コンデンサの電圧平滑化を視覚的に実験してみる

　昨日から延々、禄でもない実験してて眠いです。
　頭が寝ぼけてて、代わりに実験してくれてる小人さんのうっかりで、テスターのプローブの先端のキャップは何処か行ってなくなるし、電源ショートさせて1つ死亡させてしまうわ。碌な事ありません。

　本題です。この間作った猿人パルスっぽいの発生機で電圧が0～3Vの間をうろうろする方形波を作っておいて、それにコンデンサ繋いでどのくらい平滑化(ノイズ除去効果がどのくらいあるか）するのかを実験してみました。
　

これが元々の波形(下の奴の青い波)です。
　周波数は300Hzとちょいくらいなので、上のスペクトルアナライザの300Hz辺りの処が元気良いです。

100μFの電解コンデンサを繋いでみました。
　角々だった方形の角が取れて三角波に変わりました。明らかに電圧の波の幅が狭くなっています。
　上のスペクトルアナライザを見ると、何もなし状態の時は尖り捲くっていた波形(ノイズ)が、かなり大人しくなりました。

次は330μFの電解コンデンサに交換。
　三角波が更に大人しくなりました。
　上のスペクトルアナライザの波形も更に大人しく。

今度は一気に倍率ドン、更に倍で一気に10倍の3300μFの電解コンデンサにチェンジ。
　波形はもう、殆ど直線にと変化。リップル率で云えば間違いなく５%以下でしょう。
　スペクトルアナライザの波形も落着き、直流と呼ぶに相応しい見事なキング・オブ・直流に整流されました。

　いやあ、或る一定以上の容量を持ったコンデンサの平滑化能力って、結構半端ないですね。
　尤も、大きな容量のコンデンサは、波形変化への対応が小さい容量に比べて遅い筈なので、デカければデカいほど良いという訳でもありませんが。

　これでECUの点火信号取り出しのノイズ対策に、またちょっと指針が出来ました。