発表当時から、World Car Design of the Yearを初め、様々な賞を受賞したスタイルに惚れていましたが、なかなか日本に導入されず諦めていました。
たまたまメガーヌRS全損(2016/8)から家族号を探していた2016年10月に200台限定輸入という情報があり、これも出会いと思って申し込んだら当たってしまいました。
それも日本に15台しか輸入されない黒。
(この黒が意外とオトコマエなのですが)
これも神様の思し召しと思い、試乗も出来ず、実物も見れない状況でしたが、すかさず購入(2016/11)。
今度こそ、(メガーヌと違って)癒し系フランス車のはず(笑)。
私の心の中のフランス車は”個性的で味のある実用車”なので、カクタスの個性的デザインと癖のあるシーケンシャルミッション、実用的なパッケージングはまさに万人ウケしないフランス車のイメージそのもの。
走ってみると、たった1200の3気筒NAエンジンがスゴイ。トルクもしっかりで、120キロくらいまではしっかり加速する。
なんといっても軽量ライトウェイトで、ハンドリングが素晴らしい!
その回頭性としっかり踏ん張るリアサス。かなりスポーティーなのです。
純正状態なら同時所有のマツダNDロードスターと同等以上のライトウェイト感覚。
山道の下りなど楽しい楽しい!!逆にフル乗車の登りはかなりきつくて涙が出ます。
NA1200エンジンの軽さは只者ではない。さすがイギリス仕様を導入しただけあって、ライトウェイトスポーツSUVなのです。ただし下りだけですが・・(笑)
軽量化もボンネットの軽さからしてが半端ないです。そのほか助手席の広さはエアバックを天井に移したことからですし、家のリビングにいる様なベンチシートライクな前座敷はとてもエキゾチック。デジタルメーターのデザインはシンプルレトロで昔の光電管の様な表情の数字が嬉しい。フロントの大きな液晶パネルも慣れると使いやすいし、ダッシュボードの低さとフラットな形状は最近の車では珍しくいい感じです。リビングにいる様な室内とはよく言ったものです。
個性は見かけだけではなく、そのミッションにもあり。癖のあるETG5というシーケンシャル シングルクラッチで単一モード。しかし、パドルがとても素晴らしく、癖をわかってシフト操作をすれば、小気味好く素早いシフトチェンジで楽しめるのです。しかしこのギクシャク感はとても現代の商品とは思えないギャップ(笑)
(本当はMTが欲しいのが本音ですが、無い物ねだりはいけません)
総括すれば、軽量で走りがスポーティーな希少な実用車。
過去所有でイメージがダブるのはアルファロメオ155のナローボディーの8バルブTSエンジンを乗せた車です
早さもない、高級でもない、でも街で見かけず走りは楽しいエキゾチックな実用車。
私の気に入りぶりが、文章にも出たのではないでしょうか〜
その後
2018年11月、我が家を去りました。