
カタログ紹介、今回は長年カローラの兄弟車として存在したスプリンター。
その6代目に当たる90系のセダン、昭和62年5月発行のモデルチェンジ時版です。
同時にモデルチェンジしたカローラと共に上級感がアップ。その中でも
スプリンターはやや若年層をターゲットにした為、カローラよりスタイリッシュな
仕上がりになっています。キャッチコピーは「ハードトップ・フィーリング」
・・・あくまでフィーリング、実際には普通にドアサッシュの付いたセダンです。
先代のハイデッキスタイルからオーソドックスなノッチバックに変更。
元来、カローラよりもやや上級仕立てなのがスプリンターでしたが
同じオート店のミニチェイサーと言える位な上級感を出してますね。
ピラーがブラックアウトされて洗練されたスタイリング。
やや逆スラント気味のフロントグリルが前期型の特徴。
スプリンターのアイデンティティでもある6ライトウインドーは
上品さを併せ持ちますね。
トランクエンドはリップ状にデザインされているのもスタイリッシュなので
こんなローグレードでもそれなりにカッコよく見えますね~
広いグラスエリアで開放感を作り出すキャビン。ここがキャッチコピーの
「ハードトップフィーリング」たる所以ですね。モールとウインドーガラスの
段差を3㎜まで落としたフラッシュサーフェス化で空力と静粛性が向上。
インテリアも上質ですね。マルーンのインテリアカラーは当時ならでは。
快適な室内を保つ空調にはプッシュ式パネルを採用。ただしエアコンはOP。
GTにはスポーツシートや分割可倒リヤシート等も装備されます。
ダッシュ周りのデザインはカローラと共通。曲面多用の豊かな造形は
大衆車臭さを感じさせません。
チルトステア、電磁ドアロック、電動格納ミラー、時間調整式間欠ワイパー、
パワーウインドー等の快適装備に加え、デジパネやオートドライブもOPで用意。
主力の1500には新開発ハイメカツインカムの5A-F型(直4・DOHC、85ps)、
GT用の1600スポーツツインカム・4A-GE型(直4・DOHC・EFI、120ps)、
廉価版1300の2E型(直4・OHC、73ps)、そしてディーゼル1800の1C-Ⅱ
(直4・OHC、64ps)の全4機種のエンジンを搭載。このクラスにもついに
DOHC化の波が押し寄せて来ましたが、まだキャブだったんですね。
サスは前後ストラット。OPで電子制御サスのTEMSも用意。
ミッションには電子制御4速AT(ECT-S)をGTに設定。
ブレーキは全車前ディスク、GTは4輪ディスク。
タイヤの種類がすごいですね・・・アルミホイールはOP。
ではラインナップ。当時の価格帯は89.8~164.6万円。
最上級のSEサルーン(上段)。エンジン・1500、ミッション・5速MT/4速AT。
時間調整式ワイパー、電格ミラー、プッシュ式パネル、パワーウインドー、
電磁ドアロックを装備。パワーウインドーや電磁ロックはこの年代でも
最上級でないと標準で付かなかったんですね~、意外。
SE(下段)。1500・1800D、5速MT/4速AT。
フルホイールキャップ、ブロンズガラス、電動カラードミラー、タコメーター、
チルトステア、AM/FMラジオ等を装備。OPでアルミホイールと写真の2トーン
カラーを設定。しかしこのカラー、見た事無い・・・。
唯一のスポーティグレードかつ最高額のGT(上段)。1600、5速MT/電制4速AT。
前後スタビ、14インチタイヤ、パフォーマンスロッド、フロントスポイラー、
デュアルエキパイ、スポーツシート、分割可倒リヤシート等を装備。またOPで
TEMS、デジパネ、オートドライブ、そしてSEサルーンのみ標準装備の
パワーウインドーと電磁ドアロック等も設定。その他装備はほぼSEに準じます。
MX(下段)。1300・1500・1800D、4速MT・3速AT(1800Dは5速MT・4速AT)。
ハーフホイールキャップ、メッキ付サイドモール、マッドガード、
カラードバンパー、ハロゲンランプ、間欠ワイパー等を装備。
リセ(上段)。1300・1500、4速MT・3速AT。
当時で言う女性仕様で、シートリフター、運転席バニティミラーを専用装備。
またパワステ、MXに付かない電動ミラー、チルトステアも装備。
LX(下段)。1300・1500・1800D、4速MT・3速AT(1800Dは5速MT・4速AT)。
ドアミラー、フルファブリック地シート、トランク&フューエルオープナー等
装備、OPでパワステを設定。事実上のエントリーグレードですね。
以下は営業車色の強いグレード、DX(上段)。1300・1500・1800D、4速MT
(1800Dは5速)で、ATの設定がありません。
サイドモール、リヤ熱線、時計、助手席サンバイザー、AMラジオ、
シガーライター等を装備。パワステはOPですら付きません。
そして最廉価グレードのカスタムDX(下段)。1300、4速MTのみ。
特筆すべき装備はありませんが、DXに装備のリヤ熱線、時計、AMラジオは
辛うじてOPで装着できます。またミラーはフェンダーが標準ですが、OPで
ドアミラーも選択できます。(逆にドアミラー車にはフェンダーミラーも選択可)
装備一覧。タイヤはGTが185/60R14、1300・1500車は155SR13、
1800Dは165SR13を履きます。またSE系に175/70R13をOP設定。
シート地はLX以上にフルファブリック(SE系は高級タイプ)、DXが
セミファブリック、カスタムDXはプリントレザー。
CD・カセット、エアコン(オート・マニュアル)はディーラーOP。
スペックとカラー一覧。
全長4215㎜・全幅1655㎜・全高1360~1365㎜・HB2430㎜、車重880~1060kg。
ボディカラーはOPの2トーン含め全8色。マルーンのインテリアはSE系とMXの
ホワイトで選択できます。
このスプリンターは昔親父が新車で買ったクルマで、短い間でしたが
乗ってました。フルカラーホワイト&マルーンインテリアの特別仕様車。
上質感があって良かったんですが、親父は気に入ってなかったのか
長く乗らずに代えてしまいました。
BGMに。昭和62年当時のヒット曲。
Get Wild/TMネットワーク
Get Wild退勤、してみよっかな~?