
メーテレの西部警察傑作選も折り返しです。
EPGで見たところ15日がラストのようなので全11回になるようですね。
(うち1回は西部警察スペシャル)
では、いってみましょう。
第7回の今回はPARTⅢ第19話「決戦!燃えろ玄界灘-福岡篇-」(監督:小澤啓一/脚本:宮下潤一)です。
全国縦断ロケ第7弾の福岡篇は、放送当時九州ロケの3連チャン(第17~19話)でやってました。
実はこの第19話は第18話「パニック・博多どんたく - 福岡篇 -」の後日という設定で始まっています。
博多での事件を解決して新聞に取り上げられた大門軍団ですが、事件解決を祝って博多の夜を満喫してるところに事件が・・・という展開です。
【ストーリー】
福岡での誘拐事件を解決した大門軍団。
新聞にも取り上げられてまさに日本中で知るところになる存在に。
山県刑事たちは事件解決を祝って博多の町を満喫していた。
そのとき、山県刑事と五代刑事の前に助けを求める女性が。
山県刑事が救急車を呼びに行っている間に五代刑事と女性が拉致されてしまう・・・
【見所&つっこみどころ】
さすがに全国縦断ロケも第7弾ということでどんなに過激なアクションであってもマンネリ化になる危険性があります。
が、そこは西部警察です、各所に工夫を凝らして今までにない形態のアクションを見せてくれますので全く飽きさせられません。
むしろみなぎってきたぞ!
爆破・炎上が地方ロケによって演出が異なるので見比べると大変興味深いです。
今回の壇ノ浦篇ですが、何と漁船を爆破します。
100トンですから結構大型の漁船ですね。
海上保安庁の30メートル型巡視艇の総トン数100トンぐらいといえばイメージつくでしょうか?
漁船の爆破は後述するとして・・・
冒頭は事件解決後の「オフ」の大門軍団の様子が描かれています。
自慢のカラオケを歌う南刑事とお義理の(?)拍手をする木暮課長、鳩村刑事や北条刑事たちがサウナで肉体美を披露するシーンは女性ファンサービス(?)でしょうか。
きっとこのシーンをみて当時のナウいヤングな西部ギャルはキャーキャー言ってたんでしょう(^^)
ちなみにサウナのシーンでは女性マッサージ師に乗られてとっても嬉しそう(笑)
またサウナ後にゲームコーナーで鳩村刑事たちが遊んでいましたが、音から判断してイインベーダーゲーム!
時代を感じますね。
事件に関わっていないときの普段の刑事の皆さんの姿は劇中ではあまり描かれないので
貴重かもしれません。
女性を人質に取られて犯罪に協力を強要される五代刑事ですが、大人しく従うところは西部署の新人刑事らしいですね。
西部署のみなさんは結構拉致されて犯罪協力を強要されてますが、例えば大門ならオービスにわざとひっかかって状況を残そうとするなど試みます。
ベテラン・中堅刑事と新人刑事の対応の違いなどを見比べるのも面白いですね。
もっとも今回は最初から五代刑事が犯人に利用されてると判っているのでその必要性もなかったのかもしれませんが。
今回は漁協のみなさんとの衝突と協力という展開も見所のひとつです。
ルール無視の密輸グループは大切な魚網を破り漁場を荒らしてしまうので漁協組合員が団結して警察や海上保安庁に協力したのに、逆恨みされて協力者が殺される。
こんなのやってられるか!というものですが、確かにそうだなあと思います。
頑なに協力を拒む漁協ですが、ラストは木暮課長の説得でものすごい協力をします。
その「協力」は最大の見せ場ですよ!
結局女性は犯人の一味だったわけですが、大門軍団はおとりとして女性が働くキャバレーに連れて行きます。
この後キャバレー内での壮絶な銃撃戦となるわけですが、今回は室内ということもあって装飾品が吹き飛ぶわ、シャンデリアが落ちるわで見ごたえバツグンです^^
クライマックスは海上シーチェイスです。
漁協の「協力」とは漁船数十(100隻ぐらいいるのかな?)隻で逃亡する犯人の乗った船を囲みます。
大漁旗を高々と揚げ、数十という漁船が犯人の船を取り囲むシーンは「圧巻」としか言いようがありません。
「ここまでやるか!!」という言葉はまさにこの会のためにあるんじゃないかとすら思えるほどです。
ラストの漁船大爆破は「すごい」の一言です。
・新聞に「西部署大門軍団の功・・・」「西部署大門軍団 九州でも大活躍」
でも新聞を一時停止して見てみると「一月に不出馬が決定した都留重人・元一橋大学長のケースについては・・・」
全く別の記事じゃんw
いったい何の記事なんだろう?
・サウナプラザで平尾刑事「スカッとさわやか、サウナに入ろう」
「サウナ大好きなんですよ」
今回もイッペイの企業PRは絶好調です(^^)
・押収品が強奪された!現場に向かう大門軍団と福岡県警のパトカーですが、明らかに「いかにも」パトカーが1台・・・
(ヘッドライトの電球の明かりがやたら暗い)
・奪われた押収品は拳銃、ライフル、マシンガンがそれぞれ100丁、銃弾2万発、それに手りゅう弾。
あいかわらずすごい火力だぜ!
既に手りゅう弾がデフォルト装備と化してるのが怖い。
・転倒した鳩村刑事のオートバイの修理はもちろん警察車両整備場やディーラーではなくオートバックスで。
・漁協の人「警察のみなさんにお話しすることは何もありま
しぇん」
あれ?もしかして・・・噛んだ?それとも方言?
漁協の人たちとの会話は微妙に棒読みで結構笑えます。
・あいかわらず今回も展開が超スピード。
いきなり課長が犯人の超重要情報を。
いつもながら課長の調査能力・情報能力は刑事の聞き込み数十人分だぜ・・・
・手がかりの女性が映っていたテレビを見て「1チャンネルどこだ?」「KBC九州朝日放送!」
しっかり自局のPRもわすれません♪(制作協力は九州朝日放送)
・舞台のひとつとなったスポンサーのキャバレー「日本一の桃太郎」ですが、考えてみたら従業員がシャブ中で犯人の片割れという”汚れ役”なのによくOK出したなぁ・・・すごく太っ腹です(^^)
・商店街を逃げる強盗犯に山県刑事が発砲!見事取り押さえますが、発砲のときすぐ後ろに一般人が・・・・
・犯人一味の女性をおとりにしてキャバレーへ犯人グループをおびき寄せる大門軍団。
銃撃戦前提なんですから何も店内にそんなに一般客を入れなくても(^^;
・隙をみて脱出する五代刑事!
竜神会と密輸グループが取引してる最中に脱出しなくても・・・
見つかっちゃうよ?
ほら見つかった。
・五代刑事を追いかけてきたトラックが電話ボックスをぶっ飛ばす!
え~!床がベニア板?
・トラックがつっこんできて五代刑事が再び拉致!
すぐに南刑事に連絡を取る大門だが、五代刑事がが襲われたわずか10秒後には南刑事たちがその現場で聞き込みをしてる。
「一足違いでした」と南刑事は言ってますが、一足どころじゃないぞ^^;
というか10秒後なら現場に到着した南刑事たちは犯人を目撃してるはず・・・・
(ちなみにやはり今回もトラックのナンバープレートを告げるシーンは傑作選では音声修正されてます)
・五代刑事を襲ったトラックは日産プリンスの営業所からすぐに手配情報が入る。
なんという警察と日産販売店の緻密すぎる連絡網!!
・犯人の乗る漁船を取り囲む勇気ある海の男たち!
犯人の自動小銃や手りゅう弾なんかものともせずに包囲するぞ!!
って・・・勇気ありすぎるぞ!!
・ヘリコプターから大門が犯人を次々と狙撃!
山県刑事は五代刑事が人質にとられてるから逃亡を許してしまったのに、それをものともしない大門はまさに漢の中の漢!
そしてこのとき五代刑事を人質に使わない犯人たちも正々堂々としすぎだw
・航跡を見れば判りますが、犯人の乗る漁船は包囲されたときから完全に機関停止してます。
つまり逃げずに大門軍団と勝負をつける覚悟をしてる?
やはりこの犯人たちは正々堂々としている。
・犯人の手りゅう弾が爆発!
あれ?手りゅう弾のレバー外れてないよ?
(手りゅう弾はピンを外してもレバーがついてないと中の火薬に着火しません)
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