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長潟和郎(NAGATA)のブログ一覧

2017年02月23日 イイね!

【アルカリ電池】アルカリ電池の液漏れ解説【製品事故解説】

【アルカリ電池】アルカリ電池の液漏れ解説【製品事故解説】
前回の記事で、何が原因で膨張したのか?
と問い合わせがあった為、

解説記事です。

これを先にご覧ください





アルカリ電池の内部はこうなっています。

Zn:亜鉛
MnO2:二酸化マンガン
KOH:水酸化カリウム(メーカーは「アルカリ溶液」「アルカリ液」と表現)

電位差で目的の機器を動かしたり、電圧を活用するんだが、
ショートすると内部で自分の電圧で発熱して内部で水素ガスが発生してしまう。

分解してはいけません、本当に危険です。
水酸化カリウムは危ない。
従って「分解して見せてくれ」とかそういうリクエストは止めてください。
(マンガン電池は弱酸性で危険度が少ないから、亜鉛メッキのDIYでよく使われますが・・・(分解した場合はその分解分は袋に入れて回収に出しましょう))

注:セパレーター、薬剤がショートしないようにイオン・電子は通すが、水分は通さない特殊なフィルム。

封口:ここから薬剤を入れて絶縁している、FDKやマクセルはプラスチックの防爆弁付きの樹脂部品、松下は紫外線硬化樹脂で盛ってある。
アルカリ電池の胴体はプラス極なのでアルカリ電池のラベルを剥がして胴体とマイナス極を繋いだら電流が流れるんだ。

ニッケル水素やマンガン電池は胴体はマイナス極だから絶縁を外して、プラス極と胴体を繋いだら電流が流れるから、
アルカリ電池はプラス極の方が面積が広くて、ニッケル水素やマンガンはマイナス極の方が面積が広いという事、つまり正反対の電池。
普通は胴体の部分は絶縁されてて意識しなくていいが…



事故時はこうなります。

ショートや過放電時は集電体付近で水素ガス(H)が発生し、内圧が高くなる。
封口が外れたり破断すると破裂して内部の構造物をぶちまけてしまうことや、
液漏れが起きる。

水酸化カリウムは皮膚を侵すから、手に付けば化学やけど、目に入れば失明するので注意。

万が一液漏れが起きたら、
ゴム手袋をして電池を外して電池蓋とか洗えるものは水洗い、電池室を雑巾で拭いてそのぞうきんを洗って再度拭き掃除でして下さい。
雑巾は再使用は構いません、カビキラーのきつい奴だと思えばいいです。

余裕があれば電池回収に出す前に液漏れ電池をさっと濯いでベトベトの液を落として乾電池として廃棄。(回収に出すときに手で触っても害がないようにするため)

液漏れの有無にかかわらず捨てる時はきちんと分別(有害物等)して捨ててください。

水銀の心配はしなくていいです、
かなりの廃乾電池は実は水銀0使用の平成3年以降のものが多く
乾電池に限っては回収に出しておけば問題は無いです。

くれぐれも「分解してくれ」とか「実際にショートさせてみてくれ」とかそういうリクエストは受け付けませんのであしからず。
面白半分で分解やショートはさせるとダメです。
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Posted at 2017/02/23 10:38:55 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日常住宅ネタ | 日記

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「賃貸マンション退去準備で家財を片付けると、「そうそう、一番最初はこんな部屋だった」と感慨深く感じた。部屋は捨てるが、色々あった部屋だったからなぁ・・・」
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