カタログ紹介、今回は昭和に生まれ今なお存在するクルマ、ホンダ・アコードから
記念すべき初代モデル。昭和52年9月発行の前期型小変更時版です。
シビックの上位モデルとして前年の昭和51年にデビュー。
そのシビックやライフにも通ずるスタイリングは目新しさに乏しいと見がちですが、
同じメーカー内でもモデル各々の個性を主張していた他メーカーとは一線を画す、
ホンダとしてのデザインスタディの確立とも読み取れますね。
シビックからステップアップしたいユーザー層にも抵抗なく受け入れられる
スタイリング。セダンが鉄板のこのクラスに、敢えてハッチバックから入った
ところも、独創性のホンダならではですね~。
2段構えのダッシュ周りも特徴的。スッキリしてますね。
ガチガチのクーペでもハッチバックでもない、アコード独特のフォルム。
グラスエリアが大きいのも開放感あっていいですね。
ハッチバックならではの多用途性。リヤシートを倒すと広大なラゲッジルームに。
大きく開くリヤゲートは荷物の出し入れもしやすいですね。
FFなのは無論、更にワイドトレッドとロングホイールベースにより
広い室内スペースを確保。2段型のダッシュボードは良好な視界だけでなく
物置スペースが大きいのも利点。現代じゃ安全性の観点から不可能ですね・・・
あまりコストを掛けずに、という観点からメカニズムはシビックの流用が多く、
エンジンはシビック1500のストロークを伸ばし1600とした、直4・SOHCのEF型を
FF横置きに搭載。この時の小変更で80から82psにちょっとだけパワーアップ。
サスはシビックと同様の前後ストラット。車速感応型パワステ、無段変速
(事実上は2速ですが)スターレンジを持つAT・ホンダマチック等、先進的な
メカニズムも併せ持ってました。
ラインナップ。当時の価格帯は92.1~125万円。
グレード構成は上からEX-L、EX、LX、GL、SL、
ミッションはGL以下に4速MT、LX以上に5速MTとAT(ホンダマチック)。
最上位のEX-Lはこの時追加されたグレードで、パワーウインドー、
電動リモコンミラー、全面ジャージ織シート、カーテシーライト、
エクステリアではオーバーライダー、トリム(ホイール)リングを装備。
EX(上段)。パワステ、カセットステレオ、パワーアンテナ、デジタル時計、
前面トリコット地シート、ウォークインシートを装備
LX(下段)。FMチューナー、間欠ワイパー、リヤシェルフ、エクステリアで
センターピラーモール、マフラーカッターを装備、唯一ドアサッシュが
ブラックアウトされてます。
GL(上段)。時計、リヤ熱線、リヤワイパー、部分トリコット地シート、
リヤゲートオープナー、エクステリアではタルボ型ミラー、バンパーラバー、
ラジアルタイヤ、アルミシルバー色ホイールを装備。
SL(下段)。シートがビニールレザーに、ミラーが角型メッキ、ホイールが
クラウドシルバー色となりますが、タコメーター、AMラジオは全車標準で装備。
装備一覧。装備差の詳細はこちらで。
諸元表。
性能曲線と外観図。
カタログ自体に価格の記載があるのは当時では珍しい?
ボディカラーは全9色と豊富。
OPまでも掲載。しかも価格まで!
3ドアハッチバックでデビューしたアコードですが、これ1本ではライバルと
太刀打ちできないのは重々承知の上で、この直後に満を持してセダンを追加します。
次回に続く・・・
当時のCM。
ブログ一覧 |
カタログ・ホンダ | クルマ
Posted at
2021/05/05 20:36:51