
簡易お城の入力部出来たので、実際に波形を入れてちゃんと計測出来ているか試してみる。
そうなると波形ジェネレータが必要になるので、当時『バックアップ活用テクニック』読者だった人にはファミコンの純正パットに連射機能を追加出来る便利ICとして未だ記憶に新しいと思われるタイマーIC555(安価)を使って、包茎波……もとい方形波を発生させてみる。
尚この息の長いIC555、キーボードのスペースキーに16連射付けてみたい……なんて人の願望を取り付ける事によって叶えてくれたりもするので、知らない人はその存在を頭の片隅にでも記憶しておくと何かの時に便利かも?
さて前回はブレッドボード上で仮組み状態だった例のプローブ、また例によって例の如く鉢底ネット上に飽きもせず組み付けてみました。
貧乏臭いというか、基板上に配置するのに比べたら汚いし、明らかに半田付けの手間も倍掛かるので、賢明な皆さんは真似はしないほうが無難です。
で、そのプローブに、555で発生させた波形を入力してみる。
尚、555の詳細はWebにデーターシート転がってるのでそちらを参考にして貰うとして、それでも一応めちゃ簡単に555のことを説明すれば、このIC、抵抗とコンデンサを並べて指定のピンに繋げて電圧掛けてやれば、余分な回路を追加しない限り一定周波数の方形波をかなり大雑把に発生させてくれる物であるとでも書いておく。
更に云えば、発生する波形の周波数は、抵抗とコンデンサの組み合わせで決まる。(計算式もある)
なので、今回は計算上1500Hzくらいの周波数になるように抵抗とコンデンサを組合わせてみた。
そして発生させた方形波を、お城ソフトで観測する。
すると、ちゃんと綺麗……いや余り綺麗ではないけど……それなりに規則正しい方形波が観測出来ています。
それを見て、正直感動しました。使えます。このお城、波形や周波数の解析の用途になら充分に使えます。こんな簡易なお城でも、在ると無いとでは雲泥の差。
素晴らしい。今のPCの性能と、フリーソフト提供してくれた人に多大に感謝です。
でも、このお城で波形観測すると、555で発生させた波形の周波数、計算上では1500Hzの筈なのだけど、実測では1125Hzしかありません。まあ555を使った波形ジェネレーターは元々雑な仕事しかしないと知ってはいましたが、ここまで誤差があるとはちょっと驚きました。555、予想以上に雑な奴です。
因みに、555で発生させた方形波で、LEDを普通に最低電圧を入力して点灯させるよりも、限界を超えて更に暗く点灯させることが来ます。
というのもこの方形波は、取り込んだ測定画像では判らないと思いますが、実は0Vと2.8Vの電圧を交互に1秒間1125回繰り返している訳で、つまりLEDを高速で1秒間に1125回連続で点灯消灯させている訳(人間の眼にはずっと点灯しているようにしか見えません)であり、それは要するに標準の最低入力電圧で点灯させた場合の半分のW数で点灯させているのと同じことになります。
なので、これを使えば、1LEDでイルミ点灯時は暗く、ブレーキを踏んだ時だけ明るく点灯するテールランプを作成することも可能だと思うのですが……この辺は又おいおい実験予定です。
Posted at 2014/05/23 11:16:17 | |
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