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2009年06月13日

西部警察傑作選第特別篇~西部警察SPECIAL~前編

西部警察傑作選第特別篇~西部警察SPECIAL~前編 メーテレの西部警察傑作選、今日は特別篇として2004年に放映された西部警察スペシャルです。
裕次郎さんの23回忌なのに裕次郎さんが登場してない西部警察SPECIAL?
いえ、ある意味でこの作品こそ裕次郎さんの23回忌にふさわしい作品ともいえるんです。
元々このSPECIALは「西部警察2003」として2003年に放映する予定でした。
裕次郎さんの17回忌のときに大々的に事前発表され、9月に放映をまつばかりでした。
が、8月にこのSPECIAL後の第一話(連ドラ化の予定だったんです)の撮影事故で延期となってしまいまいました。
結局「西部警察2003」は制作打ち切りになってしまったわけです。

連ドラ化は悲劇的な結末を迎えてしまいましたし、このSPECIALの評価も決して芳しいとはいえませんでしたが、「西部警察」という作品そのものが裕次郎さんが特別な思いで作られていたわけですし、この西部警察SPECIALでも故裕次郎さんの”木暮課長”が特別な存在で描かれていますので裕次郎さんのために作った作品といえなくも無いと思います。

作品の中でも木暮課長を偲ぶシーンがありますが、やはり西部警察というのは石原プロにとって特別な作品だったんだなと伺えますね。

【厳しい評価について】
西部警察SPECIALは残念ながら過去の西部警察ほど高い評価は得られたとはいえなかったのは事実だと思います。
何が違うのか?
あくまで私の考えですが・・・・

・映像に違和感
「西部警察」はフィルム撮影でしたが、「西部警察SPECIAL」はビデオ撮影でした。
ビデオ撮影での映像は非常に鮮明ではあるのですが、最近のドラマの主流の安っぽい映像のような雰囲気を感じてしまいます。
水戸黄門なんか判りやすいと思いますが、内容は大きく変わらないのに過去の水戸黄門を見た後に今の水戸黄門をみると違和感を感じるのと同じものがあったんだと思います。
ものすごくお金と労力をかけて作った作品なのですから、撮影はフィルムにここはこだわってほしかった・・・(フィルム撮影のほうが高価らしいです)


・細かな効果音に違和感
例えば拳銃を撃つ音は西部警察では「バギュン」ですが、西部警察SPECIALでは「パン」です。
また爆発音も西部警察のあの独特な「ボギャーン!」ではなくSPECIALは「バン!」という音でした。
確かに銃声は乾いたような音ですし、爆発の音も「バン!」というのが本当なのでリアルではありますが、リアル=良い効果とはいえません。
またパトカーのサイレンは「ウー」という本物のパトカーと同じような音ですが、西部警察ではそんな音を使ったのは消防車だけです。
西部警察でのパトカーのサイレンといえば覆面車は「ファンファンファン」ですし、白パトは「ヒュンヒュンヒュン」という音です。
「西部警察らしさ」という点でこういうところがマイナスになってしまった部分はあると思います。

・演出に違和感
採掘場に鳩村軍団が乗り込んでいくシーンではバックにクラシックがかかっていました。
(たぶんこのシーンは西部警察PARTⅢ「大門死す!男たちよ永遠に・・・」の藤崎がワルキューレを聞くシーンのオマージュだと思うのですが。。。)
せっかくのパトカーが破壊されるシーンや数々のアクションが台無しになってしまってます。
迫力や臨場感が音楽で消されちゃってるんですね。

・テンポが悪い
西部警察は基本的に1時間ドラマです。
普通の刑事ドラマなら2話、下手したら1クール使うようなストーリーも1時間でやってます。
だから2時間(111分)では相当な内容を詰め込んだり途中にアクションをいれて起伏をつくらないとどうしても間延びしてしまいます(もちろん他の刑事ドラマと比べれば展開は5倍ぐらい早いのですが)。
冒頭のNYのシーンや新美(兄)をつれてくるまでのやりとり、銃撃戦がはじまってから要塞爆破までの時間(これは長すぎ!)をもう少しメリハリだせなかったのかな?とちょっと残念です。

・制約が・・・
西部警察といえばとにかく犯人逮捕ならば多少のムチャをするのがお約束です。
厳しい取調べや捜査は見所のひとつです。
が、取調室では非常におとなしいやり取りでした。
口に拳銃の銃口をつっこんだり、しゃべるまで鉄拳を続けるぐらいの演出はほしかったです。
もっとも今のご時世では無理ですが・・・(でも格闘の後に銃でとどめをさしたシーンを入れたのは立派!)
取調べ室で新美(兄)を「さん」付けで呼ぶのもどうなんだろう・・・

・役者の演技が(?)
いえ、役者の演技力が悪いという意味ではありません。
たぶん演技指導とかそういう役だったりシーンに問題があるのだと思います。
例えば橘刑事がNYで同僚のボブが撃たれたシーンですが、ひたすら「ボブ!ボブ!」と叫んでるだけ。
西部警察らしさを出すならここで犯人に3発ぐらいぶち込んだ上にトドメをさそうとしたところを止められるぐらいほしいです。
また堀内刑事がやたら橘刑事につっかかってましたが、ちょっとやりすぎです。
「1発ぶん殴った後は鉄の絆」ぐらいの雰囲気でいてほしかった。
日下刑事は唯一の女性メンバーですが、これが微妙です。
爆弾処理という非常なハードな役をやるのですが、これは本来「メカに強い」という設定の松山刑事がやるべきです。
爆弾処理のシーンはサービスなのかもしれませんが、作品の雰囲気が完全に変わってしまって違和感を感じます。
西部署の一員であるのならば、犯人を次々と射殺したり、格闘で相手を倒すアクションをしてほしかったです。
また爆弾が爆発する寸前のバスからなかなか下車しない橘刑事を心配するシーンは”女らしさ”を強調しすぎです。

・登場車両に違和感
西部警察といえばスーパーマシンというイメージを持ってるファンは非常に多いです。
刑事ドラマに車という要素が大きくかかわってるのは古今東西西部警察ぐらいなものでしょう。
だからだと思いますが、今回登場した高級外国スポーツカーという形になってしまったのだと思います。
この当時はフェアレディZやインプレッサSTIなど高性能車が売られていましたが、スーパーマシンには成りえなかったと思います。
というのも「スーパーマシン」の機能の多くは今の車に普通に搭載されてるんです。
カーナビなんかまさにそうですが。
「スーパーマシン」ですから普通の車とは違ったナニカを演出する必要があるのです。
スーパーZやマシンRS、マシンXは基本的に市販車ですが、そこに「特殊能力」という付加価値をつけています。
が、市販車が進化してしまった現代では難しいわけです。
しかもその機能をつけたところで登場する機会はなく、「かっこいい覆面パトカーのひとつ」になってしまうのでスーパーマシンには成りえません。
「西部警察」ではまるまる1話を使って特殊機能を披露してたからこそスーパーマシンが成立できたのであって、わずか1回のスペシャルでは難しいでしょう。
だからこそ誰の目でみてもわかるような高級外車という形をとったのだと思います。
「スーパーマシン」にこだわるのであればこの形しかなかったでしょう。

・・・とまぁいろいろ厳しいことを書きました。
が、西部警察SPECIALはファンからの評価は厳しかったですが、それは多くのファンからの大きな期待があったからこそです。
評価が厳しいとはいえ、それは面白くないというわけでは絶対にありません。
従来の西部警察と比べると批判点が出るというだけであって、ひとつのアクション作品としてはかなりのものだと思います。
(というか私はぶっちゃけ大好きです。20回ぐらい見てますし)
後編ではそこのとこを。




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Posted at 2009/06/13 20:29:10

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この記事へのコメント

2009年6月14日 19:00
音に関してはリアルにしたつもりでしょうが、ドラマなんですから以前のような誇張表現が良かったと思いますね。
始まった時に確かに鮮やか過ぎて違和感アリアリでした。
コメントへの返答
2009年6月14日 23:32
昔のテレビドラマではパトカーといえば「ほわんほわんほわん」、覆面車といえば「ファンファンファン」でした。
いつ頃からか判りませんが、白パトも覆面も「ウー」になってしまいましたね。
確かにそれはそれでいいのかもしれませんが、サイレンの音ひとつでイメージが結構変わってきてしまいます。
銃声や爆発の音なども当時のほうがよかったです。

映像は違和感ありましたね。
ビデオ撮影とフィルム撮影は放送当時に大きな話題になってました。

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