GWがあけて約半月、入梅間近となった5月22日に静岡県は御前崎市にある航空自衛隊御前崎分屯基地にいってきました。
創立52周年記念行事があったからです。
御前崎分屯基地は航空自衛隊の防空システムの「目」となる防空監視所、所謂レーダサイトがおかれています。
そのレーダサイトを御前崎分屯基地にて運用しているのは中部航空警戒管制団(入間基地)隷下の第22警戒隊です。
やはり空自基地といえばこの通信アンテナが設置された鉄塔ですよね。
O/H多重送信装置のアンテナ。
4基ほどありました。
超超短波の通信用です。
ゲート(?)ガーディアンとなったT-3初等練習機。
比較的防衛機密の部分が多いようでしょうし、施設の公開は残念ながらなかったようです(^^;
一度監視所の中を見てみたいですが、さすがに問題ありそうですしね(^^;
では飛行展示機と装備品展示を見て行きましょう。
午前9時過ぎより飛行展示が始まりました。
基地そのものがちょっと大きな中学校ぐらいの大きさですので、さすがに派手な飛行展示はできませんが、それでも周辺の基地より飛来して記念行事に花を添えました。
こちらは浜松基地より浜松救難隊のU-125A救難捜索機です。
続いてUH-60J救難ヘリコプター。
この救難隊からはこの2機が基地上空をフライパスしました。
基地が狭いためか、救難展示は行いませんでしたが、U-125A、UH-60Jの両機が幾度となく会場上空を航過していきました。
浜松救難隊といえば長くMU-2とV-107を使っていた部隊でしたが、老朽化のために現在は全てU-125AとUH-60Jに更新されています。
以上、U-125A、UH-60Jの飛行展示でした。
続いてお隣静浜基地より飛来した第11飛行教育団のT-7初等練習機です。
こちらは2機での参加です。
会場上空を旋回するT-7初等練習機です。
T-7はT-3の後継ですが、T-3がレシプロエンジンだったのに対して、T-7はターボプロップエンジンを搭載してるので、機体の大きさや形が似てるのに音はかなり異なります。
意外と音も小さいんですよ。
もう1機のT-7も旋回。
見事な飛行展示を行いました。
T-7練習機はT-3の後継として平成12年度に選定された初等練習機です。
第12飛行教育団(防府南基地)と第11飛行教育団(静浜基地)に配備されてパイロット育成を行っています。
初等練習機は、初めて操縦桿を握るパイロット候補生を育成する為の練習機ですが、私たちが自動車教習所で初めてハンドルを握ったときの何百倍もの緊張と難しさがあるんでしょうね(^^;
以上、T-7の飛行展示でした。
続いて飛行点検隊(入間)所属のYS-11FC飛行点検機です。
YS-11といえば我が国が開発した戦後初の旅客機ですが、航空自衛隊、海上自衛隊にも採用されています。
航空自衛隊には輸送型(人員/貨物)、飛行点検型、電子測定型などを保有して運用しています。
白い機体に赤と垂直尾翼のチェックが鮮やかですね。
YS-11FCは飛行点検型の機体で、機内に点検装置が搭載されています。
飛行点検隊はその名のとおり、飛行点検機を運用して全国の自衛隊航空施設の飛行点検を行う部隊です。
飛行施設やむ線施設に設置してある無線航法装置や計器着陸装置の状態を確認して調整を行う非常に重要な任務を負っています。
以上、YS-11の飛行展示でした。
ではここで地上展示の様子を見てみましょう。
浜松基地からは高射教導隊が参加していました。
こちらは待機車、炊事車、高いアンテナを展開してるのはペトリオット地対空誘導弾のアンテナマスト・グループです。
高射教導隊はペトリオットを装備する高射部隊に対して教育や研究を行う部隊です。
ちなみに「ペトリオットのランチャはきてないんですか?」と伺ったところ、分屯基地のゲートが狭くて搬入できないために見送ったようです(^^;
こちらは何処の部隊でしょう?
対空機関砲VADS1改が展示されていました。
VADSは基地防空の最終段階を担う対空機関砲で、20ミリ機関砲(ヴァルカン砲)と測距レーダ(写真左側の円盤状のもの)、リードコンピューティングサイト(機関砲の上に見える丸い形のもの)を組み合わせた簡易な対空火器システムです。
おや?足元に・・・・
VADSの砲弾がハート型になっていました(^^)
VADSの機関砲弾は砲径が20ミリで、非常に大型のものです。
こちらは91式携帯地対空誘導弾(SAM-2)です。
可視光画像+赤外線誘導を用いた小型の地対空ミサイルで、バズーカのように肩に担いで射撃します。
____________________________________________________
その1へ/
その2へ
ブログ一覧 |
ミリタリーイベント | 日記
Posted at
2010/05/23 00:58:13