書きたくて書けてなかった&度々問い合わせがあるので書いておきます。
あくまで自分の考えってことで。
あ、あくまでカプチ限定で。
「エンジンOHは値段高いから、リビルトエンジンにしようと思うんだけど・・・どうなん?」
と、度々聞かれます。
大抵の場合「リビルトはやめときましょう。」と答えますが、
何故やめときましょうと答えることになったのか・・・
まず最初に書いておきますと、
自分、ノーマルエンジンにブースト1.5kとか普通に掛けてきましたが、エンジンブローさせたことが一度もありません。
自分自身の意思でエンジンOHやリビルトエンジンを使ったことがないのです。
後々必要になるかもと思っていろいろ調べ始めたわけですが、
最初の頃は
「エンジンOHは高いからリビルトエンジンでイイじゃん。」
と考えてたこともあったりします・・・(汗)
しかし、友人、知人、正規ディーラー他イロイロから情報集めていくと、
いろいろと納得いかない点とか見えてきまして・・・
今回書くのはいろいろな情報から現時点でどういう考えに至っているのか・・・ということになります。
あと調べたのは数年前まで、現時点での考えに至るまでの情報によるものです。
ので、どこまで信用するかは読んだ方にお任せします。
まずエンジンを普通にOHする場合・・・
エンジン脱着込みで40~45万くらいの見積もりになることが多いのではないでしょうか?
正常なら替えなくて済むパーツが壊れてなかった場合ね。
もしかしたら交換部品をギリギリまで削ってもうちょい安い金額になることもあるかもしれません。
あと、関西圏では+20万くらいの見積もりを出してくるショップが何店舗かあるようですが、
多分それはボッタクリ・・・
で、リビルトエンジンにもいろいろ種類があるわけですが、
金額的にいいかげんに2分して・・・
どっちにあてはまりそうかの判断はお任せで・・・
まずは~20万くらいまでのリビルトエンジン。
自分の中では「程度不明の中古エンジン」くらいの認識になってます。
この金額帯のリビルトエンジンを作ってる店を調べてみると、
「測定して規定値内の部品は再利用」
となってることが多いです。
まぁエンジンOH時に普通に替えるパーツを全部新品にした場合、
部品代だけでこのリビルトエンジンと変わらないくらいの額がかかりますから、
再利用するのは当然。
極力再利用しないと赤字になってしまいますから、規定値ギリギリでも使ってる・・・と考えてイイのではないかと・・・
規定値ギリギリのパーツが組まれた可能性のあるリビルトエンジンってことですね。
その後の管理が悪ければ、載せてすぐに規定値超えて要OHエンジンになることもあるかも。
またもしこの金額帯で「どこどこのパーツは全て新品交換」とか書かれてたら、金額的にありえなくなる可能性が高く・・・もし疑問を感じたら正規ディーラーで金額を調べてみると解りやすいかも。
あと、たしかこの金額帯だったと思うのですが、
「測定して規定値内の部品は再利用、規定値外の部品は同等材質で盛って再生」
なんてのを見かけました。
ちょいとビックリしてその店に電話で問い合わせたのですが、
そこでは新品パーツは使わずに全て再生だと・・・なんかすげー
補修部品が出なくなったら救世主になるのかな?
この金額帯のリビルトエンジンを実際に使ったという話を聞くと、
普通に買い物に使ってるだけの車に載せたら2~3年は普通に使えてる(それ以降は聞けてない)
なんて話があったりします。
が、サーキットに持ち込んだら早々にブローした・・・なんて話は数件聞いてます。
そして試しにエンジンばらしたらデタラメトルクで締め付けられてたとか・・・
作業工数(時間)も削ってるだろうし、まぁ仕方がないのでしょう・・・
あと、リビルトエンジンに載せ換えた・・・はずが、なんか中古エンジンっぽい・・・
ってのをこれまた何件か耳にしたことがあります。
外観はキレイだけどフィラーキャップ内がやけに汚い・・・
中には外観も汚いとか・・・
これは載せ替え作業を行った店がリビルトエンジンではなく中古エンジンを使ったという可能性、
またリビルト作ってる側が実働中古エンジンをそのままリビルトエンジンとして使ってる可能性・・・
どっちも考えられると思います。
まぁ客が安くあげたいと強く要望すればそういうことも起こりえるかも・・・
この金額帯、正直エンジン開けたにしては安すぎます。
エンジン組立作業工賃だけで普通なら半分食われます。
そして規定値内かどうかの測定もかなり面倒なはず。
いろんなものの再利用、工数削減のための雑な組立&規定値確認作業、
もしかしたらエンジン開けてない可能性も・・・
いろいろな可能性が考えられるわけですが、
どう考えても安すぎで、リフレッシュ仕切れるわけがない・・・
というのがこの金額帯。
「程度不明の中古エンジン」という認識になってるわけです。
~30万くらいのリビルトエンジン。
自分の中では「そこそこ程度の中古エンジン」くらいの認識になってます。
中には~20万と変わらないものが出てくる可能性も否定できませんが・・・
この金額帯だと新品パーツを結構使えるはずなので、
普通にリフレッシュエンジンが作れそうに感じるかもしれません。
しかし、先に上げたエンジンOHの費用からエンジン脱着費用を引いてもこの金額にはならない・・・
OH費用の見積もり取ったことのある人ならわかると思いますが、
先に上げた辺りのOH金額だと、その内訳は結構納得いく額だったはず。
どこかが削られてるんですよね。
補修部品大量入荷でやすく上げてる・・・これで済むレベルならいいのですが、
純正ではない部品を使って安く上げてる・・・ちょっと心配・・・
組立工数削減のため雑なトルク管理で組まれている・・・普通にありそう・・・
実はいろいろ再利用・・・あんま考えたくないとこですが・・・
とりあえずリビルトエンジン製作費の内訳見せて欲しいです。
また、本来交換しない部品のダメージも気になるところです。
結局はベースとなるエンジン(部品)が、過去にどのような使われ方をしてきたか、
どのようなダメージを負っていたのか・・・
さっぱり解りません。
猛烈酷使されたエンジンだったりしたら、ココとココは新品に換えたい・・・
しかし下取りなり中古で仕入れたエンジンの素性が把握できるわけもない・・・
ゆえに普通に再利用されるはず。
またシリンダー内のキズ・・・
オーバーサイズピストンを普通に入手できない現状ではホーニングで誤魔化すってとこでしょうが、
そのせいで通常よりクリアランスが広めになっている・・・
エンジンOHなら事前に客に連絡入って客の納得の上で行われるでしょうが、
リビルトエンジンでは事前確認は不可能です。
あとF6Aで結構見かけるヘッドのクラック・・・ヘッド新品って数年前で15万とかした気が・・・
クラックの入ったヘッド、再利用とかしてない・・・よね?
リビルトエンジンって、安く上げたいって人が使うので、
エンジン買って積む前にばらすなんてことはまずない・・・
ので、そのままエンジン載せてしまうことがほとんど・・・
そしてエンジン動かしてしまえば、どの段階でトラブル出たかの判断は難しい・・・
と考えると多少問題あるパーツでも金額に合わなければ使われる可能性も・・・
あと特に気をつけないといけないのがK6A。
ブロック自体が歪みやすいので、どの程度まで再利用されるのか・・・
さらにF6Aでは普通に再利用されるのにK6Aでは要交換って部品があります。
1つは普通にK6Aの弱点部品で、ディーラーでエンジン修理するなら普通に変えられそうなレベル。
でもそれを替えてないリビルトエンジンが多々あるようです。
「コノ部品は新品に換えてます」の「コノ」のリストに載ってない・・・
多分弱点であることを知らないのでしょう・・・無知って怖い・・・
もし再利用されてるようなら、いつ壊れてもおかしくないエンジンと言えます。
もう1つは酷使されてると問題が出る部品・・・でもパット見では判断が付かない・・・
ちゃんと測定すれば問題出てるか解ると思いますが、
F6Aでは普通に再利用されてるとこなので、ちゃんと測定してるのか・・・
まぁ測定してOKとか関係なく、自分なら新品にしますけど・・・
この辺りをちゃんと解ってるとこなら、K6AとF6Aの価格差が結構大きいはず。
元々K6Aの方がちょっと補修部品高かった気がするので、
ちょっとしか金額差がないようだと・・・多分替えてくれてないってことに・・・
結局自分から見たらそこそこの中古エンジン級という判断に・・・
と、こんな感じで、
結局のところエンジンOH同様、
リビルトエンジン製作してるとこがどの程度信用出来るのか、
どの程度の知識を持っているのか、
その辺りが重要になってくるものと思います。
信用できるお店があるのなら、ちょっとくらい高くてもそこにエンジンOHしてもらうのが一番。
知識が不足してたとしても、OHなら客側で補うことも出来ますし。
エンジンOHを任せられる店がどうしても見つけられない、
あまり愛着の無い足車で極力安く直さないと生活が困る・・・
リビルトエンジンはそういう人向けではないかと自分は考えます。
自分の場合はさらに、
今まで使ってきたエンジンがどういう状況なのか確認したい、
オイルや温度等、今までのエンジン管理に問題がなかったか確認したい、
そして愛車に元々載っていたエンジン=愛エンジン・・・
そんな考えもあって余計にリビルトエンジンを薦めなかったりします。
参考程度で。
13/9/27追記
その後集まった情報より・・・
https://minkara.carview.co.jp/userid/196660/blog/31237508/
参考程度に~