「缶スプレー全塗装って、いくらで出来るの？」

缶スプレーで全塗装したって話などをすると、
「いくらかかったの？」
と、まず聞かれます。
古い車だと塗装もくたびれてくるので興味がある方も多いのかも。
ということで、まとめ的に書いておくことにします。






まずは、今回の塗装作業がこんな感じ。

【カプチーノ】南極1号、再復活計画・・・30

このフォトギャラ辺りからスタートして、「・・・59」辺りまでで完結かな？

今回は赤ということで、結構塗るのが大変。
赤の塗料を吹いたとき、赤くはなるものの赤の塗装被膜が薄いと色が不安定でムラになるんですよね。色が安定するまで重ね塗りする必要があり、その分本数が必要になります。
それを知っておいてもらったうえで・・・



今回の缶スプレー代金の総額は、ほぼ　85,000円　くらいでした。

マスキングやペーパー類は元々持っていたもので足りてしまったので、追加費用は無し。
何もない状態いから買ったとしても、無駄に多く買わなければ、5,000円もあれば余裕で足ります。


今回は、エアロ修理や、前の塗装の塗り分け部分を削ったのもあって、
その傷を考慮して、赤塗装部分をホルツの白プラサフで白くしました。
塗装面が綺麗なら白プラサフではなく単純に白で塗った方が色が乗りやすく本数も少なくて済みます。

また、今回の赤と黒の大半は、アサヒペンのウレタン塗料を使ってます。
ホルツの量販品と比べれば結構お値段高めです。

と、ちょっと高めになる要素があったうえでのこの金額です。




その前の水色+黒のアストンマーチン風カラーの時・・・

【南極】復活作業中・・・２５

このフォトギャラ辺りからスタートして、「・・・35」辺りまでで完結かな？



その時の缶スプレー代金の総額は、たしか　50,000円程度　だったと記憶してます。

この時は、その前がプラサフカラーだったのもあって、下地塗装はほぼ不要。
ただ水色は下の色を隠蔽しやすいので、下地塗装は元々不要。
そして、水色はホルツの特注カラーなのでお値段は結構高め。
でもこんなもんです。

市販のソリッドカラーならもっと安く上げることも夢ではありませんね。



そして・・・
最初にウニを作った時、赤を黄色に塗り替えたわけですが・・・



その時の缶スプレー代金の総額は、たしか　130,000円程度　だったと記憶してます。

ホルツの黄色はホント色が安定しなくて、とんでもなく重ね塗りしたのを記憶してます。静岡西部の店を全部回って買い占めても足りず、ホルツに注文してその時のホルツの在庫を買い占めても足りず・・・と、かなり苦労したのを記憶してます。
黄色ならアサヒペンのウレタンの黄色（うにのC7R化で使ったもの）の方が、隠蔽してくれるみたいで安く上がるかも。





まとめると・・・

元々の車の色と、塗る色、缶スプレーの種類によって、金額に大きく差が出ます。
カプチーノサイズで自分の経験の範囲からとなりますが、

多分黒のソリッドなどであれば、30,000円くらいから可能。
しかし、元の状態や塗る色次第では、130,000円を超えることもありえる。

そんな感じでしょうか？
そして、きれいに仕上げようとすればするほど、手直し用の塗料が必要になったりで、さらに費用が掛かる可能性を秘めています。



自分の聞いてる範囲ですが、プロにカプチーノ全塗装をお願いした場合・・・

最安値が　180,000円、
最高値は　300,000円超。

実際に全塗装を経験してる自分からしたら、
塗装の手間、かかる時間、塗る場所、そして板金屋さんの儲けを考えたら、
大抵の場合は納得価格です。
ただ、いわゆる「ショップ」と呼ばれる店を通して依頼したら中間マージンをかなり取られてたなんて感じの仕上がりのものも少なくないので、そこは注意を。



純粋に自家塗装を楽しみたい、
仕上がりなんて気にしないのでどうしても安く上げないといけない、
こんな場合に限って、缶スプレー塗装もイイかもしれません。