ファイナルギア5.1化
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BRZ乗り時代には手を出さなかったファイナルギア交換をやってみたいと思い、友人に助けて頂きながらやってみました。
ちなみに作業は一般人が気軽にやって大丈夫な難易度では全く無かったので、DIYは全くおすすめ出来ない作業である事をあらかじめご了承ください。
この記事はネットにあんまり載ってなかった部分を忘れない為のある意味備忘録です。
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予備に持ってたデフ(たぶん前期GTグレードのやつ)をまずはバラシます。
まずはカバーを外した状態にしてLSDを取り出します。
LSDは赤丸部のボルトを取りストッパーを外して、青線部に入ってるスペーサーを傷が入りにくい物でドラシャの入ってる方から叩いてだしてあげれば外せる状態になります。
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LSDを抜いた状態です。
奥にいるのがプロペラシャフトからの動力が来るピニオンギアです。
5.1ファイナルギアだとそこも交換になるので、ピニオンギアを支えるベアリング×2個とオイルシールを買っておけば安心です。
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ピニオンギアはプロペラシャフト側のフランジのロックナットを取ってからフランジを外し、ピニオンギアをリア側に叩いてあげれば外せます。
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5.1ギアキットのピニオンギアに純正4.1についてたスペーサーを移植します。
スペーサーは青線で囲った部分にあるやつです。
スペーサーを外すにはベアリングを外さなければいけませんが、プレス機が無いとほぼ不可能なのでGRGarageに打ち抜きをお願いしました。
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スペーサーを移植し新品のベアリングを打ち込みます。
打ち込みは人力では厳しかったのでここもGRGarageにてお願いしました。
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ベアリングの受け(アウター)をギアを入れる前に打ち込み。
ここはアウターの径にあったパイプ等があれば打ち込みできます。
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ピニオンギアをケース内側から差し込みケース外側から入れるベアリングとアウターを打ち込みします。
内側からギアの位置出し用カラーがありますが、ケース内側から差し込む時に入れます。
ギアを差し込んだらプロペラシャフト側から赤丸のフランジとその中に入れるベアリングと抑えのプレートを入れて打ち込みます。
その後にロックナットをかけますが、ここの打ち込みは作業者が2人居ればなんとか打ち込めました。
ちなみに自分の場合は作業環境の都合もあり純正カラーを再使用しましたが、製品には新品が同梱されているのでそちらを使った方が安心です。
純正LSDの作業手順にもありますが、この段階ではオイルシール等は付けずに本締めに近い仮締めにしてベアリング等を馴染ませるように数回に分けて締めていきます。
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ピニオンギアを仮締めしたらLSD本体のリングギアを組み換えです。
リングギアの取り外しは赤丸部のボルトを取り外すせばはずせます。
逆に取り付けは基本的に逆の手順を踏んでいく形ですが、ボルトはスペーサーを入れる都合で付属のボルトを使わないとだめです。
あと作業していての体感ですが、取説通りのトルクで締めるとボルトロック用の板バネがネジ切れる可能性があったので純正の手順書のトルクを参考にしました。
ネジロックの使用指示があるのでそこは要注意です。
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LSDにリングギアを取り付けたらケースに収めます。
LSDを入れる時はサイドのスペーサーのバリ等を綺麗にしてから先に入れて、後からLSDを入れる方が楽でした。
LSDを収めたらストッパーをトルク締めで固定して、リングギアの当たりをまずは確認。
光明丹を塗りギアを回してギアの腹中央付近に当たれば大体オーケーだそうです(友人談)
当たり確認後にバックラッシュをチェックし考査範囲に入ってればLSDの締め付けは終了。
カバーに液体ガスケットを塗ってリア側を閉じてしまい、プロペラシャフト側のロックナットを外しオイルシールを取り付けてからロックナットを本締め。
他のオイルシール等も付ければ組み換えは終了です。
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以上でネットにはあんまり載ってない部分を中心にしたファイナルギア交換の整備になります。
今回はLSDの構造と組み換えの勉強を兼ねてやってみましたが、事前にデフをバラしてもらっても1日掛かってやっと完了という内容だったので工賃5~7万円とか言われても納得出来る内容だと痛感しました。
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