なんとアバルトが我が家に帰ってきました。
今回は限定バージョン左ハンドルマニュアル仕様の695 esseesse 。
屋根空きラグジュアリーAT仕様の前回(595カブリオレ)から打って変わって、硬い足回りとギャレット製タービンで高出力化されたエンジン。
さらに目玉はアクラホビッチのマフラーでレコードモンツアとまた違ったレーシーな排気音。
実は嬉しいのはこの色グリシオカンポポーロ。私の中のアバルトのメインカラー。
たまたま良い出物に出会っていつものように衝動買いしてしまいました。
ちなみに2年落ちの中古です
ただ新車保証や延長保証やらで5年間の走行距離無制限D保証が付いてきたのは、この車の前の経験からとても大切なことなのです(笑)
乗り込めば、相変わらず高いシートポジションが強要される調節範囲の少ないシートとハンドルは良くも悪くも懐かしい。
サベルトのバケットシートは、金属丸出しの後ろ姿が本物っぽくラリー車みたいで素敵。
赤いシートベルトやカーボンにアルカンタラの内装は革張りだった当家先代と打って変わってレーシーでやる気満々。
気がつけばアイフォン画面が表示されるアップルカープレイ対応センターディスプレイに進化しているではないですか。
さらに走り出せばこの大きさからは想像できないような大回りは昔のまま。
典型的なFFスポーツの癖を楽しみながら低速トルクのないドッカン系ターボはもはやノスタルジックで希少な存在。
マフラーはアクラホビッチに変わったけれど、回転を上げた時のサウンドは痛快です。こんな小さな4気筒ターボからこんないい音を出させるフィアットの技術は大したものです。
スポーツモード(アバルトスイッチ)に入れれば、ブースト圧は1.5を超えるほどに跳ね上がり、突然の加速感にジャジャ馬ぶりを発揮。
重くなったハンドルにアクセルレスポンスが鋭くなり、おまけに排気音もいっそうレーシーに変化します。
ヤンチャなイタリア娘を通り越して危ない女に変身とも言えそうです。
ただし、その分低速トルクはスカスカで、走り出しレスポンスはやや悪く、我が家のDS3の癒し系1.2Lピュアテックエンジンを改めて見直させてくれました。
さらに高速巡行では、時速100キロ超えれば5速で3000回転を超え、思わず存在しない6速を探しそうになってしまいます。
はっきり言って燃費は悪そうなので、もはや計算しないことにします。
いろいろ書きましたが、この車のもう一つのお気に入りは、可変式リアスポイラー。
そこにしっかり刻まれたABARTHのロゴ。
ねじを緩めてスポイラーを立てれば、かつて乗りそびれてしまった憧れのLANCIAデルタを思い出すのは私だけかな?
いずれにしてもイタ車臭さ全開です(笑)
このように改めて今どき珍しい癖のある車だけど、それを乗りこなすことが楽しいと予感させてくれました。
ただ、自分の下手な運転では、タイムを出すように早く走らせるのは難しいのだろうなあと、1キロ走っただけで感じたのでした。
さて、このように我が家のサードカーとして蘇ったアバルトは、この先どんなストーリーを一緒に描けるのでしょうか。今から楽しみです