| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
1時間以内 |
1
インタークーラー付ターボディーゼルエンジン TD27Ti を搭載する当家のE24ですが、走行距離が24万キロを超えてもなお現役で走り続けておりますが……。
ここのところ、荷物を積んだりエアコンを使っているわけでもないのにやたらと加速が鈍くもたつき、高速道などでもパワー不足感があり、ついアクセルを余分に踏んでしまう。
月いちで帰省のため往復する 大分⇔長崎 燃費も10㎞/ℓを下回ることが多くなり、以前より1~2キロほどの燃費悪化である。
走行キロや経年劣化の影響もあると思うが、何か改善できる要素はないか原因を切り分けてみることに。
①ATのクリープ現象で引きずり感は無いので駆動系やブレーキ関係の問題による走行抵抗増加が原因ではなさそう。
②ターボの過給圧計を見る限り、以前からMAXで0.7~0.8㎏程度で、過給圧の低下はみられない。
③アクセルを踏み込むとパワーが以前より出ないが、黒煙は以前より増加しているように見える。したがって燃料噴射ポンプの噴射量は調子が良かった頃と変わらないが、何らかの原因で不完全燃焼していると思われる。
④EGR(排気ガス再循環)の点検をしたところ、バルブ閉塞などの問題は見つからなかった。また、エアクリーナーは交換して間もない。試しにEGR制御を切った状態(コネクターを外す)で走行してみても状態の変化はほとんどなし。
⑤水冷式インタークーラーの警告灯や水量低下など異常が見られないが、冷却機能に阻害要因があるかも。
ということで運転席ダッシュパネル下のチェックコネクターを引っ張り出し、インタークーラーの動作チェックをしてみることにしました。
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E24に搭載される水冷式インタークーラーは、エンジン冷却系から独立していて、循環ポンプ、ラジエーターファンが電動式で水温計やエンジン回転、アクセル開度信号をエンジンコントロールユニットで集約しON-OFF制御を行っています。
インタークーラーが稼働するのは走行中にエンジン回転やアクセル開度が一定以上またはインタークーラー水温が90℃を超えたときのみなので、通常ではまずインタークーラーが作動しているのを目にすることがありません。
点検方法としては、チェックコネクターの端から1番目と2番目を導通させるとインタークーラー水温が110℃以上とコントロールユニットに認識させられるので、インタークーラーの冷却水循環ポンプと冷却ファンを強制作動させられます。
点検作業を容易にする目的で写真のようにスイッチを新設しました。
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エンジン稼働中にスイッチを入れるとインタークーラー警告灯が点滅し、この間電動ポンプとファンはONとなります。
アイドリング中でも車体右下から電動ファンの音がします。
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エンジンに負荷をかけるため、長崎の稲佐山中腹までドライブし、停車直後に温度チェックのためインタークーラーのラジエーターに触れてみましたが、全く熱くないことに気づく。冷却ファンは回るものの、冷たい風しか出てこない。
熱交換器につながる配管に触れてもINとOUTの温度差がない。
ということは、冷却水が循環していないという確証となる。
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整備要領書にはインタークーラーの電動式ウォーターポンプやファンが断線した時は警告灯が点滅すると記載してあるが、念のためポンプにつながる電源コネクターを外し電圧測定する。(12V来ており異常なし)
ポンプ固着も考えられるので再度コネクターを接続し、本体をハンマーでコンコン叩いてみると……。
かすかにポンプが回る音がし始め、ラジエーターからは熱い空気が出始めました。
おそらくポンプ内部のブラシが寿命なのだと。
根本修理にはポンプ交換しかないのでしょうが、応急的にモーター側のブリーザーから接点復活剤をスプレーし、しばらく様子見ということに。
直後から、エンジンの調子はすこぶる良くなり、トルク感がアップ。黒煙もほとんど視認できなくなりました。
燃費も元の状態に戻ってくれることでしょう。
ちなみにウォーターポンプが部品として手に入るか確認したところ、部品番号21580-38N10 アマゾンやモノタロウで税込31,644円だそうです。
部品価格が高騰していますが製廃の危機もあるので考えどころです。
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水冷インタークーラーの点検要領①
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インタークーラー点検要領②
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インタークーラー点検要領③
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インタークーラー点検要領④
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チェックコネクターの配線図です。
267Aと269Aはエンジンコントロールユニットからの配線で、導通させることでインタークーラーの作動を点検できるようです。
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チェックコネクターは運転席ハンドル右下にぶら下がっています。
年式によりコネクター形状が異なるかもしれません。
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エンジンコントロールユニットからの配線色は写真のとおりです。
この配線を導通させることで、インタークーラー水温センサーを0Ωにできますので、インタークーラーの電動水ポンプとファンを強制的にONにさせられます。
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チェックコネクターの267A赤/緑は、エンジンコントロールユニット(セカンドシート奥の壁の中)にある17番に、269A緑/黄は30番に接続されています。
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エンジンコントロールユニットの配線図です。
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