
さてメーテレの西部警察傑作選の第四回目です。
今回は全国縦断ロケ第3弾札幌編となる「北都の叫び・カムバック・サーモン!」(脚本:新井光・大野武雄/監督:村川透)。
西部警察屈指のツッコミ回(あれ?広島編でも同じこと書いたような・・・)で、面白いように進む展開ともはや戦場となってしまった豊平川河川敷の大アクション、さらにちょっと感動するいい話など、とにかく盛りだくさんの回です。
そもそもタイトルが「カムバックサーモン!」というのが凄い。
いろんな意味で・・・
【ストーリー】
西部署管内では粗悪シャブによる中毒死事件が多発、さらにシャブによる精神錯乱からの発砲事件が発生する。
シャブの入手先のスナックを急襲する大門軍団だったがそこに塩酸エフェドリンの箱が発見される。
浮かび上がった容疑者ナカネを追ってシャブの密造工場があると思われる北海道に大門軍団は展開した・・・・
【見所&つっこみどころ】
なんといっても豊平川で行われる大追跡劇が見所です。
手りゅう弾を投げる犯人によって次々爆破されるパトカー。
豊平川がえらいことになってます(笑)
このシーンではスポンサーの宝酒造のトラックが犯人の車になるわけですが、犯人はいったいいくつ手りゅう弾をもってるのか?
しかも投げた手りゅう弾がなぜかパトカーのキャビンを内側から爆破させてますがどうやったんだろう?(^^;
わずか2分半の間に上がった爆炎36本、破壊された車8台(カウントによって変わると思いますが私のカウントではということで)!
まさに戦場になってます。
ちなみにpartⅢのオープニングの冒頭でスカイラインのパトカーが爆炎とともに飛び上がってますが、このシーンだったんですよ。
今回の事件ではカムバックサーモン運動の中心的役割を負っていた宝酒造の水質研究所の林研究員が要となってきます。
実はシャブの密造組織のメンバーの一人がこの林研究員の息子だったわけです。
自分の半生をかけて豊平川に鮭を戻そうと献身的な働きをしていた林は結果的に家内が死んだときも研究に没頭するなど家族も犠牲にしてしまいます。
その父を恨む息子との衝突と親子愛も見所のひとつです。
「鮭は大きくなると故郷に帰ってきます。しかし人間の子供は大きくなるにしたがって親から離れていくんですね」
林研究員の言葉が何気に深い・・・・
ちなみにタイトルや今回の話の根幹にある「カムバックサーモン」ですが、実は実際にある運動です。
豊平川に鮭をかえそうという運動が70年代からもりあがり、昭和54年に稚魚の放流を、そして昭和56年にはじめてカムバックサーモンが実現してます。
西部警察のこの話はそれをうけて1年後に作られたわけになります。
地方ロケでは時間の制約もあって捜査が面白いように進展します。
劇中で壁にぶつかったらどっからともなく課長が犯人の資料を持ってきてくれるんです♪
この「ええっ?今までの聞き込みはなんだったの?」と思うほどの課長登場ですすむ進展はまさに西部警察!
ではつっこみ、いってみよ~。
・シャブの入手先のスナックから見つかった塩酸エフェドリンの箱。
段ボールにでかでかと「塩酸エフェドリン」とかかれた紙が貼ってます。
なんてわかりやすいんだ(笑)
・カーフェリーでシャブと塩酸エフェドリンの取引をするナカネを監視する北条刑事。
何故誰か人と合っていたことを報告しない?
・林研究員の息子を人質にとって林をおびき寄せる犯人一味。
なぜわざわざそんなことを・・・・
そのまま逃げれば足もつかないのに。
しかも宝酒造の「目立つ」トラックをご氏名だ。
おかげで死亡フラグが(笑)
・壮絶な豊平川での戦闘。
ラストは大門の1発でトラックが盛大に吹っ飛ぶが、一体なにを積んでたんだ?
・豊平川にシャブの廃液を捨てる犯人グループ。
なぜ山とか人目につかない場所を選ばない?
・廃液を捨てる犯人の姿をみて銃撃された被害者。
でも救急車で運ばれるよりも前にパトカーや、上司の林研究員が既に野次馬として・・・
なんという情報網だ!!
・困ったときの聞き込みはもちろんオートバックス。
かなり高い確率で有力情報をゲットできます(笑)
・狸小路(札幌の商店街ね)に手配中の犯人が拳銃をもって逃走!
拳銃を撃ちまくってるのに商店街の入り口ではおばちゃんがくつろいでるw
・北海道警察と日産の札幌市内全営業所が犯人捕捉に協力!
日産の全サービスカーが札幌市内を走り回って犯人を発見!
地方ロケ編では日産の営業所は地元警察やパトカーよりも絶大な威力を発揮します(爆)
・林研究員にトラックを運転させる犯人。
その悪趣味な帽子は何だ?
・隙を見て犯人から逃げ出した林研究員。
さらに息子まで救出に成功。
それを本気で対処しない犯人はさすがに空気が読めるw
とまぁ、いろいろつっこみどころがあって大変面白い回です。
ちなみに林研究員が乗ったトラックを手配するシーンで大門がナンバープレートを無線で告げるシーンがありますが、不自然なので気がつかれた方も多いかもしれませんが、今回の傑作選では修正がはいってます。
やはり実際にあるナンバーと一致したらまずいからかな?
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Posted at 2009/06/05 20:06:42 | |
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