこんと座しているのを見ると、私もライダーになったのだなと小さく満足。とは言え、背中に初心者マークを貼りたい位のアマちゃんライダーですので、十分に気を引き締めイグニッションにキーを挿し込みます。
湾岸線へと繋がる螺旋状のスロープを一定の速度で駆け上がり、合流エリアに向けてスロットルを開放すると、80PS / 9500rpm 69N・m / 7000rpmのV4エンジンの出力により240kgの巨体は駿馬の如く加速し、デュアル・センターアップのマフラーから讃美歌とも言うべき麗しいエキゾーストノートがヘルメットを貫通し中枢神経を刺激します。カブリオレだと頭寒足熱の快感になりますが、バイクだと全身凍結もの。それゆえ、得られる快感は格別と言ったところでしょうか。
交通量の少ない湾岸線の左車線を流していると、バイザー越しに見える臨海部の工場地帯の景色はZ4を運転している時には見えない光景であり、視線の高さが変わるだけでこんなにも違うものなのだなと感心。高さ180mの巨大なつばさ橋を渡った後は、湾岸環八で一般道へ下り、トラフィックの多い幹線道路をのんびりと流していくのでした。


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旅が冒険になる


跨る人がいて初めて自立するバイクと、互いに支え合いながらバランスを保ち、重力と遠心力と風を全身で感じながら、白いセンターラインを追いかける。不安定な乗り物だからこそ共に走る歓びを分かち合える、旅が冒険になる。ライダー同士の繋がりが生まれるのもそんな所に理由があるのかもしれません。
そんなわけで、来年からは4輪カブリオレと2輪ツアラーの2台体制となりますが、乗る人間とやる事は変わりませんので、これからも同じようなツーリングレポが続くだけですが、皆様今後とも何卒宜しくお願いいたします。

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Posted at 2016/12/27 20:53:05 | コメント(6) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記
2016年12月17日 イイね!

また走りたくなる、2016 ドライバーズロード10選

また走りたくなる、2016 ドライバーズロード10選
年を重ねる毎に1年というのはあっという間に過ぎ去るものです。例に漏れず懲りもせず、今年も日本列島の津々浦々をZ4と共に走り回りました。日頃の喧騒から逃れるように、週末のデイドライブから長期に渡るグランド・ツーリングに至るまで、シチュエーションは様々ですが振り返ってみると無駄にも思える程出掛けているものです。
財布の中身がハイオクガソリンと高速料金に持っていかれる代わりに得られるドライビングプレジャー。昨年・一昨年に続き三番煎じになり恐縮ですが、今年1年で駆け抜けたコースの中で、ドライバーが笑顔になる「道」にフォーカスしてみました。なお選定においては公平公正など微塵もなく、勝手気ままにセレクトしておりますので、極めて偏向したラインナップである事はご容赦下さい(伏)


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県道512号線 青山高原


年明けから間もない1月初旬に敢行した紀伊半島ツーリング。布引山地へと続く県道512号線は、32基の巨大な風力発電機を眺めながらのハイランドロードです。真冬でも比較的温暖な紀伊半島は、冬季ツーリングの定番となっており、2年連続での訪問となりましたが、キリッと引き締まった高原の空気を頭頂部で感じながら、勾配が付けられた緩急溢れるワインディングを走れば、ドライビングプレジャーが炸裂。ターコイズブルーに輝く伊勢湾を眼下に収めながらのオープン走行は快感そのものです。
国道163号線へ抜けるダウンヒルは凍結しているので往復でのランとなりますが、南北約10kmに渡る緑の海原を駆け抜けるインプレッシブなコースでした。今度は季節を変えて走ってみたいものです。


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県道251号線 赤城ヒルクライム


初春の山間部の路面状況チェックのため、3月に訪れた赤城山。ヒルクライムはいつもこの県道251号線と決めています。17kmに及ぶアプローチは、これでもか!という程の曲率で構成された九十九折の羊腸路であり、ボンネットに居座るN52B25A型ストレート・シックスエンジンの咆哮に心震わせられながら、雪月風花に彩られたドライバーズロードを謳歌。山肌は卯の花色に覆われ、路肩には残雪が見受けられましたが、AC&シートヒーター全開で頭寒足熱の悦楽に浸るのでした。
ボードコンピュータが示す外気温は0℃近くであり、そんな寒い中屋根を開けて走るなんてどうかしていると思われますが、晩冬の候がカブリオレにもっとも似合う時期であります。


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南阿波サンライン


ゴールデンウィークのグランド・ツーリングで訪れた徳島県の海沿いにレイアウトされた県道147号線・南阿波サンライン。ツーリングマップルでも、海に飛び込んでいくようなコーナーリングがスリリング!とおススメされており足を運んでみましたが、ドライバーの心を擽る絶妙なシークエンスに思わず感嘆の声を上げてしまいました。
元有料道路という事もあり、路面は比較的スムーズで走りやすく、リアス式の断崖絶壁の上をオープン・エアで疾走すれば、否が応にもドライビングプレジャーが高まります。燦々と降り注ぐ陽光と群青色の海、皐月色の新緑が組み合わされたGT屈指の「道」。こんな気持ち良いコースがあるのに内陸部の国道を走るなんてもってのほかです。


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カルストへの道 東津野城川林道


四国・隠岐GTで訪れたカルストへのアプローチライン。リズミカルに現れるコーナー、起伏に富んだスラローム、眺望素晴らしいストレートラインと盛りだくさんであり、ドライビングを楽しむという点では、メインのカルスト台地よりインパクト大でした。そんなドライビングプレジャーが20kmも続くわけですから、ステアリングを握る者にとってはまさに桃源郷。Z4のリアに追突され若干テンションが下がっていた所に出会ったドライバーズロードであり、GT続行のモチベーションを一気に高めてくれた道です。
この日はカルスト台地で宿泊し、翌日と合わせて2往復ガッツリ堪能させて頂きました。いやはや、日本にはまだまだ走るべき道がありますね。


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国道352-401-289-121号線 南会津


春の歌声が響く4月に足を運んだ南会津。奥只見湖をなぞる樹海ラインはまだ冬季閉鎖中だったので、南会津が誇るローカルロードを時計回りに走りました。
70kmに及ぶロングツアラーロードは、緩やかな曲率が付けられた胸のすくようなストレートライン主体であり、オープンエアスタイルで駆け抜ければ、痺れるような快感に満たされ、ドライバーの口元は緩みっぱなし。無心になってステアリングを操り、ただひたすら白いセンターラインを追いかけていく。取り立てて観光地があるわけではないのですが、ドライブに没頭したい時にはうってつけだと思います。


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石鎚山スカイライン・瓶ヶ森林道


カルスト台地が四国の屋根ならば、石鎚山スカイライン&瓶ヶ森林道はさしづめ四国の背骨と言った所でしょうか。
前半の石鎚山スカイラインは、大小様々な曲率のコーナーで構成された中低速ワインディングで、タコメーターの針をレッドゾーンに突き刺しながら、クイックな切り返しを駆け抜けます。眺望が優れているわけではありませんが、ロードレイアウトは秀逸であり、小気味良いターンインを繰り返す度にドライビングプレジャーが炸裂しまくるのでした。

後半の瓶ヶ森林道は、林道とは名ばかりのしっかり舗装された1.5車線路。奥深い森の中を延々と進んでいくと、パッと視界が開け、山肌をなぞる雲上のスカイラインが待ち構えていました。石鎚山を軸とした連峰が織り成す壮麗な景観美を横目にしながら、尾根伝いにのびる山岳路をオープン・エアで走れば、そこはもう悦楽の境地。アクセルを煽る必要のない、いつまでも走っていたい、そう思わせてくれる空への架け橋でした。
天気の移り変わりが激しい四国ですが、カルストに引き続き快晴に恵まれたのは、日頃の行いのおかげでしょう(違う)。


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日光山王林道


6月に訪れた日光で出会った道cocoichiさんのブログでその存在を知るにあたり、これは走ってみるべきだと朝駆けに至った次第です。国道120号線から脇道へ入り、木漏れ日が注ぐエントランスをくぐり抜けると、広狭多彩な20kmに及ぶ1~2車線幅の林間路がお出迎え。路面はガレている箇所は見受けられますが、砂利が浮いているような所はなく舗装されており、オンロードタイヤで十分問題なく走る事が出来る林道です。
シャープな切り返しが続くかと思えば、緩やかなリズムのスラローム、果ては猿の集団が闊歩する断崖を縫うアドベンチャー路まで登場し、とてもスリリング。観光バスで混雑する中禅寺湖方面を走るより、川俣へ抜けるこちらの道の方が遥かに刺激的であり、日光エリアを訪れる際はリピート間違いなしでしょう。


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牡鹿コバルトライン


気怠くなる程の暑さから避難するために東北地方へ足を運んだ7月。牡鹿半島の尾根伝いにのびる県道220号線牡鹿コバルトラインは、ツーリングマップルでお勧めされている風光明媚なドライバーズロードです。距離はそれほど長くないですが、その名を体で表す色鮮やかなコバルトブルーの海原が眼前に広がるシーニックラインであり、これだけで足を運ぶ価値はあるかと。
しかし牡鹿コバルトラインの真の醍醐味は、等高線をなぞるようにレイアウトされた軌道の妙であり、風にたなびく羽のように現れるライト・ターン&ショート・ストレートに、ドライビングプレジャーが右脳を刺激します。いやはや、このシークエンスは反則級です。路面はアンジュレーションも少なく、ボンネットに収められた6つのシリンダーから放たれるトラクションを全身で感じながら、心躍る極上のワインディングを駆け抜けました。


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西伊豆スカイライン


関東近郊で1年を通じてドライビング・ダイナミクスを楽しめる所と言えば、西伊豆スカイラインは上位に食い込んでくる事でしょう。今年も何度か足を運びましたが、7月にはサスペンションをKW社製へ換装した際のインプレッション目的で走りました。
駿河湾沿いの県道17号線から真城峠越えの県道127号線へとスイッチし、スピードレンジの高いヒルクライム・ダウンヒルを疾走し、九十九折の低速コーナー中心の県道18号線をトレース。そして、稜線上のスカイラインとなる県道127号線・411号線へとアプローチするこれらのコンビネーションは、何度走っても飽きる事はありません。
N52B25A型直列6気筒エンジンのナチュラルな加速から、コーナー手前でブレーキで減速、ステアリングを切り回し、ターンアウトからスロットルを開放!馬鹿の1つ覚えみたいにこれを繰り返すだけですが、ドライビングプレジャーは炸裂しっぱなしであり、30kmに及ぶ西伊豆縦断路はまさに桃源郷であります。


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ナイタイ高原への道


お盆休みに10日間に及ぶ北海道GTを敢行しましたが、やはりナイタイ高原は外せません。広大な丘陵地帯に引かれた1本の線は、起伏に富んだスラローム形状を誇り、北海道のスーパーストレートに慣れてきた頃に走るとその存在感は倍増。特に大きな弧を描きながら空へと飛んでいきそうなバンク形状のカーブはこの道のハイライトであり、素晴らしい道+美しい景色+頬を擦る涼風=駆け抜ける歓びの方程式が成立です。
牧場敷地内に造られたプライベートロードですが、このレイアウトを構築するあたり、牧場のオーナーは間違いなくドライブ好きと推察します。北海道は遠いですが、いずれ再訪したいですねぇ。


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プラス1 - 知夫里島


ゴールデンウィークのGTで初めて足を踏み入れた隠岐エリア。tododesuさんのツーリングレポートで知った、人口600人弱の隠岐諸島の中で最も小さいサイズの知夫里島ですが、この小さな箱庭のような島には想像できない程の非日常が詰め込まれていました。
新緑に染まった標高325mの赤ハゲ山をヒルトップに、なだらかな山肌にレイアウトされた蛇のように曲がりくねった道は、圧倒的な存在感を放っており、その道のど真ん中で自由気ままに食事に没頭する放牛達というシーンはあまりに現実離れしています。一周僅か15km程度の距離であり、ドライビングプレジャーを味わうような道ではありませんが、時間の経過を忘れさせる比類のない光景であり、これぞまさにグランド・ツーリングという体験でありました。


振り返ってみると、例年同様この1年もよく走りました。2シーター+ハードトップルーフという、ロングツーリングにはめっぽう向かないZ4ですが、旅先で出会う感動はこのドイツ製カブリオレがあってのもの。さぁ、来年はどこへ行きましょうか。
Posted at 2016/12/17 14:38:12 | コメント(9) | トラックバック(0) | BMW Z4 | 日記
2016年12月08日 イイね!

冬晴れの快走、房総ドライブ

冬晴れの快走、房総ドライブ
朝晩の冷え込みが厳しくなってきた11月末。悴む手を擦りながらカーカバーを取り外し、Z4のエンジンに火を入れます。冬型の西高東低の気圧配置により、ボードコンピュータが示す外気温は5℃となっており、十分な暖機ののちに交通量の少ない環状8号線を南下。ハードトップを開け放ったドイツ製カブリオレは、東京湾を貫くアクアラインへと進んでいきました。











夜明けの東京湾


長い海底トンネルを抜け海面上に出ると、空は東雲の明るみを帯び始めておりました。海ほたるPAにZ4を停めて広大な東京湾を眺めていると、幾つもの車両のテールランプが海上を流れていきます。吹き抜けに面する店舗はまだ開業前であり、唯一営業しているコンビニでサンドイッチとお茶を買い、上階にある展望スペースで朝ご飯。いつもなら観光客で溢れるPAですが、早朝は人も疎らでとても快適なモーニングとなりました。〆て380円也。













冬枯れの鹿野山越え


横風が強いアクアラインを走った後は、館山自動車道で南下し、君津PAに付設されているETCゲートをくぐり一般道へ。県道164号線・163号線で鹿野山を目指します。1.5~2車線幅のテクニカルなコーナーが続く林間路であり、枯れ葉に足を取られないよう、2速・3速でトラクションをキープしながら疾走。テンションを維持しながら走っていると、ポーンという軽快な音とともに、ボードコンピュータには凍結注意のサインが表示されます。ちょうど朝日が差し込み始め、バックミラーに反射する陽の光に目を細めながら、朝っぱらから爽快感溢れるドライビングを謳歌しました。

途中寄り道がてら、九十九谷公園に立ち寄ってみると、鹿野山を峰とした広大な樹海が広がっております。空気はキリッと冷え込んでおり、ダウンを羽織り静黙な時が流れる房総半島の中心部で暫しクールダウン。すぐ傍の神野寺の敷地内にあるイチョウの木は琥珀色に染まっており、残り僅かな秋の風景を楽しむのでありました。











房総縦走


気分もリフレッシュした所で、県道93号線でマザー牧場の脇を通り抜け、富津市方面に繋がるダウンヒルへと向かうことに。雲の合間から降り注ぐ陽光が作り出す木陰を縫うように、クイックな形状のスラロームを駆け抜けます。
林間部を抜ければ、開放的な2車線幅の路線へと復帰。奥深い森を背景に、うっすら顔を出した太陽と空の組み合わせは田舎の原風景そのもの。東京からせいぜい60kmの場所なのに、こうした田園的な景色を眺めていると旅に出ている感を沸々と感じる事が出来ます。
国道465号線にぶつかった後は、房総が誇る?縦走コースに突入。県道182号線~県道34号線~県道88号線~名も無き道~再び県道88号線と、目の覚めるようなファストランが続きます。こんなに走り放題でいいのでしょうか。

道の駅三芳村鄙の里での小休止を挟み、房総半島の南端へと繋がる安房グリーンラインへと舵を切ります。DDCをスポーツモードにセットし、アクセルを踏み込み、タコメーターの針をレッドゾーンに叩き込みながら、緩やかなワインディングロードを駆け上がれば、もれなくドライビングプレジャーが炸裂。ここまでくれば外の空気も比較的温暖であり、シートヒーターレベルを1段階抑えても問題ありません。2.5L直列6気筒自然吸気エンジンが奏でる煌びやかなエンジンサウンドとエキゾーストノートのアンサンブルは、ドライビングダイナミクスを効果的に高めてくれ、ステアリングを握るおっさんは終始満面の笑みで駆け抜けるのでありました。











ウィンディ・ドライブ


最南端まで走り切った後は、国道410号線・県道257号線で南国雰囲気漂うシーニックドライブに興じます。南下するにつれて頭上は雲に覆われてきますが、雨雲ではないので安心してポダリング。道路脇の風にたなびくススキの穂が時間の流れをゆっくりに感じさせてくれます。
脇道に入ってみると、岩肌が連なる遠浅の太平洋が広がっており、そこへ続く道は絶巧の曲率を描いていました。やや強い風が身に沁みますが、房総の海は何処となく温かみを感じます。そんな事を考えながら眺めていたら小腹が空いてきたので、道の駅でお土産用に仕入れたはずの饅頭を1つ頂戴し、ゆるりとした小休止を楽しみました。







和気香風のシーサイドライン


ここからは、房総半島のシルエットをなぞる国道127号線内房なぎさラインで北上します。内房線とクロスラインを描きながらのんびりと進み、アクアラインへ乗り込む前にソテツが並ぶ袖ヶ浦海浜公園で記念撮影。先ほどまで頭上に屯していた灰色の雲は何処かへと追いやられ、眩いほどの太陽光が燦々と降り注いでいました。
ここからは高速1本の帰宅の路へ。冬晴れの空の下、シートヒーター&ACで頭寒足熱を満喫しながら、渋滞ゼロのハイウェイを流していくのでありました。
Posted at 2016/12/08 22:05:10 | コメント(4) | トラックバック(0) | BMW Z4 | 日記

プロフィール

「チーズ工房でアツアツピザを頂きました。弟子屈ではヒョウが降ったそうです。」
何シテル?   05/03 20:17
ペリです。よろしくお願いします。
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